「お話させていただいた通り」例文大全とビジネスメール用法。言い換え&正しい敬語の文法

「お話させていただいた通り」は、過去に自分が相手に伝えた内容を再度確認するときに使われる表現です。相手との認識を合わせ、話の流れをスムーズにするための言葉として、ビジネスシーンでよく用いられます。

「お話させていただいた通り」ビジネスでの意味&使い方

ビジネスの場面で「お話させていただいた通り」と言うときは、以前に自分が相手に説明したことを再度伝える意味があります。これにより、相手との間で情報や認識を共有し、話をスムーズに進めることができるでしょう。

また、この表現を使うことで、自分の発言に一貫性があることを示すことにもつながります。「お話させていただいた通り」を使うときのポイントは以下の通りです。

  • 過去に話した内容を正確に伝えること。記憶違いや誤解のないよう、しっかりと確認しておきましょう。
  • あくまでも謙虚な姿勢で使うこと。上から目線にならないよう、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
  • 話の流れに合わせて使うこと。唐突に使うと不自然な印象を与えるので、文脈に合わせて適切なタイミングで使いましょう。

ビジネス例文大全

「お話させていただいた通り」を使ったビジネス例文を作る際は、以下の点に気を付けましょう。

まず、前後の文脈に合わせて自然な形で表現を盛り込むことが大切です。唐突に使うと不自然な印象を与えてしまいます。

また、過去の発言内容を正確に伝えることを心がけましょう。曖昧な表現は避け、具体的な内容を盛り込むようにしてください。

お話させていただいた通り、今回のプロジェクトは来月から開始する予定です。スケジュールの詳細は別途ご連絡いたします。
前回の会議でお話させていただいた通り、新サービスのコンセプトは「簡単・便利・安心」の3つを軸にしています。
以前お話させていただいた通り、当社の強みは高い技術力と豊富な経験です。御社のニーズに合わせたご提案が可能ですので、ぜひご相談ください。
お話させていただいた通り、今回のキャンペーンは6月1日から開始いたします。詳しい内容は改めてご案内させていただきます。
先日お話させていただいた通り、新製品の発売は来春を予定しております。具体的な日程が決まり次第、改めてご連絡差し上げます。
お話させていただいた通り、弊社ではお客様の満足度を最優先に考えております。今後ともサービス品質の向上に努めてまいります。
前回の打ち合わせでお話させていただいた通り、今回の契約条件は以下の3点が重要になります。詳細は資料をご確認ください。
先日お話させていただいた通り、弊社の新サービスは業界初の試みです。ぜひこの機会にご検討いただければ幸いです。

「お話させていただいた通り」を使うビジネス場面

「お話させていただいた通り」は、ビジネスのさまざまな場面で使うことができます。特に、過去の会議や打ち合わせで話した内容を再確認するときに役立つでしょう。

また、メールや資料でも使うことができ、相手との認識を合わせるのに効果的です。以下のようなビジネス場面で「お話させていただいた通り」を使うことができます。

  • 会議や打ち合わせで、過去に話した内容を再度確認するとき
  • メールで、以前の連絡事項を再度伝えるとき
  • プレゼンテーションで、事前に説明した内容を再度強調するとき
  • 契約や取引の際に、過去の合意事項を再確認するとき
  • 上司や同僚に、過去の指示や依頼内容を再度伝えるとき

ビジネスメール用法

ビジネスメールで「お話させていただいた通り」を使う際は、以前の会話や合意事項を再確認する目的で用いるのが効果的です。メールの本文では、過去の経緯を簡潔に振り返りつつ、今後の予定や依頼事項を明確に伝えることが大切です。

また、相手への感謝の気持ちを込めることで、より丁寧な印象を与えることができるでしょう。

件名:プロジェクトの進捗状況について

株式会社シナジー
佐藤様

いつもお世話になっております。

先日の打ち合わせでは、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

お話させていただいた通り、当社では現在、新プロジェクトの準備を進めております。

つきましては、6月中旬までに詳細な企画書をお送りさせていただく予定です。

ご多忙とは存じますが、ご確認いただけますと幸いです。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

株式会社イノベーション
田中太郎

言い換え&類語集

「お話させていただいた通り」の言い換えを使う際は、状況に応じて適切な表現を選ぶことが大切です。堅苦しい表現から柔らかい表現まで、バリエーションを持たせることで、メリハリのある文章になるでしょう。

以下のような言い換えを参考に、シーンに合わせて使い分けてみてください。

「前回お伝えした通り」
以前の発言内容を振り返る際に使える表現です。「前回」という言葉で、具体的な時期を示すことができます。
「以前申し上げた通り」
やや改まった印象の言い換えで、フォーマルな場面で使うのに適しています。
「先日お話ししたように」
柔らかい印象の表現で、親しみやすさを感じさせます。カジュアルなビジネスシーンで活用できます。
「前回の打ち合わせで確認した通り」
具体的な場面を想起させる言い換えで、相手との認識を合わせやすくなります。
「先日のミーティングでお伝えした通り」
会議の内容を振り返る際に使える表現で、ビジネスシーンで幅広く活用できます。
「以前合意した内容の通り」
過去の合意事項を再確認する場合に適した言い換えです。
「前回の説明でお話しした通り」
自分の説明内容を再度伝える際に使える表現で、分かりやすさを強調できます。
「先日の資料でお示しした通り」
過去に提示した資料内容を再度確認する場合に便利な言い換えです。
「前回の契約で取り決めた通り」
契約内容を再確認する際に使える表現で、ビジネス上のルールを明確にできます。
「先日のプレゼンでご説明した通り」
プレゼンテーションの内容を振り返る場合に適した言い換えです。

「お話させていただいた通り」目上に使う敬語

「お話させていただいた通り」は、以下のような敬語表現で構成されています。

  • 「お話」:名詞「話」に尊敬語の接頭語「お」がついており、相手の話に敬意を表している。
  • 「させていただいた」:謙譲語の「させていただく」の過去形であり、自分の行為を相手に丁重に述べている。

目上の人に使う際は、敬語表現を適切に使うことが大切です。過度に丁重な表現は不自然な印象を与えるので、バランスを考えて使いましょう。

また、「お話させていただいた通り」の前後に、相手への感謝の気持ちを添えることで、より丁寧な印象を与えることができます。

「お話させていただいた通り」まとめ

「お話させていただいた通り」は、ビジネスシーンで相手との認識を合わせるために重要な表現です。過去の発言内容を再確認することで、コミュニケーションをスムーズに進めることができるでしょう。

使用する際は、シチュエーションに合わせて適切な言い換えを選ぶことが大切です。カジュアルな表現から改まった表現まで、バリエーションを持たせることで、状況に応じた使い分けが可能になります。

また、相手への敬意を忘れずに、丁寧な言葉遣いを心がけることも重要なポイントです。「お話させていただいた通り」を適切に使いこなすことで、ビジネスにおける信頼関係の構築や、円滑なコミュニケーションに役立てていきましょう。