「然るべき対応を取らせていただきます」意味とビジネス例文＆メール例。言い換え集と敬語用法

「然るべき対応を取らせていただきます」は、問題や課題に対して適切な対処を行うことを伝える表現です。丁寧な言い回しで、相手に安心感を与えつつ、責任を持って問題解決に取り組む姿勢を示すことができます。

「然るべき対応を取らせていただきます」ビジネスにおける意味
ビジネスで使える例文
ビジネスでのメール例
「然るべき対応を取らせていただきます」をビジネス使う効果的な場面
「然るべき対応を取らせていただきます」目上の人に使う敬語
言い換え＆類語
「然るべき対応を取らせていただきます」間違った使用法
「然るべき対応を取らせていただきます」まとめ

「然るべき対応を取らせていただきます」ビジネスにおける意味

「然るべき」は「適切な、妥当な」という意味で、「対応」は「処置、対処」を指します。つまり、この表現は「適切な対処を行う」という意味になります。
「取らせていただきます」は謙譲語で、自分の行為を控えめに表現しています。相手に対する敬意を示しつつ、責任を持って対応することを伝えます。
問題や課題が発生した際に、この表現を使うことで、真摯に対処する姿勢を示すことができます。顧客や取引先とのトラブル対応など、様々な場面で活用できるでしょう。

ビジネスで使える例文

「然るべき対応を取らせていただきます」を使った例文では、問題や課題に対して適切な対処を行うことを伝えます。具体的な対応方法に言及することで、相手に安心感を与えることができるでしょう。

また、「させていただきます」という謙譲語を使うことで、丁寧で真摯な姿勢を示すことができます。

ご指摘いただいた点について、早急に然るべき対応を取らせていただきます。ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。

社内で然るべき対応を取らせていただきますので、今しばらくお時間をいただけますと幸いです。

ご指摘の問題につきましては、速やかに然るべき対応を取らせていただきます

然るべき対応を取らせていただきますので、詳細が決まり次第、ご連絡申し上げます。

ご迷惑をおかけしており、誠に申し訳ございません。責任を持って然るべき対応を取らせていただきます。

事態の収拾に向けて、然るべき対応を取らせていただきます。ご理解とご協力をお願い申し上げます。

ご要望につきましては、社内で検討の上、然るべき対応を取らせていただきます。今しばらくお待ちください。

ご質問いただきました件につきましては、担当部署にて然るべき対応を取らせていただきます。

問題の解決に向けて、真摯に然るべき対応を取らせていただきます。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

ご不便をおかけしておりますが、可及的速やかに然るべき対応を取らせていただきます。

ご指摘の件につきましては、全社を挙げて然るべき対応を取らせていただきます。

お客様のご期待に沿えるよう、誠心誠意然るべき対応を取らせていただきます。何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

上記の例文は、問題や課題に対して適切な対処を行うことを伝える表現として、「然るべき対応を取らせていただきます」を使っています。「早急に」「速やかに」「可及的速やかに」など、対応の迅速性を示す言葉を添えることで、真摯な姿勢を強調しています。

また、「責任を持って」「真摯に」「誠心誠意」などの表現を用いることで、対応への強い意欲と熱意を伝えています。状況に応じて、「社内で検討の上」「担当部署にて」「全社を挙げて」など、対応の主体や範囲を明示することで、より具体的な印象を与えることができるでしょう。

ビジネスでのメール例

件名：【重要】商品の不具合に関するご報告とお詫び

株式会社ハートフルサービス
田中様

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび、弊社商品「ABCプリンター」におきまして、一部不具合が発生していることが判明いたしました。

お客様には多大なご迷惑をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。

現在、不具合の原因究明と対策を進めており、然るべき対応を取らせていただきます。
詳細が決まり次第、改めてご連絡させていただきます。

今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

メールを書くポイントは以下の通りです。

まず、件名で重要性を明示し、本文の冒頭で問題の概要を簡潔に伝えます。次に、お詫びの言葉を述べ、問題の対応状況を説明します。その際、「然るべき対応を取らせていただく」という表現を使うことで、真摯な対応姿勢を示すことができます。

そして、今後の連絡についても触れ、最後は相手への感謝とお願いの言葉で締めくくります。全体を通して、丁寧な言葉遣いを心がけ、誠実さと責任感を伝えることが大切です。

「然るべき対応を取らせていただきます」という表現を適切に使うことで、問題解決への強い意欲と真摯な姿勢を示すことができるでしょう。

「然るべき対応を取らせていただきます」をビジネス使う効果的な場面

「然るべき対応を取らせていただきます」は、問題や課題が発生した際に、適切な対処を行うことを伝える表現です。特に、顧客や取引先からの指摘や要望に対して、真摯に対応する姿勢を示すのに効果的です。以下のようなビジネス場面で活用できるでしょう。

商品やサービスに関する苦情や不具合の報告を受けた時
納期の遅延や品質の問題など、取引先からの指摘があった時
顧客からの要望や提案に対して、社内で検討し対応する必要がある時
システムやWebサイトのトラブルが発生し、利用者に不便をかけている時
個人情報の流出やセキュリティ上の問題が発覚した時
メディアから批判的な報道を受けた時

