「おりいった話」の意味と使い方、ビジネス例文＆言い換え。目上への敬語文法

信頼する相手に対して、重要な相談や頼み事をする際に使用する「おりいった話」。この言葉には、相手を特別な存在として認識し、真摯な態度で向き合いたいという話し手の意思が込められています。

特に大切な相談事や重要な依頼をする際に使われ、相手との信頼関係を基盤とした深い対話を望む場面で用いられる表現でしょう。

Q ビジネスにおいて「おりいった話」の意味は？: A

信頼関係のある相手に対して、重要な相談や頼み事をする際に使用する表現です。真摯な態度で特別な対話を持ちたい意向を示します。

INDEX

「おりいった話」ビジネスでの意味と使い方
ビジネス例文
言い換え
「おりいった話」上司に使う敬語
ビジネスメール例
「おりいった話」間違った使用法
「おりいった話」を使用するビジネスシーン
まとめ

「おりいった話」ビジネスでの意味と使い方

ビジネスの場面において、「おりいった話」は信頼関係のある相手に対して重要な相談や依頼をする際に使用します。この表現を使うことで、相手を特別な存在として認識し、真摯な態度で向き合いたいという意思を伝えることができます。単なる雑談や軽い相談ではなく、重要度の高い内容を話し合う際に適した表現となっています。

相手の時間を大切にし、事前に要点を整理しておきましょう！

相手との関係性を十分に考慮して使用します。日頃からの信頼関係がある相手に対して使うことで、真摯な態度と重要な話し合いへの意欲を示すことができます。
話の内容は事前によく整理しておく必要があります。相手の貴重な時間を頂戴する表現であるため、要点を明確にし、無駄のない対話を心がけましょう。
タイミングや場所にも配慮が必要です。プライバシーが守られ、落ち着いて話せる環境を選ぶことで、より良い対話が実現できます。

ビジネス例文

「おりいった話」を使用する際は、相手との関係性や話の重要度を考慮することが大切です。特に、信頼関係を築いている相手との重要な対話で使用しましょう。

部長、お時間よろしければ、おりいった話をさせていただきたいのですが。

次の案件について、おりいった話がございますので、ご相談させていただけますでしょうか。

今後のキャリアについて、おりいった話をさせていただきたいと存じます。

プロジェクトの件でおりいった話がございまして、お時間を頂戴できないでしょうか。

新規事業について、おりいった話をさせていただきたく存じます。

取引先との関係について、おりいった話がございます。

これらの例文が示すように、「おりいった話」は主に上司や信頼できる同僚、重要な取引先との間で使用されます。話の内容は個人的な相談から業務に関する重要な案件まで幅広く、相手との信頼関係を前提とした真摯な対話を求める場面で使われます。この表現を使用することで、話し手の誠実な態度と話の重要性を適切に伝えることができるでしょう。

言い換え

「おりいった話」は状況に応じて様々な表現に言い換えることができますが、相手への敬意と話の重要性を損なわないよう注意が必要です。

「重要なご相談」
特に大切な内容について話し合いたい意向を示す表現となります。

「お時間を頂戴したい件」
相手の貴重な時間をお借りしたい意思を丁寧に伝える言葉です。

「特別なご相談」
通常とは異なる重要度の高い相談であることを示す表現でしょう。

「お話をお伺いしたい件」
相手の意見や助言を求めたい意向を示すことができます。

「真摯なご相談」
誠実な態度で話し合いたい意思を伝える言葉となります。

「大切なお話」
内容の重要性を強調する表現として使用できるものです。

「個別のご相談」
プライベートな内容や特定の案件について話したい意向を示せます。

「慎重なご相談」
細心の注意を払って検討したい事項であることを表現できます。

「お願いしたい件」
依頼事項について丁寧に話を進めたい意向を示す表現です。

「ご助言いただきたい件」
相手の知見や経験に基づく意見を求めたい場合に使える言葉です。

言い換え表現を選ぶ際は、相手との関係性や話の内容に応じて適切なものを選択することが重要です。特に公式な場面では、より丁寧で明確な表現を使うことをお勧めします。また、相手の立場や状況も考慮しながら、適切な言い換えを心がけましょう。

「おりいった話」上司に使う敬語

場面	敬語表現	使用例
相談の申し出時	謙譲語＋丁寧語	「おりいった話をさせていただきたく存じます」
時間の調整時	尊敬語＋丁寧語	「お時間をいただけますでしょうか」

上司への相談は簡潔明瞭に、要点を絞って行いましょう！

「お時間を頂戴いたしたく存じます」のように、謙譲語と丁寧語を組み合わせて使用します。
「ご相談させていただきたい件がございます」など、より丁寧な表現に言い換えることもできます。
「お耳に入れたい事項がございます」のように、状況に応じて表現を選択します。

