「もちまして」ビジネス例文とメール作成例。言い換え集&敬語のポイント

「もちまして」は、日本語の丁寧な表現の一つです。主に文章や会話の終わりに使われ、何かを締めくくる際に用いられます。この言葉は、「~をもって」という意味を持ち、特定の行動や状況が完了したことを示す役割があります。

ビジネスの場面では、「もちまして」は特に重要な意味を持ちます。例えば、会議の終了や取引の完了、あるいは報告書の締めくくりなどで使用されることが多いです。この言葉を使うことで、話し手の丁寧さや礼儀正しさが伝わり、相手への敬意を表すことができます。
Q
ビジネスにおいて「もちまして」の意味は?
A

ビジネスで「もちまして」は、物事の完了や締めくくりを丁寧に表現する言葉です。相手への敬意を込めて、文章や会話を締めくくる際に使用されます。

「もちまして」ビジネスでの意味&使い方

ビジネスの場面で「もちまして」を使うときは、正式な文書や重要な場面で用いられることが多いです。この言葉は、何かの区切りや終わりを示す際に使用され、相手に対する敬意や礼儀正しさを表現します。例えば、企画書の最後や、取引の締結時、あるいは会議の終了時などに使われます。

「もちまして」を使うことで、話し手の丁寧さや誠意が伝わり、ビジネス関係をより良好に保つ効果があります。ただし、使い方を間違えると逆効果になる可能性もあるので、適切な状況で正しく使用することが重要です。
ビジネスアドバイザー

「もちまして」の使用は、状況に応じて適切に判断し、過剰使用を避けることが大切です。

「もちまして」を使うときのポイントは以下の通りです。
  • フォーマルな場面で使用する:「もちまして」は丁寧な表現なので、カジュアルな場面では使わないようにしましょう。公式文書や重要な会議など、フォーマルな場面で使用するのが適切です。
  • 文末や段落の締めくくりに使う:「もちまして」は通常、文章や段落の最後に置かれます。例えば「以上をもちまして報告を終わります」のように使います。
  • 過剰に使用しない:「もちまして」は効果的な表現ですが、頻繁に使いすぎると逆に不自然になります。重要な場面や正式な文書に限定して使用するのがよいでしょう。
使用場面 適切な例 不適切な例
会議の終了時 以上をもちまして、本日の会議を終了いたします。 じゃあ、もちまして会議終わりです。
報告書の締めくくり これをもちまして、第3四半期の報告を終了いたします。 もちまして、報告終わり。
挨拶文の終わり 以上をもちまして、ご挨拶とさせていただきます。 もちまして、挨拶終わります。よろしく。

ビジネス例文

ビジネスで「もちまして」を使用する際は、文脈や状況に合わせて適切に使うことが重要です。この表現は主に文章や発言の締めくくりに用いられ、丁寧さや正式さを強調します。例文を作る際は、全体の文脈を考慮し、自然な流れの中で「もちまして」を使用することを心がけましょう。

また、「もちまして」の前後の言葉遣いも丁寧にすることで、より効果的な表現になります。ただし、使いすぎると逆に不自然になる可能性があるので、適度な使用を心がけることが大切です。
ビジネスアドバイザー

「もちまして」は、文脈に応じて使い分けることで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。

以下に、ビジネスでの「もちまして」の使用例を8つ紹介します。
以上をもちまして、本日の会議を終了いたします。
これをもちまして、第1四半期の決算報告を締めくくらせていただきます。
本プロジェクトの完了をもちまして、皆様のご協力に心より感謝申し上げます。
この度の新製品発表会をもちまして、当社の新たな挑戦が始まります。
本日の説明をもちまして、ご理解いただけましたら幸いです。
社長の退任をもちまして、長年のご指導に感謝の意を表します。
当サービスの終了をもちまして、ご愛顧いただいた皆様に御礼申し上げます。
新年度の始まりをもちまして、社員一同、気持ちも新たに邁進してまいります。

