「お手元に届きましたら」ビジネスでの意味と例文集。メールの書き方と正しい敬語の文法

2024.04.08

「お手元に届きましたら」は、相手が何かを受け取った後に何らかのアクションをしてほしい時に使う表現です。

これは、物事を次のステップに進めるための合図として活用されるフレーズです。

「お手元に届きましたら」ビジネスでの意味

ビジネスシーンにおいて「お手元に届きましたら」は、文書や商品、情報などが相手に届いたことを確認した後、特定の行動を促す際に使用します。

この表現は、次の手続きへの移行をスムーズにするためのきっかけを提供します。

  • 書類や商品の受け取りを確認し、それに基づく行動を促す際に用います。
  • 相手に対して、届いたものを基に何かを始めるか、連絡を取るように依頼する際に適しています。
  • 相手が忙しい場合、このフレーズで優先的に確認してもらいたいことを伝えられます。
  • 正式な文書やメールでは、行動を促す前にこのフレーズを使うことで、敬意を表します。
  • 「すぐに」といった時間を指定する言葉と組み合わせて、迅速な対応を求める場合にも使えます。

場面別ビジネス例文

報告書を送付しましたので、お手元に届きましたら、ご一読いただけますと幸いです。
契約書の原本を郵送いたします。お手元に届きましたら、署名捺印のうえ、ご返送ください。
サンプルをお送りしますので、お手元に届きましたら、品質の確認をお願いします。
お待たせしております資料ですが、本日中にメールにてお送りします。お手元に届きましたら、確認のご連絡をお願い致します。
ご注文いただいた商品を発送いたしました。お手元に届きましたら、内容物の確認をお願い申し上げます。
緊急の案件につき、関連する書類を特急でお送りします。お手元に届きましたら、至急ご確認いただけますと助かります。
請求書を同封いたしますので、お手元に届きましたら、お手続きの程よろしくお願いいたします。
セミナーの資料を前もってお送りします。お手元に届きましたら、事前にご一読ください。

「お手元に届きましたら」を使うビジネス場面

  • 書類や商品が相手に届いたことを確認し、次の行動を促したいとき
  • 緊急の案件で迅速な確認や対応が必要なとき
  • セミナーや会議の資料を事前に送り、準備をしてもらいたいとき
  • 契約書や重要な文書を送付し、受領の確認と共に手続きを進めてほしいとき
  • 商品やサンプルの品質確認、内容物の確認をしてもらいたいとき

ビジネスメール例

掲題：資料送付のお知らせ
○○○○株式会社
○○様

先日の会議でのご要望に基づき、該当する資料をメールにて送付いたしました。

お手元に届きましたら、内容に関するご意見やご質問がございましたら、ぜひお知らせください。

ご多忙のところ恐れ入りますが、ご確認の程、宜しくお願い申し上げます。

「お手元に届きましたら」間違った使用法

  • 「お手元に届きましたら、無視してください」
    →受け取った後の具体的かつ積極的な行動を促すべきです。
  • 「お手元に届いても、特に連絡は不要です」
    →このフレーズは行動を促すために使うので、連絡不要の場合は不適切です。
  • 「お手元に届き次第、今すぐ捨ててください」
    →不適切な使用例で、受け取ったものに対する敬意を示すべきです。
  • 「お手元に届いたかどうか、確認しないでください」
    →通常、確認を促す文脈で使用しますので、この使用は矛盾しています。

言い換え集と解説

「受領後に」
受け取った後の行動を指示する際に用いる表現です。
「到着次第」
何かが届いた直後に何らかの行動を取ってほしい時に使います。
「お受け取りになりましたら」
より丁寧な表現で、受領した後の行動を促す場合に使う言葉です。
「ご確認いただいた上で」
受け取った物や情報を確認した後、次のステップへ進むように促します。
「届き次第ご連絡ください」
届いたことを確認したらすぐに連絡をしてほしい場合に使用します。
「手に入れたら」
何かを受け取った後、特定の行動をしてほしい時に使う、もっとカジュアルな表現です。
「受け取り次第」
何かを受け取った直後に行動を促す際に使います。
「ご受取後」
受領した後の行動を指示する際に、ビジネス文書で用いる丁寧な表現です。
「確認後に」
何かを確認した後に取るべき行動について指示する時に使います。
「届いたらすぐに」
何かが届いたら、直ちに行動を起こしてほしい際に使用する表現です。

「お手元に届きましたら」目上に使う敬語

目上の人に対して「お手元に届きましたら」という表現を使う場合、尊敬語や謙譲語の適切な使用が重要です。このフレーズ自体がすでに敬意を表しているため、文脈に応じてさらに丁寧な言葉遣いを加えることで、敬意の度合いを調整します。例えば、「お手元に届きました折には」と少し言葉を足すことで、より丁寧な印象を与えることができます。また、動作を伴う場合には「ご確認いただけますよう」などの形で行動を促すことが、相手への敬意を示す上で効果的です。