「拝受いたしました」メール例とビジネス例文集。言い換えと敬語の注意点

「拝受いたしました」は、ビジネスでよく使われる丁寧な表現で、相手からの物事や連絡を受け取ったことを伝える際に使用します。単なる「受け取りました」よりも、相手への敬意と感謝の気持ちが込められている言葉ですね。

特にビジネスメールやビジネス文書で使用される機会が多く、フォーマルな印象を与えることができる表現でしょう。相手の立場を尊重しながら、確実に受け取ったことを伝えられる便利な表現ですね。
Q
ビジネスにおいて「拝受いたしました」の意味は?
A

相手からの書類や連絡を、謙虚な気持ちと敬意を持って受け取ったことを伝える丁寧な表現です。

「拝受いたしました」仕事での使い方と意味

ビジネスの場面では、相手からの連絡や書類を受け取った際に使用する、フォーマルな表現として広く使われています。「拝受」という言葉には、相手に対する深い敬意と、謙虚な気持ちが込められているんですよ。

メールやビジネス文書での使用が一般的で、特に取引先や上司とのやり取りでよく使われます。単なる「受け取りました」より丁寧な印象を与えることができるので、重要な書類や連絡を受け取った際に最適な表現でしょう。
ビジネスアドバイザー

「拝受」は謙虚さを表す言葉なので、相手の立場や状況に応じて使い分けましょう!

使用場面 適切性 注意点
公式文書 最適な表現
社内メール 状況により使用
カジュアルな会話 × 堅すぎる印象
  • 必ず「いたしました」を付けて使用します。「拝受しました」は誤った表現となってしまいます。
  • 相手からの物を受け取った直後に使うのが一般的です。時間が経ってから使用すると不自然な印象を与えてしまうかもしれません。
  • 上司や取引先など、目上の相手に対して使用するのが基本です。同僚や部下に対して使うと、距離を置きすぎた印象を与える可能性があります。
  • 文書やメールの冒頭で使用することが多く、受け取りの確認と共に話を進める際のきっかけとして活用できます。

ビジネスメール例

ビジネスメールでは、相手への敬意を示しながらも、分かりやすい文章を心がけることが大切です。「拝受いたしました」を使用する際は、その後の文章との流れも意識して書くようにしましょう。

掲題:商品カタログ送付の件

山田製作所株式会社
鈴木部長様

先ほど、新商品カタログを拝受いたしました

豊富な商品ラインナップと詳細な仕様説明、大変分かりやすい内容となっており、感心いたしました。

特に新製品のA-2000シリーズについて、弊社での取り扱いを前向きに検討させていただきたく存じます。

つきましては、来週中に改めて具体的な商談のお時間を頂戴できればと考えております。

ご多忙中、誠に恐縮ではございますが、ご検討いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願い申し上げます。
メールを書く際のポイントをいくつかまとめてみましょう。まず、「拝受いたしました」の後には、具体的に何を受け取ったのかを明確に示すことが大切です。

また、単なる受け取り確認で終わらせるのではなく、その後のアクションや感想を添えることで、より丁寧な印象を与えることができるでしょう。文章全体の流れを意識し、「拝受いたしました」を起点として、話題を自然に展開させていくことがコツですね。

ビジネス例文集

ご提案書につきまして、本日無事に拝受いたしましたので、ご報告申し上げます。
先ほど、ご送付いただいた見積書を拝受いたしました。早速、内容を確認させていただきます。
昨日お送りいただいた資料、確かに拝受いたしましたことをお知らせいたします。
貴社からのお知らせを拝受いたしましたこと、まずはご報告申し上げます。
本日午前中に、契約書を拝受いたしましたので、ご確認をお願いいたします。
ご依頼の件について、詳細資料を拝受いたしましたことをご報告いたします。
先ほど、サンプル品を拝受いたしました。ありがとうございます。
お送りいただいた企画書、確かに拝受いたしましたので、ご一報させていただきます。
本日付けでご送付いただいた書類を拝受いたしましたことを、お知らせいたします。
新製品カタログを拝受いたしましたので、早速拝見させていただきます。
ご連絡いただいた件について、資料を拝受いたしましたことをご報告申し上げます。
先ほど、ご送付の商品を拝受いたしました。確かにお預かりいたしました。
これらの例文は、様々なビジネスシーンで活用できる表現となっています。特に重要なのは、「拝受いたしました」の後に、何を受け取ったのかを具体的に示すことですね。

また、単なる受け取り確認だけでなく、その後のアクションや謝意を示すことで、より丁寧な印象を与えることができます。状況に応じて、適切な表現を選んで使用することが大切でしょう。

