「ご確認お願い致します」の意味と利用法、ビジネス例文&言い換え。顧客への敬語文法

「ご確認お願い致します」は、ビジネスシーンにおいて、相手に何かを確認してもらいたい際に使われる丁寧な表現です。メールでの使用が多く見られますが、口頭でも用いられることがあります。

「ご確認お願い致します」ビジネスでの意味と利用法

ビジネスの場では、様々な情報のやり取りが行われます。その際、相手に確認や同意を求める場面で、「ご確認お願い致します」が使われます。

例えば、メールで添付ファイルを送付する際や、打ち合わせの日程を提案する際などに、この表現を用いることで、丁寧に相手の確認を促すことができます。「ご確認お願い致します」を使う際は、以下のようなポイントに注意しましょう。

  • 「ご確認」と「お願い致します」の間には、「を」や「の程」などを入れずに、直接つなげる
  • 「致します」ではなく、「いたします」と表記するのが正式な書き方である
  • メールの末尾や、口頭での会話の最後など、相手の確認を求める際に使うのが効果的である

ビジネス例文

「ご確認お願い致します」を使ったビジネス例文を挙げる前に、一点注意があります。

この表現は、あくまで相手に確認を求める際のものであり、命令口調にならないよう気をつける必要があります。丁寧な言葉遣いで、相手の協力を仰ぐ姿勢が大切です。

添付ファイルに、今回の企画書を記載しました。内容に問題がないか、ご確認お願い致します
今週の会議の日程ですが、木曜日の14時からでいかがでしょうか。皆様のスケジュールをご確認お願い致します
先日お送りした見積書ですが、金額に誤りがありました。修正版を添付しますので、再度ご確認お願い致します
新しい社内システムの利用マニュアルを作成しました。手順に沿って問題なく操作できるか、ご確認お願い致します
来週の出張の日程が決まりましたので、お知らせします。ご確認お願い致します
先ほどお電話でお伝えした件ですが、メールでも詳細を記載しました。ご確認お願い致します
新製品の仕様書を作成しましたので、添付いたします。内容に間違いがないか、ご確認お願い致します
今月の経費報告書を提出しました。金額と領収書に相違がないか、ご確認お願い致します

以上の例文からわかるように、「ご確認お願い致します」は、様々なビジネスシーンで活用できる表現です。メールでの使用が多いですが、口頭での会話でも、相手の確認を求める際に使うことができます。

ポイントは、丁寧な言葉遣いと、相手の協力を仰ぐ姿勢を忘れないことです。一方的に確認を求めるのではなく、あくまで相手に依頼する形で使うことが大切です。

言い換え

「ご確認お願い致します」の言い換え表現を紹介する前に、一点注意があります。言い換える際は、文脈に合った適切な表現を選ぶ必要があります。また、「ご確認お願い致します」のもつ丁寧な印象を維持できる言葉選びが大切です。

「ご確認ください」
シンプルに「お願い致します」を省略した表現。より簡潔で、カジュアルな印象を与えます。
「ご確認の程、よろしくお願い申し上げます」
「お願い申し上げます」を加えることで、よりフォーマルで丁重な印象になります。改まった場面で使うのが効果的です。
「ご一読いただき、ご確認いただけますと幸いです」
「ご一読いただき」を加えることで、メールの内容を読んでもらうことも含めてお願いする表現になります。
「ご多忙のところ恐縮ですが、ご確認いただきますようお願い申し上げます」
相手が忙しい中で確認をお願いすることへの配慮を示す表現。謙虚な姿勢が伝わります。
「お手数をおかけしますが、ご確認のほどよろしくお願いします」
「お手数をおかけします」を加えることで、相手に手間をかけることへの謝罪の気持ちを込めた表現になります。
「ご確認いただければ幸いです」
「お願い致します」よりもソフトな表現。依頼というよりも、相手の意向を尊重する姿勢が伝わります。
「ご査収の上、ご確認ください」
「ご査収」は「受け取る」という意味。メールの添付ファイルなどを送る際に使われます。
「ご高覧の上、ご確認いただけますようお願いします」
「ご高覧」は「目を通す」という意味の尊敬語。目上の人に使う際に適した表現です。
「ご確認とご対応をお願い申し上げます」
確認だけでなく、何らかの対応も併せてお願いする際の表現。
「ご確認のほど、何卒よろしくお願い申し上げます」
「何卒」を加えることで、丁重に依頼する気持ちが強調された表現になります。

「ご確認お願い致します」の言い換え表現は、シーンや相手によって適切に使い分けることが大切です。より丁寧な表現を使うことで、相手への敬意や依頼する姿勢が伝わりやすくなります。一方、簡潔な表現を使うことで、的確に要点を伝えることができます。

