「この間はありがとう」敬語を上司に使うコツ。メール例&ビジネス例文、言い換えと注意点

「この間はありがとう」は、過去に相手から受けた支援や好意に対する感謝の気持ちを伝える言葉です。相手の行為を具体的に述べることで、感謝の意を明確に示すことができます。

「この間はありがとう」上司への正しい敬語の使用法

「この間はありがとう」を上司に対して言う場合、以下のような敬語表現を使うのが適切です。

  • 「この間は」→ 丁寧語の一種で、過去の出来事を指す言葉
  • 「ありがとうございました」→ 「ありがとう」の丁寧語表現

上司に使う際は、以下の点に注意しましょう。

・「この間」の代わりに、具体的な日時や場面を述べることで、感謝の意をより明確に伝えることができます。

・「ありがとうございました」の前に、感謝の理由を具体的に述べることで、上司の行為を正しく認識し、感謝していることを示すことができます。

・感謝の気持ちを伝える際は、真摯な態度で、はっきりと言葉に出すことが大切です。

「この間はありがとう」の敬語を用いた言い換え

「先日はありがとうございました」
「この間」の代わりに「先日」を使い、過去の出来事を指す言い方です。フォーマルな場面で使いやすい表現です。
「先日は大変お世話になりました」
「お世話になりました」は、相手の支援や好意に対する感謝を表す謙譲語です。改まった場面で使える丁重な言い方です。
「先日のご支援、誠にありがとうございました」
「ご支援」と具体的な行為を述べることで、感謝の意を明確に伝えることができます。「誠に」を添えることで、より丁重な印象を与えます。
「先日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」
「貴重なお時間」と相手の行為を具体的に述べることで、感謝の気持ちを詳しく伝えることができます。
「先日のご助言、大変参考になりました。ありがとうございました」
「ご助言」と具体的な行為を述べ、その効果も伝えることで、感謝の意をより強く示すことができます。
「先日のプレゼンテーションの際は、ご丁寧なフィードバックをいただき、ありがとうございました」
具体的な場面と行為を述べることで、感謝の意を詳細に伝えることができます。「ご丁寧な」を添えることで、相手の行為を高く評価していることを示せます。
「先日の会議では、的確なご指摘をいただきまして、ありがとうございました」
「的確なご指摘」と相手の行為を具体的に評価することで、感謝の気持ちをより明確に伝えることができます。「いただきまして」と謙譲語を使うことで、丁重な印象を与えます。
「先日は私の拙い提案に真摯に耳を傾けていただき、ありがとうございました」
「拙い提案」と謙遜しつつ、「真摯に耳を傾けていただき」と相手の行為を丁重に表現することで、感謝の意を込めて伝えることができます。
「先日のご指導、大変勉強になりました。心より感謝申し上げます」
「ご指導」と具体的な行為を述べ、その効果も伝えることで、感謝の気持ちを強調することができます。「心より感謝申し上げます」と改まった表現を使うことで、フォーマルな場面でも使える言い方になります。

「この間はありがとう」を敬語で言い換える際は、以下のポイントを押さえると良いでしょう。

・「この間」の代わりに「先日」など、より丁重な言葉を使う。

・「ありがとう」の代わりに「ありがとうございました」など、丁寧語表現を使う。

・相手の行為を具体的に述べることで、感謝の意をより明確に伝える。

・「お世話になりました」「感謝申し上げます」など、謙譲語や改まった表現を使うことで、フォーマルな場面でも使える言い方にする。

ビジネス例文一覧

「この間はありがとう」は、ビジネスシーンで幅広く使える表現です。メールや口頭でのコミュニケーションの中で、上司や同僚、取引先の方への感謝の気持ちを伝える際に活用できます。

例文を参考に、状況に合わせて適切な言い回しを選ぶことが大切です。以下は、ビジネスシーンで使える「この間はありがとう」の例文です。

この間はありがとうございました。おかげさまで、プレゼンテーションを無事に終えることができました。
この間はありがとうございました。いただいたアドバイスを参考に、業務を改善することができました。
突然の相談にも関わらず、真摯に対応してくださり、この間はありがとうございました。
この間はありがとうございました。お忙しい中、時間を割いていただき、感謝しております。
この間はありがとうございました。的確なご指摘のおかげで、問題点を把握することができました。
急な仕事の依頼にも快く応じてくださり、この間はありがとうございました。
この間はありがとうございました。提供いただいた資料が、業務の参考になりました。

これらの例文から分かるように、「この間はありがとう」は過去の具体的な出来事に言及しながら、相手への感謝の気持ちを伝える表現です。「おかげさまで」など、丁重な言葉を添えることで、ビジネスシーンにふさわしい言い回しになります。

