「ご承諾いただき」意味と使えるビジネス例文＆言い換え集。メール例と正しい敬語

「ご承諾いただき」は、相手が私たちの提案や依頼を受け入れてくれたことに対する感謝の気持ちを込めた表現ですね。ビジネスシーンでは、特に丁寧な言葉遣いが求められることから、よく使用される表現でしょう。

相手の同意や許可を得られたことへの感謝を伝えると同時に、敬意も表すことができる表現です。ビジネスの場面では、相手との良好な関係を築くための重要なフレーズの一つといえますね。

Q
ビジネスにおいて「ご承諾いただき」の意味は？
A

相手が要望や提案を了承してくれたことに対して、感謝の意を示す丁寧な表現です。

「ご承諾いただき」ビジネスにおける意味

ビジネスの場面では、相手への敬意と感謝を適切に示すことが大切です。「ご承諾いただき」は、その両方を兼ね備えた表現として重宝されています。特にメールやビジネス文書では、フォーマルな印象を与えることができる表現として活用されることが多いでしょう。

ビジネスアドバイザー

初対面の取引先には必ず使うようにしましょう！

  • 相手の同意や許可に対する感謝の気持ちを表現します。ビジネスでは特に、相手の協力や理解に対して適切な感謝を示すことが重要です。
  • 「承諾」という言葉に「ご」と「いただき」を付けることで、より丁寧な表現となります。フォーマルな場面で使用することで、プロフェッショナルな印象を与えられます。
  • メールや文書での使用が一般的です。口頭でも使用できますが、主にビジネス文書での使用が推奨されます。

ビジネスで使える例文

ビジネスシーンでは、状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。「ご承諾いただき」は、特に感謝の意を示したい場面で効果的に使用できます。また、文章の前後に適切な言葉を添えることで、より丁寧で心のこもった表現となります。

弊社の提案にご承諾いただき、誠にありがとうございます。
弊社の商品をご承諾いただき、心より感謝申し上げます。
早々にご承諾いただき、重ねて御礼申し上げます。
突然のお願いにも関わらずご承諾いただき、ありがとうございました。
無理なお願いにもご承諾いただき、大変感謝しております。
スケジュール調整にご承諾いただき、ありがとうございます。
今回の契約をご承諾いただき、誠にありがとうございました。
新しいプランにご承諾いただき、心より御礼申し上げます。
短い納期にもご承諾いただき、深く感謝いたします。
価格改定にご承諾いただき、ありがとうございました。
これらの例文は、様々なビジネスシーンで活用できます。特に、相手の協力や理解に対する感謝を示す場面で効果的ですね。文章の最後に「ありがとうございます」などの言葉を添えることで、より丁寧な表現となります。

言い換え＆類語

「ご承諾いただき」は formal な表現ですが、状況に応じて別の言い方を選ぶこともできます。相手や場面に合わせて、適切な表現を選択することが大切です。

ビジネスアドバイザー

TPOに応じて使い分けることで、より効果的なコミュニケーションが取れますよ！

「お引き受けいただき」
より謙虚な印象を与える表現です。
「ご了承いただき」
やや軽めの承諾に使用する表現となりますね。
「お受けいただき」
比較的カジュアルな場面でも使える表現でしょう。
「お認めいただき」
特に上位者からの承認を得た場合に使用される表現です。
「ご同意いただき」
特に意見や提案への賛同を得た場合に適しています。
「お許しいただき」
特別な配慮や例外的な対応を認められた場合に使用します。
「承知いただき」
やや簡略化された表現ですが、社内では使用可能でしょう。
「ご賛同いただき」
特に意見や方針への同意を得た場合に効果的な表現となります。
「お認めくださり」
より丁寧な印象を与える表現として使用できます。
「お引き立ていただき」
特に取引継続への感謝を示す場合に使用される表現です。
言い換えを使用する際は、相手との関係性や状況を考慮することが大切です。特に初めての取引先や目上の方には、より丁寧な表現を選択しましょう。