「もちまして」を使うビジネス場面

「もちまして」は、ビジネスの様々な場面で使用される表現です。主に公式な場や重要な局面で用いられ、話の締めくくりや区切りを示す際に効果的です。この表現を適切に使うことで、話し手の丁寧さや礼儀正しさが伝わり、ビジネス関係をスムーズに進めることができます。

ただし、使用する場面や頻度には注意が必要です。カジュアルな日常会話や、頻繁に繰り返される定型的な場面では、過剰に形式的に感じられる可能性があるため、状況を見極めて使用することが重要です。
ビジネスアドバイザー

「もちまして」の使用は、ビジネスの重要な転換点や区切りを明確にする効果があります。適切な場面で使うことで、プロフェッショナルな印象を与えられます。

以下に、「もちまして」を使用するのに適したビジネス場面を5つ紹介します。
  • 会議やプレゼンテーションの締めくくり:重要な会議や大規模なプレゼンテーションの終了時に使用します。例えば、「以上をもちまして、本日の戦略会議を終了いたします」のように使います。
  • 企画書や報告書の結びの言葉:文書の最後に使用することで、内容の締めくくりを明確にします。「これをもちまして、第3四半期の業績報告を終了いたします」といった使い方があります。
  • 契約や取引の完了時:重要な契約や取引が成立した際の締めくくりの言葉として使用します。「本契約の締結をもちまして、両社の新たなパートナーシップが始まります」などの表現があります。
  • 式典やイベントの開始・終了時:会社の周年記念式典やプロダクトローンチイベントなどの公式行事で使用します。「ここをもちまして、当社創立30周年記念式典を開始いたします」といった使い方があります。
  • 退職や異動の挨拶:長年勤めた会社を退職する際や、重要な異動の挨拶で使用します。「本日の退職をもちまして、皆様への感謝の気持ちをお伝えしたいと思います」などの表現があります。

ビジネスメール例

ビジネスメールで「もちまして」を使用する際は、全体の文脈や目的に合わせて適切に配置することが大切です。この表現は通常、メールの結びの部分で使われ、内容の締めくくりや重要な点の強調に効果的です。ただし、使いすぎると硬さが出てしまうので、メールの内容や相手との関係性を考慮して使用しましょう。

また、「もちまして」の前後の言葉遣いも丁寧にすることで、より効果的な表現になります。メールの全体的なトーンと調和が取れているか確認し、自然な流れの中で使用することを心がけましょう。
ビジネスアドバイザー

ビジネスメールでの「もちまして」の使用は、重要な情報や決定事項を強調する効果があります。ただし、使用頻度に注意し、メールの目的に合わせて適切に活用することが重要です。

以下に、「もちまして」を使用したビジネスメールの例を示します。
掲題:新製品発表会のご案内 山田電機株式会社
鈴木様

平素より大変お世話になっております。

このたび、弊社では新製品「スマートホームシステム X1000」の発表会を開催する運びとなりました。

つきましては、下記の通り発表会を実施いたしますので、ご多忙中誠に恐縮ではございますが、ぜひご参加いただければ幸いです。

日時:2024年11月15日(金)14:00~16:00
場所:グランドホテル東京 コンベンションホール

本発表会をもちまして、弊社の新たな挑戦をご覧いただけますと幸いです。

ご参加の可否につきましては、11月1日(金)までにご返信いただけますと幸いです。

ご多用中誠に恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

言い換え&類語集

「もちまして」の言い換えを行う際は、文脈や状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。フォーマルな場面では同じく丁寧な表現を、よりカジュアルな場面では少し柔らかい表現を選ぶなど、臨機応変に対応することが大切です。また、文章全体の流れを考慮し、自然な言い回しになるよう心がけましょう。
ビジネスアドバイザー