また、相手の行為を具体的に述べることで、感謝の意をより明確に示すことができます。状況に応じて適切な例文を参考に、真摯な態度で感謝の気持ちを伝えることが大切です。

「この間はありがとう」ビジネスでの意味合い

ビジネスシーンにおいて、「この間はありがとう」は単なる感謝の言葉以上の意味を持ちます。

相手の行為を認め、それが自分や会社にとって有益であったことを示すことで、良好な関係を築き、維持することができます。

  • 感謝の気持ちを伝えることで、相手の行為を評価し、モチベーションを高めることができる。
  • 具体的な出来事に言及することで、相手の行為を正しく認識し、理解していることを示せる。
  • 真摯な態度で感謝を伝えることで、相手との信頼関係を深めることができる。

ビジネスメール作成例

掲題:ご対応への御礼

株式会社ブライトフューチャー
鈴木様

お世話になっております。株式会社ルミナスの田中と申します。

この間はありがとうございました。弊社からの突然のお願いにもかかわらず、迅速かつ丁寧にご対応いただき、感謝しております。

おかげさまで、プロジェクトを滞りなく進めることができました。

貴社のご協力に、心より御礼申し上げます。

引き続きお取引をさせていただく中で、どうぞよろしくお願い申し上げます。

株式会社ルミナス
田中太郎

このメールでは、以下のポイントを意識しました。

・件名で「御礼」と明記し、メールの目的を明確にする。

・「この間はありがとうございました」を冒頭に持ってきて、感謝の意を強調する。

・相手の具体的な行為(迅速かつ丁寧なご対応)に言及し、感謝の理由を明確にする。

・相手の行為が自社にもたらした効果(プロジェクトを滞りなく進められた)にも触れ、相手の貢献を認める。

・「心より御礼申し上げます」など、丁重な言葉を使い、真摯な態度で感謝を伝える。

・今後の関係についても言及し、継続的な協力関係を築きたい意向を示す。

「この間はありがとう」を使うビジネスシチュエーション

「この間はありがとう」は、以下のようなビジネスシーンで使うことができます。

  • 会議や打ち合わせで、有益な意見やアドバイスをもらった際に感謝を伝える場面
  • 困難な仕事を手伝ってもらった際に、同僚や部下への感謝の気持ちを示す場面
  • 取引先から、迅速な対応や柔軟な対応をしてもらった際に、感謝を伝える場面
  • 上司から、的確な指導や支援をしてもらった際に、感謝の意を表す場面
  • 社外の人から、有益な情報やリソースを提供してもらった際に、感謝を示す場面
  • チームメンバーから、自分の仕事をサポートしてもらった際に、感謝の気持ちを伝える場面

「この間はありがとう」間違った使用法

「この間はありがとう」を不適切に使ってしまうと、相手に不快感を与えたり、感謝の意が正しく伝わらなかったりする可能性があります。以下のような使い方は避けましょう。

  • 「この間はありがとう。でも、もっと早く対応してほしかった」→ 感謝の言葉の後に不満を述べると、感謝の気持ちが打ち消されてしまいます。
  • 「この間はありがとう。次は〇〇をお願いします」→ 感謝の言葉の直後に次の要求をするのは、適切ではありません。
  • 「いつもありがとう。この間も助かりました」→ 「いつも」と「この間」を混同すると、どの出来事に対する感謝なのか不明確になります。
  • 「この間はありがとう。私の方こそ、色々とご迷惑をおかけしました」→ 自分の非を謝罪する場合は、別の機会に切り出すべきです。
  • 「この間はありがとうございました。お礼が遅くなってすみません」→ お礼が遅れた謝罪は、感謝の言葉とは別に伝えるのが適切です。
  • 「この間は大したことではありませんが、ありがとうございました」→ 「大したことではありませんが」と言うと、相手の行為を小さく見ているような印象を与えます。

まとめ

「この間はありがとう」は、ビジネスシーンで感謝の気持ちを伝える重要な表現です。単に感謝を述べるだけでなく、相手の行為を認め、それが自分や会社にとって有益であったことを示すことで、良好な関係を築くことができます。

使う際は、具体的な出来事に言及し、真摯な態度で感謝の意を伝えることが大切です。メールでは、件名や本文の書き出しで目的を明確にし、相手の行為とその効果に触れながら、丁重な言葉で感謝を述べると良いでしょう。

一方で、感謝の言葉の後に不満や要求を述べたり、お礼が遅れたことを謝罪したりするのは避けるべきです。感謝の気持ちを素直に伝えることに徹することが肝要です。

「この間はありがとう」を適切に使いこなすことで、ビジネスにおける人間関係をより良いものにしていくことができるでしょう。感謝の気持ちを言葉に込めて伝えることは、コミュニケーションを円滑にし、協力関係を築く上で欠かせない要素なのです。