言い換え

「お受け取りいたしました」
最もよく使われる言い換え表現で、やや柔らかい印象を与えることができます。
「受領いたしました」
「拝受」よりもやや格式は下がりますが、十分に丁寧な表現として使用できるでしょう。
「お預かりいたしました」
特に物品を受け取った際に使用する表現で、責任を持って保管する意味合いが含まれています。
「確かに受け取りました」
カジュアルな表現ですが、確実に受け取ったことを強調したい場合に使用できますね。
「到着いたしました」
特に郵送物や配送物を受け取った際に使用する表現として適しています。
「拝見いたしました」
特にメールや文書を受け取った際に、内容を確認したことまで含めて伝える表現です。
「承りました」
受け取りと共に、内容について理解し受け入れたことを示す表現として使えます。
「お受けいたしました」
シンプルながら十分な丁寧さを持つ表現で、多くの場面で使用できます。
「拝承いたしました」
特に重要な内容を受け取った際に使用する、より格式の高い表現ですね。
「確認いたしました」
受け取りと共に内容の確認まで済ませたことを伝える際に適した表現です。
言い換え表現を使用する際は、状況や相手との関係性を考慮することが重要です。

また、同じ文書の中で複数の受け取り確認が必要な場合は、これらの表現を適切に使い分けることで、文章に変化をつけることができるでしょう。特に、フォーマル度や受け取る対象物の性質によって、最適な表現を選択することがポイントとなります。

「拝受いたしました」を仕事で使う場面

ビジネスシーンでは、様々な場面で「拝受いたしました」を使用する機会があります。特に重要な書類や連絡を受け取った際には、この表現を使うことで、相手への敬意と確実な受け取りの意思を示すことができますね。

使用する際は、場面や状況に応じて適切に判断することが大切です。カジュアルなやり取りでは、より柔らかい表現を選ぶことをお勧めします。
ビジネスアドバイザー

重要な書類の受け取りは、必ず記録に残るメールで確認を送りましょう!

  • 取引先から重要な書類や契約書を受け取った時に使用します。正式な受け取り確認として記録に残すことができるため、後々のトラブル防止にもなります。
  • 上司や取引先からの業務に関する重要な連絡やメールを受け取った際に使います。特に返信や対応が必要な内容の場合は、確実に受け取ったことを示す意味でも効果的です。
  • 商品サンプルや見本品を受け取った時にも適しています。物品の受け取りと共に、丁寧な印象を与えることができます。
  • 企画書や提案書を受領した際の返信で使用します。内容を確認する意思も含めて伝えることができ、ビジネスマナーとしても適切です。
  • 見積書や請求書などの重要な経理書類の受け取り確認時に使います。正式な文書として記録に残すことができ、後の確認にも役立ちます。
  • 取引先からの製品カタログや資料を受け取った際の礼状やメールで使用します。資料の受け取りと共に、内容を確認する姿勢を示すことができます。
  • 社外の方からの招待状や案内状の受け取り確認の際に使用します。フォーマルな文書に対する丁寧な受け取り確認として最適です。

「拝受いたしました」敬語と文法を解説

「拝受いたしました」は、複数の敬語表現が組み合わさった丁寧な表現です。それぞれの言葉の役割と意味を理解することで、より適切な使用が可能になりますね。

相手への深い敬意を示すと同時に、謙虚な態度で受け取ることを表現する言葉として、ビジネスシーンで重宝されています。
  • 「拝」:最も謙譲の意味を持つ接頭語で、相手に対する深い敬意と、自分の行為を低める意味を持ちます。単なる「受」ではなく「拝受」とすることで、より丁寧な表現となります。
  • 「受」:物事を受け取るという基本的な動作を表す言葉です。謙譲語としての性質は持ちませんが、「拝」を付けることで謙譲表現となります。
  • 「いたしました」:「する」の謙譲語である「いたす」の過去形です。自分の行為を低めることで、相手への敬意を表現します。「します」よりも丁寧な表現となります。

まとめ

「拝受いたしました」は、ビジネスシーンにおいて欠かせない丁寧な受け取り確認の表現です。単なる受け取りの報告以上に、相手への敬意と謙虚な姿勢を示すことができる、洗練された言葉と言えるでしょう。

特に重要な書類や連絡の受け取り確認では、この表現を使うことで、プロフェッショナルな印象を与えることができます。ただし、使用する場面や相手との関係性を考慮して、適切に判断することが大切ですね。

また、単に「拝受いたしました」と伝えるだけでなく、その後のアクションや感想を添えることで、より充実したコミュニケーションを図ることができます。ビジネスパーソンとして、この表現を上手に活用することで、円滑な業務遂行につながるでしょう。

今後のビジネスシーンでは、デジタル化が進んでも変わらない、丁寧なコミュニケーションの基本として、この表現を大切にしていきたいものです。