「ご笑納下さい」の意味と使い方、ビジネス例文&言い換え。目上への敬語文法

「ご笑納下さい」は、プレゼントや贈り物を渡す際に使う表現で、「どうぞ笑って受け取ってください」という意味があります。特にビジネスシーンでは、感謝や敬意を込めて相手に何かを渡す時によく使われます。

「ご笑納下さい」ビジネスでの意味と使い方

ビジネスにおいて「ご笑納下さい」は、謙虚さと丁寧さを示すために使われます。贈り物や資料を相手に渡す際、「どうぞつまらない物ですが、笑って受け取ってください」という意味を含んでいます。

使うときのポイントを以下のようにまとめました。

  • 相手に対する敬意を示すために使います
  • 贈り物や資料を渡すときに使います
  • 自己評価を控えめにする表現として使います

ビジネス例文

以下は「ご笑納下さい」を使ったビジネス例文です。

弊社の新製品を同封いたしましたので、ご覧の上ご笑納下さい
お手数ですが、弊社パンフレットをご確認いただきご笑納下さい
弊社のカタログを同封いたしましたので、どうぞご笑納下さい
この資料をお役立ていただき、どうぞご笑納下さい
ささやかながら、弊社の粗品を同封しましたのでご笑納下さい
ご参考までに、弊社の最新情報をお送りいたしますのでご笑納下さい
お送りしました品物をどうぞご笑納下さい

これらの例文では、相手に敬意を払いながら、自社の商品や資料を受け取ってもらうための丁寧な表現として使っています。

言い換え

以下に「ご笑納下さい」の言い換え表現を10個紹介します。それぞれの使い方を解説します。

「ご査収下さい」
贈り物や資料を送る際に、内容を確認してもらう時に使います。
「ご高覧下さい」
主に目上の人に資料や作品を見てもらう時に使います。
「ご受納下さい」
贈り物や賞品などを受け取ってもらう時に使います。
「ご清覧下さい」
資料や展示物を見てもらう際に使います。
「お納め下さい」
贈り物を正式に受け取ってもらう時に使います。
「ご受領下さい」
書類や品物を受け取ってもらう時に使います。
「ご拝受下さい」
目上の人に物を受け取ってもらう時に使います。
「ご確認下さい」
書類や内容物をチェックしてもらう時に使います。
「お手元に届きましたら」
品物が相手に届いた時に、確認をお願いする表現です。
「ご検収下さい」
商品の受け取り後、状態を確認してもらう時に使います。

これらの言い換え表現は、場面や相手によって使い分けることが重要です。それぞれの表現には微妙なニュアンスの違いがあり、適切に使うことでより丁寧な印象を与えることができます。

「ご笑納下さい」上司に使う敬語

「ご笑納下さい」は上司にも使うことができますが、敬語表現を正しく使うことが大切です。以下に、言葉を分解し、それぞれの敬語について説明します。

  • 「ご」:尊敬語。相手への敬意を示す接頭辞です。
  • 「笑納」:受け取るという意味を持つ謙譲語です。
  • 「下さい」:丁寧語。相手にお願いする時に使います。

上司に使う際には、より丁寧な表現を心がけましょう。また、適切なタイミングで使うことが重要です。例えば、上司に直接手渡しする際や、上司に何かを送る際に使います。

ビジネスメール例

掲題:新製品のご案内
○○○○株式会社
○○様

いつもお世話になっております。

弊社の新製品カタログをお送りいたしますので、どうぞご笑納下さい

ご不明点がございましたら、何なりとお申し付けください。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

株式会社サンプル
営業部 田中一郎

「ご笑納下さい」間違った使用法

以下は「ご笑納下さい」の間違った使い方の例です。それぞれの間違いについて解説します。

  • 「この商品をご笑納よろしくお願いします」:カジュアルすぎて、ビジネスシーンには適しません。
  • 「こちらをどうぞご笑納くださいませ」:丁寧すぎて逆に不自然な印象です。
  • 「これをご笑納してください」:命令形になり、失礼な印象を与えます。
  • 「この品をご笑納いただきありがとうございます」:感謝と依頼を同時に述べており、不自然です。

「ご笑納下さい」を使用するビジネスシーン

「ご笑納下さい」は以下のようなビジネスシーンで使うことが多いです。

  • 取引先への贈り物を渡す時
  • 新製品のサンプルを送る時
  • お客様への感謝の品を渡す時
  • 展示会で資料を配布する時
  • 上司への手土産を渡す時
  • 顧客にパンフレットを送る時
  • お歳暮やお中元を送る時
  • プロモーション用のグッズを配布する時
  • イベントでの記念品を渡す時
  • 社員への記念品を渡す時

まとめ

「ご笑納下さい」は、ビジネスシーンで贈り物や資料を渡す際に使う丁寧な表現です。相手に対する敬意を示しながら、自分自身を控えめに表現することで、相手に好印象を与えることができます。

適切なタイミングで使うことが重要で、使い方によっては、相手との信頼関係を築く助けになります。使い方をマスターすることで、ビジネスコミュニケーションがより円滑になります。