上司に対して「おりいった話」を切り出す際は、適切な敬語表現を用いることが重要です。特に時間の調整や相談の申し出では、相手の立場を考慮した丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

また、話の内容を簡潔に整理し、要点を明確にして伝えることで、より効果的なコミュニケーションが図れるでしょう。相手の予定や状況にも配慮しながら、適切なタイミングを選んで相談することが大切です。

ビジネスメール例

掲題：ご相談のお願い

株式会社テクノフューチャー
営業部長山田様

いつもお世話になっております。

大変恐縮ではございますが、おりいった話をさせていただきたく、ご連絡させていただきました。

新規プロジェクトに関する重要な案件につきまして、ぜひともご意見を賜りたく存じます。

ご多用中、誠に恐れ入りますが、下記の日時でお時間をいただけますでしょうか。

候補日時：
・1月15日（月）15:00～16:00
・1月16日（火）10:00～11:00
・1月17日（水）14:00～15:00

ご都合の良い日時をお知らせいただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社ビジネスソリューション
営業企画課　鈴木一郎

「おりいった話」間違った使用法

相手との信頼関係を大切にし、適切な場面で使用しましょう！

「ちょっとおりいった話なんですけど」
→ 軽い口調での使用は不適切です。真摯な態度で相談する意を示す表現として使いましょう。
「おりいった話というか雑談なんですが」
→ 重要度の低い内容に使用するのは避けましょう。特別な相談事である意を示す言葉です。
「取り急ぎ、おりいった話だけ済ませましょう」
→ 時間を制限する言い方との組み合わせは不適切です。重要な相談には十分な時間を確保すべきです。
「今日はたくさんおりいった話がありますので」
→ 複数の案件に対する使用は避けるべきです。特別な一件の相談事に限って使用する表現です。

「おりいった話」を使用するビジネスシーン

「おりいった話」は、信頼関係のある相手との重要な対話を求める場面で使用される表現です。特に個別の相談や重要な依頼事項がある際に、相手への敬意と話の重要性を示す効果があります。相手の時間を頂戴する表現であるため、使用する際は状況や関係性を十分に考慮することが大切です。

相手の立場や予定に配慮して、適切なタイミングを選びましょう！

キャリアや人事に関する重要な相談を上司にする際に使用します。将来のキャリアパスや異動の希望など、個人的な話題を真摯に相談したい場面で適しています。
新規プロジェクトの立ち上げについて、信頼できる先輩や上司に助言を求める時に使います。経験者の知見を借りたい意向を示す表現として効果的です。
取引先との重要案件について、社内の決裁者に相談する場面で使用します。特に慎重な判断が必要な事案の相談時に適しています。
部下の処遇や育成について、人事部門の担当者と個別に相談する際に使います。機密性の高い内容を話し合う場面で有効です。
社内の人間関係や職場環境について、上司や人事担当者に相談する時に使用します。デリケートな話題を慎重に扱いたい場面で適しています。
新規事業の立案について、経営層に相談する際に使用します。会社の将来に関わる重要な提案をする場面で効果的です。
個人的な悩みや課題について、信頼できる上司やメンターに相談する時に使います。プライベートな内容を含む相談に適しています。
部門間の調整が必要な案件について、関係部署の責任者と個別に相談する際に使用します。慎重な対応が求められる事案の相談に効果的です。
取引先との関係改善について、営業責任者に相談する時に使います。機微な情報を含む話題を扱う場面で適しています。
組織の改革や変更について、経営層や人事部門と相談する際に使用します。将来的な影響が大きい案件の相談時に効果的です。

まとめ

「おりいった話」は、ビジネスシーンにおいて信頼関係のある相手との重要な対話を求める際に使用される大切な表現です。相手を特別な存在として認識し、真摯な態度で向き合いたいという話し手の意思を伝えることができます。

この言葉を使用する際は、相手との関係性や話の内容、タイミングなどを十分に考慮する必要があります。特に、プライバシーが守られ、落ち着いて話せる環境を選ぶことで、より良い対話が実現できるでしょう。

また、敬語表現や言い換えを適切に使用することで、相手への敬意と話の重要性をより効果的に伝えることができます。ただし、使用頻度は控えめにし、本当に重要な案件に限定して使用することが望ましいと言えます。

結論として、「おりいった話」は単なる相談の申し出以上に、相手との信頼関係に基づいた重要な対話を実現するための表現として、ビジネスコミュニケーションにおいて重要な役割を果たしています。適切な使用を心がけることで、より良い人間関係とビジネスの発展につながるものと考えられます。