【維新経済のヒロイン広岡浅子の「九転十起」】の紹介

本書は、NHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」の魅力を深掘りし、その背景にある歴史的真実と人物群像を豊かに語ります。

時代考証を手掛けた原口泉が、ドラマを10倍楽しむための裏話や時代背景を紐解きます。

第1章
「広岡浅子と五代友厚」という人物選定の背景と、現代における彼らの意義を探ります。

第2章
広岡浅子が持っていた「九転十起」の精神と、その人生哲学を紹介します。

第3章
西日本、特に関西と九州がどのように日本の近代化に貢献したのかを解説します。

第4章
広岡浅子が実業家としてどのように成功を収めたのか、その軌跡をたどります。

第5章
浅子が女子教育に情熱を注いだ背景とその成果について述べます。

第6章
広岡浅子の人生を振り返り、彼女が真に幸福だったのかを考察します。

本書では「あさが来た」の登場人物たちの背景や心情、そして時代背景について詳細に描かれています。それぞれの登場人物が抱える葛藤や喜び、人間関係の複雑さなどが丁寧に掘り下げられ、読者は物語の登場人物たちにより深く共感し、感情移入することができるでしょう。

さらに、この書籍はテレビドラマの制作過程や脚本の裏話など、制作側の視点からも物語を紐解いています。制作チームがどのようにして物語を構築し、キャラクターを描き、撮影現場でのエピソードなどが生々しく語られ、テレビドラマの裏側に興味を持つ読者にとっても魅力的な内容となっています。

最後に、この書籍は「あさが来た」が放送された時代背景や社会情勢についても触れています。戦前から戦後にかけての日本の歴史的な転換期に焦点を当て、当時の人々の生活や考え方、社会の変化などについても詳しく解説されています。読者は物語の背景にある歴史的な文脈を理解し、より深く物語世界に没頭することができるでしょう。

原口泉のプロフィール
1947年生まれで、東京大学文学部国史学科および大学院を修了した後、歴史学の道を歩みました。
鹿児島大学法文学部で教鞭を執り、その後、志學館大学教授や鹿児島県立図書館館長など、多岐にわたる職を務めてきました。
彼の専門は日本近世・近代史であり、本書ではその深い知識と理解をもとに、「あさが来た」の歴史的背景を読者に分かりやすく解説しています。

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