状況に合わせて、適切な言い換え表現を選ぶことが、円滑なビジネスコミュニケーションにつながるでしょう。

「ご確認お願い致します」顧客に使う敬語

「ご確認お願い致します」は、顧客に使う際の敬語表現としても適しています。この表現は、以下のような敬語の要素で構成されています。

  • 「ご確認」の「ご」は、尊敬語の接頭語。顧客の行為に対する敬意を表します。
  • 「お願い致します」は、謙譲語の「お願い」と、丁寧語の「致します」を組み合わせた表現。自分の依頼を丁重に伝えます。

顧客に「ご確認お願い致します」を使う際は、以下の点に注意しましょう。

まず、顧客の時間や労力を無駄にしないよう、確認してもらう内容を明確にすることが大切です。また、依頼する際は、適切なタイミングを選ぶことが求められます。

そして、「ご確認お願い致します」という表現だけでなく、メールや会話の全体を通して、謙虚で丁寧な姿勢を示すことが重要です。

ビジネスメール例

件名:新製品の仕様書について
株式会社ブルーオーシャン
鈴木様

お世話になっております。株式会社グリーンフィールドの田中と申します。

先日の打ち合わせにおいて、新製品の仕様書をお送りいただくこととなっておりました。

お忙しいところ恐れ入りますが、仕様書がまだ届いていないようです。お手数をおかけしますが、ご送付いただけますでしょうか。

また、仕様書の内容について、いくつか確認したい点がございます。お送りいただいた後、別途ご連絡させていただきたく存じます。ご確認お願い致します

ご多用の折、大変恐縮ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社グリーンフィールド
田中太郎

「ご確認お願い致します」間違った使用法

1. 「ご確認お願いします。」
→ 「致します」が抜けており、丁寧さが不足しています。

2. 「ご確認をお願い致します。」
→ 「ご確認」と「お願い致します」の間に「を」が入っており、不自然な表現になっています。

3. 「確認お願い致します。」
→ 「確認」の前に、尊敬語の接頭語「ご」がついていません。上司に対しては不適切な表現です。

4. 「ご確認お願いいたします。」
→ 「致します」が「いたします」になっていますが、ひらがなで表記するのが一般的です。

「ご確認お願い致します」を使用するビジネスシーン

「ご確認お願い致します」は、ビジネスにおける様々な場面で使用されます。特に、メールでのやり取りにおいて頻繁に用いられる表現ですが、口頭でのコミュニケーションでも活用できます。

この表現は、相手に確認を促す際に使われるため、情報の正確性を期すことができます。また、丁寧な言い回しであるため、円滑なコミュニケーションにも役立ちます。

以下に、具体的なビジネスシーンを挙げます。

  • 取引先に見積書や請求書を送付した際、金額や内容に間違いがないかを確認してもらう場面
  • 社内の他部署に企画書や報告書を提出した際、内容を確認してもらう場面
  • 顧客に製品の仕様や納期を伝えた際、認識に相違がないかを確認する場面
  • 会議の日程や場所を調整する際、参加者の都合を確認する場面
  • プロジェクトの進捗状況を報告する際、計画通りに進んでいるかを確認してもらう場面
  • 経費精算の際、領収書や申請内容に不備がないかを確認してもらう場面
  • 営業先に提案書を送付した際、内容を理解してもらえたかを確認する場面
  • メンバーに仕事を依頼する際、指示内容が正しく伝わったかを確認する場面
  • 社外のパートナー企業と契約書を取り交わす際、内容に相違がないかを確認する場面
  • イベントの企画書を上司に提出する際、概要や予算に問題がないかを確認してもらう場面

まとめ

「ご確認お願い致します」は、ビジネスシーンにおいて欠かせない表現の一つです。相手に確認を求める際に使うことで、情報の正確性を期し、円滑なコミュニケーションを図ることができます。

特に、上司とのやり取りにおいては、「ご確認」の「ご」や「お願い致します」といった敬語表現を使うことで、丁重な姿勢を示すことが大切です。ただし、正しい敬語の使い方に注意し、不自然な表現は避けるようにしましょう。

また、メールでの使用が多い表現ですが、口頭でのコミュニケーションでも活用できることを覚えておくと良いでしょう。様々なビジネスシーンで「ご確認お願い致します」を適切に用いることで、仕事の質を高め、信頼関係を構築することにつながります。

「ご確認お願い致します」は、単なる確認の依頼ではなく、相手への敬意と協力を求める気持ちを表す言葉です。この表現を大切にしながら、ビジネスコミュニケーションを円滑に進めていくことが、仕事の成功の鍵となるでしょう。

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