ビジネスでのメール作成例

掲題：新製品導入のご案内

山田産業株式会社
佐藤様

平素より大変お世話になっております。

先日ご提案させていただきました新製品の導入について、ご承諾いただき、誠にありがとうございます。

早速ではございますが、導入スケジュールについて具体的なご提案をさせていただきたく存じます。

来週中に担当者より詳細な資料をお送りさせていただきますので、ご確認いただけますと幸いです。

ご多忙の折、大変恐縮ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社テクノソリューション
営業部 鈴木一郎
メールを書く際は、以下のポイントに注意することが重要です。

まず、「ご承諾いただき」の前後で適切な文脈を作ることを心がけましょう。また、感謝の意を示すだけでなく、次のアクションについても明確に示すことで、より実務的な印象を与えることができます。

最後に、結びの言葉で丁寧さを保ちつつ、具体的な依頼事項がある場合は明確に記載することが大切です。

「ご承諾いただき」敬語の文法

ビジネスアドバイザー

各要素の役割を理解して使うことで、より適切な敬語表現ができますよ！

  • 「ご」：謙譲語を作る接頭語として機能します。「承諾」という言葉に付けることで、より丁寧な表現となります。
  • 「承諾」：「受け入れる」という意味の漢語です。単独では敬語ではありませんが、前後の言葉と組み合わさることで敬語表現となります。
  • 「いただく」：謙譲語として機能し、「もらう」の謙譲表現です。「～ていただく」の形で使用されます。

「ご承諾いただき」をビジネスで使う効果的な場面

ビジネスシーンでは、適切なタイミングで「ご承諾いただき」を使用することで、より良好な関係を築くことができます。特に重要な案件や、相手に特別な配慮をいただいた場合には、必ず使用したい表現です。

ビジネスアドバイザー

重要な契約や提案が通った時は必ず使いましょう！

  • 新規取引の開始時：初めての取引が決まった際に、相手への感謝と今後の関係性への期待を込めて使用します。
  • 契約更新時：継続的な取引への感謝を示す際に使用することで、より良好な関係を維持できます。
  • 提案採用時：自社からの提案が採用された際に使用することで、適切な感謝の意を示すことができます。
  • スケジュール調整時：相手が予定を調整してくれた際の感謝を示す表現として効果的です。
  • 価格交渉成立時：価格に関する合意が得られた際に使用することで、相手への配慮を示すことができます。
  • 特別対応への感謝時：通常とは異なる対応をしていただいた際の感謝を示す表現として適しています。

「ご承諾いただき」間違った使用法

ビジネスアドバイザー

間違った使用は逆効果になってしまうので、注意が必要ですよ！

  • 「ご承諾していただき」：「して」を入れると冗長になります。シンプルに「ご承諾いただき」が正しい表現です。
  • 「ご承諾下さり」：「いただき」を「下さり」に変えると、敬意の度合いが下がってしまいます。
  • 「ご承諾いただいて」：「～て」は口語的で、ビジネス文書では適切ではありません。「いただき」を使用しましょう。
  • 「ご承諾なさっていただき」：「なさって」と「いただき」を重ねると二重敬語となり、不適切です。
  • 「承諾いただき」：接頭語の「ご」を省略すると、敬意が不十分となり、失礼な印象を与える可能性があります。

「ご承諾いただき」まとめ

ビジネスシーンにおいて「ご承諾いただき」は、相手への感謝と敬意を同時に表現できる重要なフレーズです。特に、重要な案件や新規取引の際には、欠かせない表現となっているでしょう。

使用する際は、相手との関係性や状況を考慮しながら、適切なタイミングで使うことが大切です。また、前後の文脈にも注意を払い、全体として自然な流れを作ることを心がけましょう。

この表現は、ビジネスマナーの基本として押さえておくべき重要な要素の一つといえます。正しく使用することで、プロフェッショナルな印象を与え、良好なビジネス関係を築くことができるでしょう。

短すぎず長すぎない適度な敬意表現として、ビジネスの様々な場面で活用できる便利な表現です。ただし、使いすぎは逆効果となる可能性もあるため、TPOをわきまえた使用を心がけましょう。