「賜りたく存じます」という言葉は、非常に丁寧な表現で、何かを頂戴したいときや、許可や同意を得たいときに使われます。
ビジネスシーンでは、上司や取引先など、立場が上の人に対して何かをお願いする際に使用すると、敬意を示すことができます。
ビジネスシーン別の例文集
ビジネスシーン別のメール例
本件につきまして、貴社のご意見及びご指導を賜りたく存じます。
私どもの提案に対する貴重なご意見をいただけますと幸いでございます。
ご多用中誠に恐縮ではございますが、ご返信をお待ちしております。
何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
「賜りたく存じます」はどんな時に使うか
- 重要な文書や情報の提供をお願いする時。
- 会議での発言機会を求める時。
- プロジェクトや業務に関する特別な許可を求める時。
- 書籍や資料など、物品の貸し出しをお願いする時。
- 指導やアドバイスを受けたいとき。
「賜りたく存じます」を目上に使うときのコツ
- お願いする内容を明確にし、具体的な理由や背景を添える。
- 相手の忙しい時間を考慮し、簡潔かつ丁寧な表現を心がける。
- 可能な限り、自分でできることはあらかじめ行い、お願いすることの必要性を説明する。
- 相手が快く許可や同意を出せるよう、感謝の気持ちを前面に出す。
- 許可や同意を得た後は、速やかに感謝の意を示し、結果を報告する。
「賜りたく存じます」の言い換え
いただけますと幸いです:相手から何かを受け取りたいときに使います。より柔らかい表現です。
ご協力をお願いいたします:何かをしてもらいたい場合に適した表現。
ご指導いただけますようお願い申し上げます:相手の助言や指導を求める際に用います。
ご確認いただけますでしょうか:文書やデータなどを相手に確認してもらいたいときに使用。
ご検討をお願いできればと存じます:提案や案件について相手に考えてもらいたい場合に使います。
承諾を頂戴できますとありがたいです:許可や同意を得たいときに使用する表現。
ご了承をお願いしたく思います:相手の同意を求める際に使う言い方。
お手数ですが、ご対応いただけないでしょうか:相手に特定の行動をとってもらいたい時に使います。
「賜りたく存じます」敬意の表し方
「賜りたく存じます」は謙譲語の一つで、自分の行動を低めることで相手への敬意を表します。
「賜る」は「与える」の謙譲語で、自分が受け取る行為を表す時に使います。「存じます」は「思います」の謙譲語で、自分の意見や感想を控えめに言う際に用います。
この表現を使うことで、非常に礼儀正しく、かつ相手への尊敬を示すことができます。
「賜りたく存じます」の注意点
「賜りたく存じます」は非常に丁寧な表現なので、使用する相手や状況を選ぶ必要があります。
普段から非常にカジュアルな関係性の中で使うと、かえって違和感を与える可能性があります。
また、この表現は相手に対する敬意を示しているため、相手がその対応を強いられると感じないように、使用する文脈に気をつけることが大切です。
必要以上に謙虚な態度が相手にプレッシャーを与えてしまう場合もあるため、バランスを考えたコミュニケーションを心がけましょう。