「参ります」敬語の意味と言い換え。メール作成&ビジネス例文のポイント

参りますとは、動詞「参る」の丁寧形で、主に「行く」「来る」の意味を持ちますが、ビジネスシーンでは「始めます」「致します」といった意味でも使われることがあります。一般的に謙譲語として位置づけられ、話者自身の行動を低く見せることで相手に敬意を表します。

「参ります」上司への正しい敬語の使用法

「参ります」は上司に対して使用する際、謙虚さを示すための表現として非常に有効です。上司へ報告、連絡、相談をする際に「行きます」「来ます」の代わりに使うことで、より礼儀正しい印象を与えることができます。また、仕事を開始する際に「始めます」と言う代わりに「参ります」と表現することも適切です。

「参ります」の敬語を用いた言い換え

敬語を使用することは、相手への敬意を示す重要な方法の一つです。「参ります」の使用によって、より丁寧な表現が可能になります。

「行きます」→「参ります」
自分の移動を示す際に使い、相手に対する敬意を表す。
「来ます」→「参ります」
こちらも移動を示す際に用い、より謙虚な印象を与える。
「始めます」→「参ります」
何かを開始する際に、「始めます」ではなく、「参ります」を使うことで謙虚さを演出。
「致します」→「参ります」
行為を尊敬語ではなく謙譲語で表現する際の選択肢。
「確認します」→「参ります」
作業の一環として確認する際にも、敬意を込めて「参ります」と表現。
「伺います」→「参ります」
上司や顧客のもとへ行く際に「伺います」という代わりに「参ります」と使うことで、さらに謙虚な表現が可能になります。
「送ります」→「参ります」
文書やメールを送る際、「送ります」と言う代わりに「参ります」と表現して、手紙やメールを送る行為自体に謙虚さを持たせる。
「報告します」→「参ります」
上司に進捗状況を報告する際、「報告します」ではなく「参ります」と使用して、報告の態度を謙虚にする。
「相談します」→「参ります」
何かを相談する際に「相談します」と言う代わりに「参ります」と使うことで、相談の内容に対する敬意を示すことができます。
「受け取ります」→「参ります」
物品やドキュメントの受け取りを示す際に、「受け取ります」と言う代わりに「参ります」と表現し、受取る行為に礼儀を加える。

「参ります」を使うビジネスシチュエーション

「参ります」は様々なビジネスシーンで利用されます。

  • 会議やプレゼンテーションを始める前に
  • 重要なプロジェクトの作業に取り掛かる時
  • 上司やクライアントへの報告をする時
  • 会議の進行をスムーズにするため
  • 顧客への訪問や商談を行う際
  • 電話やビデオ通話を開始する時

「参ります」ビジネスでの意味合い

ビジネスコンテキストにおいて「参ります」は、自己の行動や意志を謙虚に表現するために用いられます。これにより、相手に敬意を示しつつ、自身のプロフェッショナルな態度も表現できます。

  • 謙虚な態度を示し、尊敬を表現
  • 相手の立場を尊重することを明確に示す
  • ビジネス関係のフォーマリティを保つ

ビジネスメール作成例

掲題:プロジェクト進行状況の共有
田中株式会社
山田様

本日は先日の会議にてご指示いただいた件につきまして、状況をご報告参ります

プロジェクトは予定通り進行中であり、来週末には次のフェーズに移行する準備が整う見込みです。

具体的な進捗や今後のスケジュールにつきまして、改めて詳細をお送り参ります

何かご質問等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

引き続きよろしくお願い申し上げ参ります

ビジネスの例文一覧

ビジネスシーンでは、場面に応じて「参ります」の使用が異なります。それぞれのシチュエーションでの適切な使用例を紹介します。

会議を始める前に参ります
新しいアサインメントに取り組むことを上司に報告参ります
プロジェクトの最終報告を参ります
クライアント訪問の準備が完了しましたので、出発参ります
提案書の送付を明日に参ります
お客様に製品のデモを参ります
次の会議の準備を参ります
契約書の確認を参ります
会議での発表を参ります
これより会議を参ります
お客様の質問に対し、詳細を説明参ります
明日のプレゼンテーションの準備を参ります
本日の業務報告を参ります
プロジェクトの次のステップについてご相談参ります
新商品の開発計画を立案参ります
研修のスケジュールを確認後、通知参ります
今週末に予定されているイベントの詳細を整理参ります
資料の配布を開始参ります

まとめ

「参ります」という表現は、ビジネスの場で謙虚さを示し、相手に敬意を表すために非常に有効です。日常の業務から重要なプレゼンテーションまで、多岐にわたるシチュエーションで使用することができます。この表現を適切に使うことで、スムーズなコミュニケーションとプロフェッショナルな関係構築を図ることが可能です。