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落第坊主を愛した母


遠藤周作(えんどう しゅうさく)
監修:山根道公(やまね みちひろ)
本体1500円+税
2006.9
4-7593-0946-2


今では日本を代表する大作家となった遠藤周作さんは、幼い頃は秀才のお兄さんに比べ、ひどい落ちこぼれでした。小学校も中学も不成績で、周囲から馬鹿あつかいを受けた遠藤さんは、「俺はほんとに馬鹿ではないかという劣等感に悩まされた」と言います。
そんな遠藤さんを支えたのは、母・郁さんの「お前には一つだけいいところがある。それは文章を書いたり、話をするのが上手だから、小説家になったらいい」という言葉。
本書の中で「母が私の一点だけを認めて褒め、今は他の人たちがお前のことを馬鹿にしているけれど、やがては自分の好きなことで、人生に立ちむかえるだろうと言ってくれたことが、私にとっては強い頼りとなったと言える」と著者は語ります。
落第坊主を信じ、愛し続けた母、郁さんとはどんな人物だったのか。またその存在は後の遠藤文学にどのような影響を与えたのか。
生涯、日本人の心情にあう神を追い求め続けた著者は、やがて人間の罪も悪もすべてを包み込む母なる神へと思索を深めます。「苦しみ、迷いながらも信仰を捨てられなかったのは、母・郁への愛着が切り離せなかったから……」と語る遠藤さんの個人体験と母への手紙や単行本未収録の貴重資料をもとに、遠藤文学の礎ともいえる母の生き方、愛と信仰、その真髄に迫ります! 
遠藤周作没後十年企画、第二弾。海竜社から遠藤ファンへ心を込めて贈ります。


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