「伺わせていただきます」意味と実践的なビジネス例文。メール作成&言い換えまとめ

「伺わせていただきます」は、相手への敬意を込めて訪問や面会の意向を伝える際に使用する丁寧な表現です。「訪問する」や「参上する」といった言葉を、より謙虚で丁重な表現に高めた言い方です。

ビジネスシーンでは、取引先や上司との約束、商談、打ち合わせなどの場面で使用される表現です。相手への配慮と礼儀を示すことができ、信頼関係を築く上で重要な役割を果たします。
Q
ビジネスにおいて「伺わせていただきます」の意味は?
A

相手先へ訪問する際の謙虚な意思表示であり、相手への敬意と感謝の気持ちを込めた表現方法です。

「伺わせていただきます」ビジネスにおける意味

ビジネスアドバイザー

初対面の取引先への訪問時は、必ずこの表現を使用することで、良好な関係構築の第一歩となります。

  • 相手の立場を尊重し、訪問を許可していただくという謙虚な姿勢を示す表現です。
  • 「伺う」という謙譲語に「させていただく」を付けることで、より丁寧さが増した表現となります。
  • 商談や打ち合わせなど、相手の時間を頂戴する場面で使用することで、感謝の意を示すことができます。

ビジネスで使える例文

ビジネスシーンでは、場面や状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。以下の例文は、様々なビジネスシーンで活用できる表現をまとめたものです。

状況や相手との関係性に応じて、前後の言葉を工夫することで、より適切な表現となります。
明日午前10時より、お打ち合わせのため伺わせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
ご都合の良い時間に伺わせていただきますので、ご指定くださいませ。
新製品のサンプルをご持参して伺わせていただきます
契約書の最終確認のため伺わせていただきます
ご依頼いただいた件について、詳しくご説明に伺わせていただきます
展示会の詳細について、ご相談に伺わせていただきます
資料一式を持参して伺わせていただきますので、ご確認をお願いします。
次回の打ち合わせは、御社に伺わせていただきます
プレゼンテーション資料をご用意して伺わせていただきます
ご指定の場所に伺わせていただきますので、詳しい住所をお知らせください。
改めて具体的なお話を伺いに伺わせていただきます
サービスの導入についてご説明に伺わせていただきます
今月末に決算資料を持参して伺わせていただきます
上記の例文は、主に以下のような要素を意識して構成されています。

1. 訪問の目的を明確に示す

2. 時間や場所の指定を適切に行う

3. 持参する物や行う内容を具体的に説明する

ビジネスでのメール作成例

掲題:次回打ち合わせについて 山田電機株式会社 鈴木部長様

いつもお世話になっております。

先日ご依頼いただきました新規プロジェクトの件につきまして、具体的なご提案をさせていただきたく存じます。

つきましては、来週水曜日の15時に御社に伺わせていただきます

提案書および見積書を持参させていただきますので、ご確認いただけますと幸いです。

ご多忙の中、お時間を頂戴し、誠にありがとうございます。

田中商事株式会社 営業部 佐藤
メールを作成する際のポイントは以下の通りです。

1. 用件を簡潔に伝える

2. 訪問の目的を明確に示す

3. 日時を具体的に記載する

4. 持参する資料や準備する内容を明示する

「伺わせていただきます」を使う効果的な場面

ビジネスアドバイザー

重要な商談や契約締結の場面では、この表現を用いることで、相手への誠意と信頼を示すことができます。

  • 初めての取引先への訪問時:初回の印象形成が重要な場面での使用に適しています。
  • 重要な商談や契約締結時:重要度の高い案件での使用により、誠意を示すことができます。
  • クレーム対応での訪問時:問題解決への真摯な姿勢を示す際に効果的です。
  • 上司や役員への訪問報告:社内での報告や相談の場面でも適切に使用できます。
  • プレゼンテーションの実施時:提案や説明の場面での使用により、丁寧さを示せます。
  • 定期的な営業活動:継続的な取引関係を維持する上で重要な表現となります。

「伺わせていただきます」目上の人に使う敬語

ビジネスアドバイザー

目上の方への使用時は、前後の言葉遣いも含めて一貫した敬語表現を心がけることが重要です。

  • 「伺う」:謙譲語(相手の所に行く)
  • 「させていただく」:謙譲語(相手の許可を得ての行動)
  • 「ます」:丁寧語(文末を丁寧に結ぶ)
目上の方に使用する際は、以下の点に注意が必要です。

1. 前後の言葉も敬語表現を統一する

2. 訪問の目的を明確に伝える

3. 時間や場所の指定を明確にする

言い換え&類語

ビジネスアドバイザー

状況に応じて適切な表現を選択することで、コミュニケーションの質を高めることができます。

「お伺いいたします」
よりシンプルな謙譲表現として使用できます。
「訪問させていただきます」
やや格式ばらない場面での使用に適しています。
「御社に参上させていただきます」
より格式高い場面での使用が可能な表現となっています。
「お邪魔させていただきます」
親しみのある取引先との会話で使用できる表現です。
「お会いさせていただきます」
面談や商談の場面で使用する際の表現として適切です。
「ご訪問させていただきます」
正式な文書や案内での使用に適した表現となります。
「お目にかからせていただきます」
より丁重な場面での使用に適した表現です。
「参上いたします」
格式の高い場面での使用が可能な表現となっています。
「お伺いさせていただきます」
一般的なビジネスシーンでよく使用される表現です。
「まいります」
シンプルながら丁寧さを保った表現として使えます。
「お邪魔いたします」
カジュアルな商談や打ち合わせでの使用に適しています。
言い換えの際のコツをご説明します。

1. 相手との関係性を考慮して適切な表現を選ぶことが大切です。

2. 場面や状況に応じて丁寧さのレベルを調整することをお勧めします。

3. 使用頻度の高い表現から状況に応じて選択していくと良いでしょう。

「伺わせていただきます」間違った使用法

ビジネスアドバイザー

誤った使用は相手に不快感を与える可能性があるため、正しい使用法の習得が重要です。

  • 「明日、気軽に伺わせていただきます」
    →「気軽に」という表現は謙虚さを欠くため不適切です。
  • 「すぐに伺わせていただきますから」
    →相手の都合を考慮しない一方的な表現となっています。
  • 「伺わせていただきますので、必ず在席してください」
    →相手への要求を含む表現は失礼になります。
  • 「今から伺わせていただこうと思います」
    →予告なしの突然の訪問を示唆する表現は避けるべきです。
  • 「伺わせていただきますけど」
    →くだけた表現との組み合わせは不適切です。
  • 「急いで伺わせていただきます」
    →焦りを示す表現との組み合わせは避けるべきです。

「伺わせていただきます」まとめ

「伺わせていただきます」は、ビジネスシーンにおいて相手への敬意と謙虚さを示す重要な表現です。適切な使用により、良好な関係構築につながる効果が期待できます。

使用する際は、場面や状況、相手との関係性を十分に考慮し、前後の言葉遣いも含めて適切な表現を心がけることが大切です。

特に初対面の方や目上の方との会話では、より丁寧な表現として効果的に活用できます。ただし、過度な使用は避け、状況に応じて適切な表現を選択することを推奨します。

最終的には、相手への配慮と感謝の気持ちを込めて使用することで、円滑なコミュニケーションを実現することができます。
使用場面 適切な表現例 注意点
初回訪問時 ご説明に伺わせていただきます 目的を明確に
定例訪問時 定期的に伺わせていただきます 頻度を明示
商談時 プレゼンに伺わせていただきます 内容を具体的に