「がてら」意味とビジネス用法。役立つ例文＆メールの書き方。目上に使う敬語の文法

2024.04.08

「がてら」は、ある行動をしながら別の行動も一緒に行うという意味を持つ表現です。

この言葉は、何かをするついでに別のことも済ませる際に使います。

「がてら」ビジネスにおける意味

ビジネスにおいて「がてら」を使うと、仕事の効率を上げるために、ある業務をしながら別のタスクも同時に進めることを示します。

例えば、外出がてら顧客訪問も行うといった具合です。

  • 一つの外出で複数の用事を済ます際に便利です。
  • 時間や資源を有効活用する意図がある場合に使います。
  • 相手にも自分の効率的な働き方をアピールできます。
  • ただし、主要な目的と副次的な行動を明確にする必要があります。
  • 使う際は、両方の行動が自然に結びついていることが前提です。

「がてら」間違った使用法

  • 「昼食がてらの会議でプロジェクトを決定しました」
    →「がてら」を重要な決定事項に使うのは不適切です。
  • 「締め切りがてらに仕事を始めます」
    →締め切りを利用して仕事を始めることは論理的に不自然です。
  • 「昼休みがてらに休憩を取ります」
    →同じ意味の行動を重ねて使うのは誤りです。
  • 「出張がてらに観光します」
    →ビジネスの文脈でプライベートな活動を結びつけるのは適切ではありません。
  • 「メールチェックがてらに返信します」
    →本来同時に行うべき行動を「がてら」で結びつけるのは不自然です。
  • 「会議がてらにランチミーティングを行います」
    →会議とランチミーティングを同一視する使用は適切ではないです。

ビジネス例文

出張がてら、地方のクライアントを訪問しました。
散歩がてら、近くの郵便局に立ち寄ります。
昼食がてら、次のプロジェクトのアイデアを話し合いました。
研修旅行がてら、業界の展示会に参加する予定です。
打ち合わせがてら、新しいカフェを試してみました。
営業訪問がてら、市場調査を行う予定です。
報告書の提出がてら、部署のミーティングに参加します。
出勤がてら、朝のウォーキングをしています。
帰宅がてら、必要な文房具を買ってきます。
出張の帰りがてら、業務用の機材をチェックしに行きます。

ビジネスメール例

掲題：打ち合わせと新商品のご紹介
○○○○株式会社
○○様

来週の打ち合わせがてら、弊社の新商品もご紹介させていただければと思います。

この機会にぜひ実物をご覧いただき、感想をお聞かせください。

お忙しい中恐れ入りますが、ご都合の良い時間をお知らせいただけますでしょうか。

宜しくお願い申し上げます。

「がてら」をビジネス使う効果的な場面

  • 仕事の外出時に他の用事も済ませる場合
  • 仕事中の小休憩を取りながら別の業務にも目を通す場合
  • 業務の移動中に情報収集や市場調査を行う場合
  • 業務後の帰路で次の日の準備をする場合
  • 会議や打ち合わせの際、場所を変えて気分転換を図りながら話を進める場合
  • 出張の際に、その地域の市場や競合他社の調査をする場合

「がてら」目上の人に使う敬語

目上の人に対して「がてら」を使う場合、尊敬語や謙譲語を適切に使い分けることが重要です。「がてら」自体は特定の敬語表現には属しませんが、文脈に応じて相手に敬意を表す表現を加えることで、より丁寧な印象を与えることができます。例えば、「お打ち合わせがてら、貴社のご意見も伺いたいと存じます」のように、目上の人への行動を促す際には謙譲語を用いることが適切です。

言い換え＆解説

「ついでに」
もう一つの行動をする際の便宜を図る表現です。よりカジュアルなニュアンスがあります。
「折に」
特定の機会や時点を指し、その時に何かをするという意味を持ちます。よりフォーマルな場面で使われることが多いです。
「際に」
ある出来事や行動の時に、別のことも行うという場合に用いられます。公式な文書に適しています。
「とあわせて」
二つの行動や事柄を一緒にすることを強調したいときに使います。同時進行することの意図を示します。
「ながらも」
一つの行動をする中で、別の行動も行うことを示す際に使いますが、若干の矛盾や困難が伴う場合に使われることがあります。
「併せて」
二つの事柄を同時に行うことを表します。文書やビジネスメールで使われることが多い表現です。
「一緒に」
物理的に一緒に行動することを指す場合に使います。人との関わり合いで用いられます。
「かねて」
ある行動をすると同時に、別の目的も持っていることを示します。計画的な行動を表す際に用いられます。