「しましたので」意味と実践的なビジネス例文。メール作成＆言い換えまとめ

「しましたので」は、ある行動や出来事が完了したことを示し、その結果や続きを伝える際に使われる表現です。ビジネスシーンでよく使われ、丁寧な言い方として認識されています。

この表現は、自分の行動とその後の展開を論理的につなげる役割があり、相手に状況を分かりやすく伝えるのに役立ちます。

「しましたので」ビジネスにおける意味
ビジネスで使える例文
ビジネスでのメール作成例
「しましたので」をビジネス使う効果的な場面
「しましたので」目上の人に使う敬語
言い換え＆類語
「しましたので」間違った使用法
「しましたので」まとめ

「しましたので」ビジネスにおける意味

丁寧さと報告の明確さを両立させる：「しましたので」は、行動の完了と次の展開を丁寧に伝えられます。例えば、「資料を作成しましたので、ご確認をお願いいたします」と使うことで、自分の行動とお願いを明確に伝えられます。
因果関係を示す：この表現は、前後の文脈をつなぎ、行動とその結果や次のステップの関連性を示します。「調査を完了しましたので、結果をご報告いたします」のように使うと、調査完了と報告の関係が明確になります。
適切な場面で使用する：フォーマルな文書や上司・取引先とのコミュニケーションで効果的です。ただし、友人間や非常にカジュアルな場面では硬すぎる印象を与える可能性があるので注意が必要です。

ビジネスで使える例文

「しましたので」は、ビジネスシーンで様々な状況で活用できる便利な表現です。報告、依頼、提案など、多くの場面で使えるので、適切に使いこなせると、プロフェッショナルな印象を与えられます。

以下に、実際のビジネスシーンを想定した例文を紹介します。これらを参考に、自分の状況に合わせて使ってみてください。

資料の作成が完了しましたので、ご確認をお願いいたします。

新製品の開発が予定通り進展しましたので、進捗状況をご報告いたします。

お客様からのご要望を反映しましたので、改めてご提案書をお送りいたします。

社内研修の日程を確定しましたので、参加可能な日をお知らせください。

システムのアップデートが完了しましたので、ご利用いただけるようになりました。

商品の在庫を確認しましたので、納期の目安をお知らせいたします。

ご指摘いただいた点を修正しましたので、再度ご確認をお願いいたします。

新しい営業戦略を策定しましたので、次回の会議で発表させていただきます。

お問い合わせの件について調査しましたので、結果をご報告いたします。

契約書の最終確認を完了しましたので、ご署名をお願いいたします。

新入社員の研修プログラムを改訂しましたので、ご意見をいただければ幸いです。

システムの不具合を解消しましたので、サービスを再開いたしました。

新しい営業戦略を策定しましたので、部門長会議でご説明させていただきます。

年間予算の見直しが完了しましたので、次回の役員会で報告させていただきます。

これらの例文から分かるように、「しましたので」は様々なビジネスシーンで活用できます。報告、依頼、提案、通知など、幅広い目的で使えるのがこの表現の特徴です。

使う際のポイントは、まず自分の行動や状況の完了を示し、そしてその結果として相手に伝えたいこと、依頼したいことを続けることです。このように使うことで、論理的で分かりやすいコミュニケーションが可能になります。

ただし、使いすぎると少し硬い印象を与える可能性もあるので、場面や相手との関係性を考慮して適切に使うことが大切です。

ビジネスでのメール作成例

掲題：新規プロジェクト企画書の送付について

株式会社フューチャーイノベーション
佐藤様

いつもお世話になっております。株式会社テックソリューションズの山田です。

先日ご相談させていただいた新規プロジェクトについて、弊社内で検討を重ね、企画書を作成しましたので、本メールに添付してお送りいたします。

今回の企画では、御社のご要望を最大限反映させていただくよう努めました。特に、3ページ目の実施スケジュールと5ページ目の予算案については、重点的に見直しを行っております。

ぜひ内容をご確認いただき、ご意見をいただければ幸いです。

なお、企画内容についてご不明な点がございましたら、遠慮なくお問い合わせください。

また、今後のプロジェクト進行について、ご相談させていただきたい事項もございます。来週中にお打ち合わせのお時間をいただけますと助かります。

ご多忙中誠に恐縮ではございますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

このようなビジネスメールを書く際のポイントをいくつか解説します。まず、「しましたので」を使うことで、自分の行動とその結果や依頼を論理的につなげることができます。これにより、相手に状況を分かりやすく伝えられます。

また、「しましたので」を適度に使用することで、丁寧さと明確さを両立させることができます。ただし、使いすぎると硬い印象を与える可能性があるので、バランスを考えて使うことが大切です。

メールの構成としては、挨拶、本題、詳細説明、今後の予定や依頼、締めくくりの順に整理すると、読み手にとって理解しやすいメールになります。最後に、相手の立場を考慮し、適切な敬語を使用することで、ビジネスマナーを守りつつ、円滑なコミュニケーションを図ることができます。

