「申し受けます」ビジネスの意味と例文&言い換え。上司に使う敬語とメール作成例

「申し受けます」は、ビジネスシーンでよく使用される丁寧な表現で、相手からの依頼や提案を受け入れる際に使用する言葉です。単なる「承ります」よりも、より謙虚で丁寧な印象を与えることができます。

この言葉には「お客様や取引先からのご要望を、こちらで責任を持ってお受けする」という意味が込められています。特にビジネスの場面では、相手への敬意と自分の誠実な態度を示す重要な表現として活用されています。

Q
ビジネスにおいて「申し受けます」の意味は?
A

相手からの要望や依頼を、責任を持って引き受けることを表現する丁寧な言い方です。主に取引先やお客様との商談や契約の場面で使用されます。

「申し受けます」ビジネスでの意味と使い方

ビジネスの場面において、「申し受けます」は相手の要望や提案を受け入れる際に使用する、フォーマルな表現です。特に契約や取引の場面で、金銭や条件に関する合意を示す際によく使われます。また、お客様からの依頼を受ける場合にも適切な表現として知られています。
ビジネスアドバイザー

「申し受けます」は相手への敬意と責任感を示す重要な表現なので、使用する状況を正しく理解することが大切です。

  • 金銭や契約に関する合意を示す際は、明確な条件を付け加えて使用すると効果的です。
  • お客様からの依頼を受ける場合は、具体的な実施内容や期限と組み合わせて使用します。
  • 社内の上司や同僚との会話でも使用可能ですが、状況に応じて適切な敬語レベルを選択します。

ビジネス例文

「申し受けます」を使用する際は、前後の文脈や状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。以下の例文を参考に、場面に合わせた使い方を確認してください。
ビジネスアドバイザー

文脈に応じて謙譲語や丁寧語を組み合わせることで、より適切な敬意を表現できます。

ご指摘の件について、担当者から詳しく説明させていただく形で申し受けます
お支払いは、毎月末締めの翌月15日払いとして申し受けます
ご注文の商品は、来週水曜日に納品させていただく形で申し受けます
契約書の作成費用として、5万円を申し受けます
修正のご依頼、承知いたしました。追加料金なしで対応させていただく形で申し受けます
この案件については、弊社営業部長が直接担当させていただく形で申し受けます
納期につきましては、今月末までとして申し受けます
見積書の送付は、明日中に対応させていただく形で申し受けます
これらの例文は、主にビジネスにおける契約や取引、サービス提供の場面で使用されます。相手の要望を受け入れる際の丁寧な表現として、広く活用されています。また、具体的な条件や時期を明示することで、より明確なコミュニケーションが可能となります。

言い換え

「申し受けます」は、状況や文脈によって様々な表現に言い換えることができます。ただし、相手や場面に応じて適切な表現を選択することが重要です。
ビジネスアドバイザー

言い換え表現を使い分けることで、より自然な会話の流れを作ることができます。

「承ります」
最も一般的な言い換え表現で、幅広いビジネスシーンで使用できます。
「お受けいたします」
やや格式の高い場面で使用される丁寧な表現です。
「確かに承知いたしました」
相手の要望を確実に理解したことを強調する表現として適しています。
「かしこまりました」
カジュアルな商談や接客の場面で使用される表現です。
「了解いたしました」
社内でのコミュニケーションに適した表現として使用されています。
「承知いたしました」
一般的なビジネスシーンで広く使用できる表現です。
「お引き受けいたします」
責任を持って受託することを強調する表現として効果的です。
「対応させていただきます」
具体的な行動を示す際に適した表現となっています。
「承知致しました」
文書やメールでよく使用される formal な表現です。
「そのように対処させていただきます」
具体的な解決方法を示す際に使用される表現です。
これらの言い換え表現は、状況や相手との関係性に応じて使い分けることが重要です。特に、フォーマル度や丁寧さのレベルを考慮して選択すると効果的です。

「申し受けます」上司に使う敬語

「申し受けます」という表現は、複数の敬語要素で構成されています。上司に対して使用する際は、適切な敬語の使用が重要です。
ビジネスアドバイザー

上司との会話では、状況に応じて謙譲語と丁寧語を適切に組み合わせることが大切です。

  • 「申し」は謙譲語として機能し、自分の行動を控えめに表現します
  • 「受けます」は動作の対象を示す基本語に「ます」という丁寧語が付加された形です
  • 全体として謙譲の意味を持ちながら、丁寧さを表現する複合的な敬語表現となっています
上司に対して「申し受けます」を使用する際は、前後の文脈にも注意が必要です。例えば「承知いたしました。ただちに対応させていただく形で申し受けます」のように、他の敬語表現と組み合わせることで、より適切な敬意を示すことができます。また、過度に形式的にならないよう、状況に応じた適切な表現レベルを選択することも大切です。

ビジネスメール例

ビジネスアドバイザー

メールでは文章の構成と敬語の使い方に特に注意を払うことが重要です。

掲題:商品納期変更のお願いについて 山田工業株式会社
営業部 佐藤様

平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。

先日ご注文いただきました商品の納期について、ご相談させていただきたく存じます。

現在の生産状況を鑑みまして、納期を来月10日とさせていただく形で申し受けます

何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお申し付けください。

丸山商事株式会社
営業部 高橋一郎

「申し受けます」間違った使用法

ビジネスアドバイザー

誤用を避けるためには、基本的な使用法を十分に理解することが必要です。

  • ×「この件については、私が申し受けます」
    → 単純な受諾の意思表示には不適切です。「担当させていただきます」が適切です。
  • ×「申し受けますが、難しいかもしれません」
    → 否定的な内容と組み合わせるのは不適切です。
  • ×「早速申し受けましたので、ご報告いたします」
    → 過去の行動を示す場合は「承りました」などが適切です。
  • ×「ご指示の件、申し受けます?」
    → 疑問形での使用は不適切です。

「申し受けます」を使用するビジネスシーン

の続きから記述いたします。
ビジネスアドバイザー

使用シーンを適切に判断することで、より効果的なビジネスコミュニケーションが実現できます。

  • 契約書の締結時に、取引条件について合意する場面
  • お客様からの特別な要望やカスタマイズの依頼を受ける時
  • 納期や仕様の変更について、取引先と調整する場面
  • 見積書や請求書の金額について説明する時
  • 商談で具体的な提案を受け入れる場面
  • 業務の進め方について、具体的な方針を提示する時
  • サービスの提供方法や内容について合意する場面
  • プロジェクトの担当や役割分担を決める時
  • 支払条件や決済方法について確認する場面
  • 取引先との打ち合わせで、今後の進め方を決定する時

まとめ

「申し受けます」は、ビジネスシーンにおいて相手への敬意と責任感を示す重要な表現です。契約や取引の場面では、明確な意思表示と丁寧さを両立させる効果があります。

この言葉を適切に使用することで、プロフェッショナルな印象を与えることができ、ビジネス関係の構築に役立ちます。ただし、使用する場面や相手との関係性を考慮し、適切な敬語レベルを選択することが重要です。

特に正式な合意や承諾を示す際には、具体的な条件や内容と組み合わせて使用することで、より明確なコミュニケーションが可能となります。また、メールや文書での使用時は、全体の文脈に配慮しながら、適切な表現を選択することが大切です。