言い換えや類語の使用は、コミュニケーションの幅を広げ、相手や状況に応じた適切な表現を可能にします。ただし、意味や語感の微妙な違いに注意を払うことが重要です。

以下に、「もちまして」の言い換えと類語を10個紹介します。
「これにより」
より簡潔な表現で、カジュアルな場面でも使いやすいです。
「これをもって」
「もちまして」とほぼ同じ意味で、やや格式高い印象を与えます。
「これにて」
「もちまして」よりも少しカジュアルな印象で、文章を締めくくる際に使用できます。
「ここに」
簡潔で汎用性が高く、様々な場面で使用できる表現です。
「これをもちまして」
「もちまして」よりもさらに丁寧な印象を与え、より公式な場面で適しています。
「ついては」
「もちまして」とは少し異なり、結果や帰結を示す際に使用されます。
「この度」
特定の出来事や状況を指す際に使用され、「もちまして」よりも幅広い場面で使えます。
「これにあたり」
何かに際して、という意味合いで使用され、「もちまして」よりも前向きな印象を与えられます。
「これに伴い」
ある事柄の結果として起こる事を示す際に使用され、「もちまして」より具体的な因果関係を表現できます。
「以上」
非常に簡潔な表現で、特に話や文章の締めくくりに適しています。

「もちまして」目上に使う敬語

「もちまして」は、それ自体が敬語表現の一つですが、その構成と使い方を理解することで、より適切に使用できます。この表現は、謙譲語と丁寧語の要素を含んでおり、目上の人に対して使う際は特に注意が必要です。
ビジネスアドバイザー

「もちまして」の使用は、相手への敬意を示す重要な手段です。ただし、過度に使用すると逆効果になる可能性があるため、状況に応じた適切な使用が求められます。

「もちまして」の文法的構成は以下のとおりです。
  • 「もち」:「持つ」の連用形で、謙譲語の要素です。
  • 「まして」:動詞の連用形に接続する助動詞「ます」の連用形で、丁寧語の要素です。
目上の人に使う際の注意点は以下の通りです。

1. 前後の言葉遣いも丁寧に:「もちまして」だけでなく、文全体を敬語で統一することが重要です。

2. 過剰使用を避ける:頻繁に使用すると、かえって不自然に感じられる可能性があります。重要な場面や正式な文書に限定して使うのが良いでしょう。

3. 相手の立場を考慮:目上の人の中でも、立場や関係性によって使い方を調整することが大切です。例えば、取引先の社長に対してはより丁寧に、直属の上司に対してはやや柔らかめに使うなどの工夫が必要です。

4. 文脈に合わせた使用:「もちまして」は主に文や段落の締めくくりに使われます。文頭や文中での使用は避けましょう。
使用場面 適切な例 注意点
会議の終了時 以上をもちまして、本日の会議を終了させていただきます。 「させていただきます」を加えることで、より丁寧になります。
報告書の締めくくり これをもちまして、第3四半期の報告とさせていただきます。 「とさせていただきます」を使うことで、謙虚さが増します。
挨拶の終わり 以上をもちまして、私の挨拶とさせていただきます。 「私の」を加えることで、より個人的な表現になります。

「もちまして」まとめ

「もちまして」は、ビジネスシーンにおいて重要な役割を果たす言葉です。この表現は、文や段落の締めくくりに使用され、丁寧さと正式さを表現する効果があります。主に会議の終了、報告書の結び、重要な通知の締めくくりなど、フォーマルな場面で活用されます。

使用する際は、全体の文脈や相手との関係性を考慮することが大切です。過度に使用すると硬さが増してしまう可能性があるため、適切な頻度で使うことを心がけましょう。また、「もちまして」の前後の言葉遣いも丁寧にすることで、より効果的な表現になります。

ビジネスコミュニケーションにおいて、「もちまして」の適切な使用は、プロフェッショナリズムと礼儀正しさを示す重要な要素となります。ただし、状況に応じて柔軟に言い換えることも大切です。場面や相手に合わせて、「これにより」「ここに」「以上」などの類語を使い分けることで、より自然で効果的なコミュニケーションが可能になります。

最後に、「もちまして」は敬語表現の一つであることを忘れずに、相手への敬意を込めて使用することが重要です。適切に使用することで、ビジネス関係をより円滑に進め、信頼関係を構築することができるでしょう。