「お伺いを立てる」ビジネスでの言い換え&例文集。使い方と敬語を解説

「お伺いを立てる」とは、相手への敬意を込めて、訪問や面会の許可を求める表現です。ビジネスの場では、丁寧に相手の意向を確認する際によく使われる言葉でしょう。

上司や取引先との約束を取り付けたり、重要な話し合いの機会を設けたりする時に使用する、大切なビジネス用語ですね。相手への配慮と尊重の気持ちが込められた表現と言えます。

Q
ビジネスにおいて「お伺いを立てる」の意味は?
A

相手の予定や都合を尋ね、訪問や面会の許可を求めることです。特に、上司や取引先など目上の方に対して使う、丁寧な表現方法です。

言い換え

「お伺いを立てる」には、状況や相手によって使い分けられる様々な言い換え表現があります。TPOに応じて適切な表現を選ぶことで、より円滑なコミュニケーションが図れるでしょう。

ビジネスアドバイザー

言い換え表現は相手の立場や状況に応じて選びましょう!

「お伺い申し上げる」
最も丁寧な表現で、重役や取引先との面談時に使用します。
「お伺いさせていただく」
フォーマルな場面で広く使える、一般的な丁寧表現ですね。
「伺わせていただく」
社内での上司との会話などで使用する、やや控えめな表現です。
「お尋ねする」
質問や確認をする際に使用できる、基本的な表現となります。
「ご相談申し上げる」
アドバイスを求める際に使用する、丁寧な表現でしょう。
「ご確認させていただく」
事実確認や予定確認の際によく使われる表現です。
「おうかがいする」
比較的カジュアルな場面で使える、基本的な表現となります。
「拝見させていただく」
書類や資料の確認を申し出る際の丁寧な表現ですね。
「参上させていただく」
訪問の際に使用する、最も格式高い表現です。

ビジネス例文集

ビジネスシーンでは、状況や相手との関係性に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。下記の例文を参考に、TPOに合わせた使い方を身につけましょう。

ビジネスアドバイザー

例文は基本形として覚え、状況に応じてアレンジして使いましょう!

部長に新規案件についてお伺いを立てるつもりですが、資料の準備をお願いできますか。
本社営業部長のところにお伺いを立てる予定ですので、日程調整をお願いいたします。
社長に事業計画についてお伺いを立てるつもりです。秘書課に日程を確認していただけますか。
専務に第2四半期の報告でお伺いを立てる予定です。会議室の手配をお願いできますか。
製造部長に工場視察の件でお伺いを立てる予定ですが、スケジュールはいかがでしょうか。
常務に新規事業についてお伺いを立てるつもりですので、提案資料を作成しておきます。
経理部長に予算の件でお伺いを立てるつもりですが、資料は準備できていますか。
取締役に中期計画についてお伺いを立てる予定です。プレゼン資料の確認をお願いします。
支店長に販売戦略の件でお伺いを立てるつもりですので、実績データをまとめていただけますか。
これらの例文は、主にアポイントメントの取り付けや面会の依頼をする際に使用されます。相手の立場や状況に応じて、適切な丁寧さのレベルを選んで使うことが大切ですね。

表現の使い分けによって、ビジネスマナーへの理解と配慮が示せるでしょう。特に初対面の方や取引先との会話では、より丁寧な表現を心がけることがポイントです。

「お伺いを立てる」仕事での使い方と意味

ビジネスにおいて「お伺いを立てる」は、相手への敬意を示しながら面会や相談の機会を求める際に使用される表現です。単なる依頼以上に、相手への配慮と礼儀正しさが込められた言葉といえるでしょう。

ビジネスアドバイザー

相手の立場や状況に合わせて、適切な表現を選びましょう!

