「使用させていただきます」ビジネスの意味と例文&言い換え。目上に使う敬語とメール例

「使用させていただきます」は、相手への敬意と感謝の気持ちを込めて、物やサービスを使わせてもらう際に使う表現です。ビジネスシーンでは、特に丁寧な言い回しとして重宝されています。

言葉の中に「させていただく」という謙譲表現が含まれているため、相手に対する配慮が感じられる表現になっているんですよ。実は、相手の許可をいただいてから行動するという意味合いも込められているんです。

Q
ビジネスにおいて「使用させていただきます」の意味は?
A

物やサービスを使用する際に、相手への感謝と敬意を示しながら、丁寧に許可をいただく表現です。取引先や上司との会話で使われることが多く、ビジネスマナーとして大切な敬語表現の一つとなっています。

「使用させていただきます」ビジネスでの意味と使い方

ビジネスの場面では、相手への配慮と敬意を示すことが重要になってきます。「使用させていただきます」という表現は、まさにそんなビジネスマナーの基本となる言葉なんです。相手の立場を尊重しながら、自分の行動に対して謙虚な姿勢を示すことができます。この表現を適切に使うことで、円滑なコミュニケーションが図れるでしょう。
ビジネスアドバイザー

初めての取引先との会話では必ず使うようにしましょう!

  • 相手の許可や承認を得てから行動することを示す表現なので、特に目上の方や取引先との会話で重要になってきます
  • 「使わせていただきます」よりも丁寧な表現として認識されているため、フォーマルな場面での使用が適しています
  • 単なる「使います」と比べて、相手への感謝の気持ちが込められているため、良好な関係構築に役立ちます

ビジネス例文

ビジネスシーンでは場面や状況に応じて適切な表現を選ぶことが大切です。以下の例文は、様々なシーンで活用できる表現となっています。
会議室を午後から使用させていただきますので、よろしくお願いいたします。
ご提供いただいた資料を参考に使用させていただきます
新しいシステムを来月から使用させていただきます
こちらの備品を明日まで使用させていただきます
プロジェクターを午後の発表で使用させていただきます
ご紹介いただいた情報を企画書で使用させていただきます
お客様のロゴを広告に使用させていただきます
共有スペースを2時間ほど使用させていただきます
これらの例文は、ビジネスの様々な場面で実際によく使われる表現です。相手への配慮を示しながら、自分の意図を明確に伝えることができます。特に許可を得る場面や、相手からの提供物を使用する際には、この表現を使うことで適切な敬意を示すことができるでしょう。また、時間や場所、目的なども合わせて伝えることで、より具体的でわかりやすい表現となっています。

言い換え

「使用させていただきます」は場面によって様々な言い換えが可能です。ただし、相手や状況に応じて適切な表現を選ぶことが大切になってきます。
「活用させていただきます」
より前向きで積極的な印象を与える表現です。
「利用させていただきます」
一般的によく使われる丁寧な表現として知られていますね。
「お借りいたします」
特に物を借りる際に適した表現となっているでしょう。
「拝借させていただきます」
より謙虚な姿勢を示す際に効果的な表現かもしれません。
「ご利用させていただきます」
「ご」を付けることでさらに丁寧さが増す表現となります。
「お使いさせていただきます」
やわらかい印象を与える日常的な丁寧表現です。
「採用させていただきます」
特にアイデアや提案を取り入れる際に適した表現になります。
「参考にさせていただきます」
情報やアドバイスをいただいた際の控えめな表現となっています。
「お借り申し上げます」
最も格式高い表現の一つとして認識されているはずです。
「活用させていただく」
予定や計画を伝える際にふさわしい表現といえます。
これらの言い換え表現は、状況や相手との関係性によって使い分けることが重要です。フォーマルな場面では「お借り申し上げます」のような格式高い表現を、日常的なビジネスシーンでは「利用させていただきます」のような標準的な表現を選ぶと良いでしょう。

相手の立場や場面に応じて適切な表現を選ぶことで、スムーズなコミュニケーションが図れます。また、同じ表現の繰り返しを避けることで、より洗練された印象を与えることができるんです。

「使用させていただきます」目上に使う敬語

  • 「使用」は動作を表す言葉で、そのまま使用します
  • 「させて」は謙譲表現で、相手の許可をいただく意味を含みます
  • 「いただきます」は謙譲語で、「もらう」の最も丁寧な表現です
目上に対して使う際は、特に注意が必要です。この表現は謙譲語を重ねて使用しているため、非常に丁寧な表現となっています。ただし、使用頻度が高すぎると大げさな印象を与える可能性があるため、状況に応じて使い分けることが大切です。また、目上の許可が必要な場面では、事前に確認を取ってから使用するようにしましょう。

ビジネスメール例

掲題:新システムの利用開始について

山田電機株式会社
佐藤様

いつもお世話になっております。

先日ご提案いただいた新システムについて、社内で検討した結果、来月より使用させていただきます

具体的な導入スケジュールについては、改めて担当者より連絡させていただきます。

ご提案いただき、誠にありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

株式会社テクノフューチャー
営業部 鈴木健一

「使用させていただきます」間違った使用法

  • 「使用させていただきますので、よろしく」
    (語尾が軽すぎる表現は避けましょう)
  • 「勝手に使用させていただきます」
    (「勝手に」という表現は、謙譲の意味と矛盾します)
  • 「使用させていただきますけど」
    (くだけた表現は避け、「が」やフォーマルな接続詞を使いましょう)
  • 「すぐに使用させていただきますから」
    (「から」という理由を示す言い方は、押しつけがましい印象を与えます)

「使用させていただきます」を使用するビジネスシーン

ビジネスにおいて、この表現は様々な場面で活用できます。特に相手との関係性を重視する場面や、許可を得る必要がある状況で重宝されます。また、感謝の意を示しながら自分の行動を伝える際にも適していますね。
ビジネスアドバイザー

提案書や企画書での使用も効果的ですよ!

  • 会議室や共有スペースなど、社内の施設を使用する際に申し出る場面
  • 取引先から提供された資料やデータを活用する場合
  • 新しいシステムや設備の導入を報告する時
  • 顧客からの情報やフィードバックを活用する場面
  • 社内の備品や機材を一時的に使用する際
  • プロジェクトで他部署の協力を得る場合
  • 取引先のロゴや商標を使用する許可を得た時
  • 研修や講習で使用する教材について言及する場面
  • 社外の施設やサービスを利用する際の申し出
  • 提案や企画が採用された後の報告場面

まとめ

「使用させていただきます」は、ビジネスシーンにおける重要な敬語表現の一つです。相手への敬意と感謝を込めた表現であり、円滑なコミュニケーションを実現する鍵となっているんですね。

場面や状況に応じて適切な言い換え表現を選ぶことで、より効果的なビジネスコミュニケーションが可能になります。また、謙虚な姿勢を示しながら、自分の意図をしっかりと伝えることができる表現として、多くのビジネスパーソンに重宝されているんです。

ただし、使いすぎは逆効果になる可能性もあるため、TPOをわきまえた使用が望ましいでしょう。相手との関係性や場面に応じて、適切な表現を選択することが、プロフェッショナルなビジネスパーソンには求められます。