「しましたので」をビジネス使う効果的な場面

「しましたので」は、ある行動や作業の完了を伝え、その結果や次のステップを示す際に効果的に使える表現です。特にビジネスシーンでは、丁寧さと明確さを両立させたい場面で重宝します。以下に、具体的なビジネス場面を6つ紹介します。

報告時：「市場調査を完了しましたので、結果をご報告いたします」のように、作業の完了と報告の開始を明確に伝えられます。
提案時：「新しい営業戦略を策定しましたので、ご検討いただけますと幸いです」と、提案内容の準備完了と検討依頼をスムーズにつなげられます。
依頼時：「資料を作成しましたので、ご確認をお願いいたします」のように、自分の行動とそれに続く依頼を論理的に伝えられます。
問題解決時：「ご指摘いただいた点を修正しましたので、再度ご確認ください」と、対応の完了と次のアクションを明確に示せます。
進捗報告時：「プロジェクトの中間目標を達成しましたので、次のフェーズに進みたいと思います」のように、現状と今後の方針を伝えられます。
お詫び時：「ご迷惑をおかけしましたので、今後このようなことがないよう対策を講じました」と、謝罪と再発防止策を適切につなげられます。

「しましたので」目上の人に使う敬語

「しましたので」自体は敬語ではありませんが、目上の人に使う際は適切な敬語表現と組み合わせることが重要です。以下に、「しましたので」を含む文を敬語で表現する例を示します。

「確認しましたので」→「確認いたしましたので」（謙譲語）
「報告しましたので」→「ご報告申し上げましたので」（謙譲語）

目上の人に使う際に注意すべき点として、「しましたので」の前後に適切な敬語を使用することが大切です。例えば、「資料を作成いたしましたので、ご確認いただけますと幸いです」のように、謙譲語と尊敬語を適切に組み合わせることで、より丁寧な表現になります。

また、文脈によっては「させていただきましたので」のような、より丁寧な表現を使うことも検討しましょう。相手の立場や状況に応じて、適切な敬意を示すことが重要です。

言い換え＆類語

「したため」
「資料を作成したため、ご確認をお願いいたします」のように使えます。やや硬い印象を与える表現です。

「いたしましたので」
「準備をいたしましたので、お越しください」といった形で使用できます。より丁寧な表現になります。

「完了しましたので」
「調査が完了しましたので、結果をご報告いたします」のように、作業の終了を明確に示せます。

「終わりましたので」
「会議が終わりましたので、議事録をお送りします」といった使い方ができます。やや口語的な印象があります。

「済みましたので」
「確認が済みましたので、次のステップに進みます」のように使えます。比較的カジュアルな表現です。

「終了しましたので」
「プロジェクトが終了しましたので、最終報告をさせていただきます」といった形で使用できます。

「できましたので」
「資料ができましたので、ご確認ください」のように、完成や達成を表現できます。

「行いましたので」
「修正を行いましたので、再度ご確認をお願いいたします」といった使い方ができます。

「させていただきましたので」
「調整させていただきましたので、ご都合をお聞かせください」のように、より丁寧な表現になります。

「なりましたので」
「準備が整いましたので、お越しください」といった形で、状態の変化を表現できます。

「達成しましたので」
「目標を達成しましたので、次の計画をご提案いたします」のように、成果を強調できます。

言い換えをするときのコツは、まず場面や相手との関係性を考慮することです。フォーマルな場面では「いたしましたので」や「させていただきましたので」のような丁寧な表現を選びましょう。次に、伝えたい内容や強調したいポイントに合わせて適切な表現を選ぶことが大切です。

また、文脈に応じて、完了や達成、状態の変化など、ニュアンスの違いを意識して言い換えを選択するとよいでしょう。さらに、同じ表現の繰り返しを避けるために、複数の言い換え表現を使い分けることも効果的です。

最後に、自然な文の流れを維持することを忘れずに、全体のバランスを考えて言い換えを行うことがポイントです。

「しましたので」間違った使用法

「しましたので」は便利な表現ですが、使い方を間違えると不自然な印象を与えたり、意図が正しく伝わらなかったりする可能性があります。以下に間違った使用例とその解説を示します。

「昨日は雨が降りましたので、傘を持っていきました」 – 時制が合っていません。過去の出来事の因果関係を説明する場合は「降ったので」が適切です。
「おはようございます。出社しましたので、よろしくお願いします」 – 日常的な行動に使用するのは不自然です。単に「出社しました」で十分です。
「会議に出席しましたので、重要な決定がなされました」 – 因果関係が不明確です。自分の行動が直接的な原因でない場合、「しましたので」の使用は適切ではありません。
「頑張りましたので、成功します」 – 未来のことに対して使用するのは不適切です。「頑張りましたので、成功を期待しています」のような表現が適切です。
「美味しかったので、完食しましたので」 – 「ので」の重複使用は避けるべきです。「美味しかったので、完食しました」が正しい使い方です。