  • 面会や訪問の依頼をする際は、必ず相手の予定や都合を最優先に考えましょう。突然の訪問は避け、事前に連絡を入れることが基本です。
  • 重要な案件や決定事項については、メールだけでなく直接面会して説明することが望ましいでしょう。その際に「お伺いを立てる」を使用することで、誠意が伝わります。
  • 上司や取引先など目上の方に使用する際は、より丁寧な表現を心がけましょう。特に初対面の方との会話では、慎重に言葉を選ぶことが大切です。
  • 内容や状況によって表現を使い分けることで、ビジネスパーソンとしての配慮と教養が示せます。普段から適切な敬語表現を意識して使うよう心がけましょう。

「お伺いを立てる」を仕事で使う場面

この表現は、特にフォーマルなビジネスシーンで重要な役割を果たします。相手への敬意を示しながら、スムーズなコミュニケーションを図るための必須表現といえるでしょう。

ビジネスアドバイザー

状況に応じた使い分けで、より円滑なコミュニケーションを心がけましょう!

  • 新規取引先との初回面談を申し込む際に使用します。会社の代表として訪問する場合は、特に丁寧な言葉遣いが求められます。
  • 上司への報告や相談の機会を求める時に使います。重要な案件ほど、直接面会して説明することが望ましいでしょう。
  • 契約更新や価格改定など、重要な案件について話し合う機会を設ける際に使用します。
  • クライアントへのプレゼンテーションや提案の機会を依頼する時に使います。
  • 社内での会議や打ち合わせの日程調整を行う際に使用します。
  • 取引先への訪問アポイントメントを取る時に使います。
  • 商談や企画提案など、重要な話し合いの機会を設ける際に使用します。

「お伺いを立てる」敬語と文法を解説

この表現は複数の敬語要素で構成される、高度な敬語表現です。相手への深い敬意を示す際に使用される、フォーマルな言い回しとなります。

ビジネスアドバイザー

正しい敬語の理解で、より適切なコミュニケーションが取れますよ!

  • 「お」:美化語としての接頭語で、言葉を丁寧にする働きがあります。
  • 「伺う」:「聞く」「訪ねる」の謙譲語で、自分の行動を控えめに表現します。
  • 「を」:動作の対象を示す助詞として機能します。
  • 「立てる」:「計画する」「予定する」の意味で使われ、より丁寧な印象を与えます。

ビジネスメール例

掲題:商品開発に関する打ち合わせのお願い

山田商事株式会社
総務部 中村様

いつもお世話になっております。

デジタルソリューション株式会社の佐藤でございます。

鈴木部長様に新商品の開発についてお伺いを立てるつもりでございますが、部長様の予定を確認させていただけますでしょうか。

可能であれば、来週中にお時間をいただければ幸いです。

ご多忙中、大変恐縮ではございますが、調整をお願いできますでしょうか。

何卒よろしくお願い申し上げます。

デジタルソリューション株式会社
営業部 佐藤太郎
メールを書く際は、以下のポイントに注意することで、より適切な印象を与えることができます。まず、件名は具体的かつ簡潔に記載しましょう。本文では、相手の立場を考慮した丁寧な言葉遣いを心がけることが大切です。

また、面会の目的を明確に伝えつつ、相手の予定を最優先に考える姿勢を示すことがポイントとなります。最後に、確実な連絡先を記載することで、スムーズな日程調整が可能となるでしょう。

まとめ

「お伺いを立てる」は、ビジネスシーンにおいて欠かせない丁寧な表現です。相手への敬意を示しながら、面会や相談の機会を求める際に使用することで、円滑なコミュニケーションが図れるでしょう。

特に重要な商談や契約の際には、メールや電話だけでなく、直接面会して話し合うことが望ましいものです。その際、この表現を適切に使用することで、ビジネスパーソンとしての信頼性も高まることでしょう。

場面や状況に応じて言い換え表現を使い分けることで、より効果的なビジネスコミュニケーションが実現できます。日々の業務の中で、相手への配慮を忘れず、適切な敬語表現を心がけていきましょう。