「然るべき対応を取らせていただきます」目上の人に使う敬語

「然るべき対応を取らせていただきます」は、敬語表現を用いた丁寧な言い回しです。それぞれの言葉の要素を見ていきましょう。

「然るべき」は「適切な、妥当な」という意味の形容動詞で、「対応」は「処置、対処」を指す名詞です。
「取らせていただきます」は、謙譲語の「取る」に尊敬語の「させていただく」を組み合わせた表現で、自分の行為を丁重に表しています。

目上の人に対して使う際は、この表現自体が敬語表現であることを踏まえつつ、全体的に丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。また、安易な約束や不確かな対応を連想させないよう、具体的な行動や期限に言及することが求められるでしょう。曖昧な表現は避け、明確かつ誠実な対応姿勢を示すことが重要です。

言い換え＆類語

「適切な措置を講じます」
「措置」は「対応」よりもやや堅い印象の言葉で、主に公的な場面で使われます。法律や規則に基づいた対処を連想させる表現です。

「しかるべき対処を行います」
「しかるべき」は「然るべき」と同じ意味で、「適切な」という意味合いを持ちます。「行います」は「取らせていただきます」よりもややフォーマルな言い回しですね。

「適宜対応いたします」
「適宜」は「適切な時期や場面に応じて」という意味です。臨機応変な対応を行うことを伝える表現と言えるでしょう。

「万全の対応を尽くします」
「万全」は「完全無欠で、不備がないこと」を意味します。問題解決に向けて、最善を尽くす強い意志を示す言葉です。

「誠意を持って対処します」
「誠意」は「真心、まごころ」を表します。誠実な態度で問題に取り組む姿勢を伝える表現ですね。

「速やかに善処いたします」
「善処」は「適切に処理すること」を意味します。「速やかに」という言葉を添えることで、迅速な対応を心がけることを示しています。

「早急に是正措置を取ります」
「是正」は「間違いや不都合なことを正すこと」、「措置」は「対策、処置」を表します。問題の解決に向けて、素早く行動することを伝える表現です。

「責任を持って対応に当たります」
「責任を持って」は、自分の行動に責任を負うという強い意志を示す言葉です。確実な対応を期待させる表現と言えますね。

「適切に処理させていただきます」
「処理」は「対応」よりも具体的な行動をイメージさせる言葉です。「させていただきます」という謙譲語を使うことで、丁寧な印象を与えます。

「迅速かつ適切に対処します」
「迅速」は「素早く、遅滞なく」という意味です。「かつ」は「そして」という接続詞で、対応の速さと適切さの両方を強調する表現ですね。

「最善の対応を取るよう努めます」
「最善」は「最も良いこと、最上のこと」を表します。「努めます」という言葉を添えることで、問題解決に向けて精一杯取り組む姿勢を示しています。

言い換えをするときのコツは、以下の通りです。

まず、「然るべき対応を取らせていただきます」のニュアンスを踏まえつつ、状況に応じて適切な言葉を選ぶことが大切です。例えば、法律や規則に関わる問題であれば「措置」、速さを重視するなら「迅速」「早急」など、言葉の持つ印象を意識しましょう。

また、「誠意を持って」「責任を持って」など、対応への真摯な姿勢を示す言葉を添えることで、より強いメッセージ性を持たせることができます。そして、「させていただきます」「いたします」など、謙譲語を適切に使うことで、丁寧で誠実な印象を与えることができるでしょう。

「然るべき対応を取らせていただきます」間違った使用法

「然るべき対応を取らせていただきます」は、適切な対処を行うことを伝える表現ですが、使い方を誤ると不適切な印象を与えてしまう恐れがあります。間違った例文とその解説は以下の通りです。

「お客様の要望通りに、然るべき対応を取らせていただきます。」
– 顧客の要望に無条件で従うような印象を与えてしまいます。対応の適切性を判断することが大切です。
「このたびは、然るべき対応を取らせていただけなくて申し訳ございません。」
– 対応を取らないことを伝える際に、この表現を使うのは不適切です。「対応が遅れており」など、事情を説明する言葉を選びましょう。
「よくわかりませんが、然るべき対応を取らせていただきます。」
– 問題や状況を十分に理解していない印象を与えます。まずは事実関係を確認し、適切な対応方針を決定することが重要です。
「ご要望は無理だと思いますが、然るべき対応を取らせていただきます。」
– 要望に応じられない場合は、明確に理由を説明することが求められます。曖昧な対応を連想させる表現は避けましょう。
「この問題は大したことではありませんので、然るべき対応を取らせていただきます。」
– 問題を軽視しているような印象を与えかねません。問題の重要性を認識し、真摯に対応する姿勢が必要です。
「後日、然るべき対応を取らせていただくかもしれません。」
– 対応の確実性や具体性に欠ける表現です。いつ、どのような対応を取るのかを明示することが大切です。