「平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」ビジネスの意味と例文&言い換え。上司に使う敬語とメール例

「平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」は、日頃から特別なご支援やお心遣いをいただき、心から感謝申し上げるという意味の、とても丁寧なビジネス表現です。取引先や関係者との信頼関係を大切にする気持ちが込められた言葉でしょう。

この言葉は単なる挨拶以上の重みがあり、相手への深い敬意と感謝の気持ちを表現する際に使用されます。ビジネスの場面で、特に重要な関係性を築いている相手に対して使うことが多いですね。

Q
ビジネスにおいて「平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」の意味は?
A

いつも特別なお心遣いをいただき、深くお礼を申し上げるという意味の正式な挨拶文です。取引先との大切な関係性を表現する際に使用します。

「平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」ビジネスでの意味と使い方

ビジネスの場面において、この表現は最上級の感謝の意を示す際に使用される言葉です。特に重要な取引先や、長年お世話になっている関係者に対して用いることが多いでしょう。単なる「ありがとうございます」以上の、深い感謝と敬意を込めた表現として、ビジネス文書やメールでよく目にする言葉ですね。

ビジネスアドバイザー

この言葉は年賀状や暑中見舞いなど、季節の挨拶文でも効果的に使えますよ!

  • 取引先との関係性が深く、特別な配慮や支援を日常的に受けている場合に使用します。通常の取引以上の親密な関係性がある相手に対して使うことで、より強い感謝の意を示すことができます。
  • 正式な文書やメールの冒頭部分で使用することが一般的です。特に、お礼状や報告書、提案書などの重要な文書で使用すると、相手への敬意を適切に表現できます。
  • 年末年始や中元・歳暮シーズンなど、節目となる時期の挨拶文としても適しています。定期的な挨拶の機会に使用することで、継続的な感謝の気持ちを伝えることができます。

ビジネス例文

この表現を使用する際は、文脈に応じて適切な言葉を組み合わせることが重要です。以下の例文は、様々なビジネスシーンで活用できる形式となっています。

この度は平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げますとともに、プロジェクトの進捗状況についてご報告させていただきます。
貴社におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。本日は新規サービスのご提案をさせていただきたく存じます。
年末のご多忙の折、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。来年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。また、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます
拝啓 平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。この度の件につきまして、ご検討いただき誠にありがとうございます。
謹啓 弊社業務に関しまして平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。本日は重要なお知らせがございます。
株主の皆様には平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。第2四半期の業績についてご報告申し上げます。

これらの例文は、ビジネスの様々な場面で活用できる形式となっています。特に重要な文書や正式な連絡事項の冒頭部分で使用することで、相手への敬意と感謝の気持ちを適切に表現することができます。また、文章の流れに応じて、後続の内容との整合性を保ちながら使用することが重要ですね。

使用する際は、相手との関係性や文書の重要度を考慮しつつ、適切なタイミングで使用することがポイントとなります。

言い換え

この表現は状況に応じて、より適切な表現に言い換えることができます。ただし、言い換える際は相手との関係性や文書の性質を考慮することが重要です。

「日頃より多大なるご支援を賜り、心より御礼申し上げます」
より直接的な表現で、支援への感謝を示す場合に使用できます
「平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます」
特に取引関係において、継続的な関係性への感謝を示したい場合に適しているでしょう
「日ごろより格別のご厚誼を賜り、深く感謝申し上げます」
より親密な関係性がある相手に対して使用できる表現となっています
「平素より格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます」
顧客や取引先への感謝を示す際に適した表現ですね
「日頃より格別のご指導ご鞭撻を賜り、深謝申し上げます」
特に上位者からの指導や助言に対する感謝を示す場合に使用します
「平素より格別のご配慮を賜り、誠にありがとうございます」
よりカジュアルな表現として使用できる言い換えとなっています
「日頃より格別のお心遣いを賜り、心より感謝申し上げます」
相手の具体的な配慮に対する感謝を示す際に適した表現です
「平素より格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます」
長期的な関係性における感謝の意を示す場合に使用できますね
「日頃より格別のご協力を賜り、深く感謝申し上げます」
具体的な協力関係への感謝を示す際に適した表現となります
「平素より格別のお力添えを賜り、心より御礼申し上げます」
支援や協力への具体的な感謝を示す場合に使用できる表現です

これらの言い換え表現は、状況や相手との関係性に応じて使い分けることが重要です。基本的な敬意と感謝の気持ちは保ちつつ、より具体的な文脈に合わせた表現を選択することで、より適切なコミュニケーションを図ることができます。

場面や状況に応じて、これらの表現を柔軟に使い分けることで、より効果的なビジネスコミュニケーションを実現できるでしょう。

「平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」上司に使う敬語

  • 「平素より」は「いつも」を丁寧に表現した言葉で、丁寧語として機能します
  • 「ご高配」の「ご」は尊敬語の接頭辞で、「高配」は相手の配慮を表す言葉です
  • 「賜り」は謙譲語で、相手から何かをいただくことを表現します
  • 「御礼申し上げます」は謙譲語で、自分の感謝の気持ちを相手に伝える表現です

上司に対してこの表現を使用する際は、特に敬意を込めて使用することが重要です。また、必要以上に頻繁に使用すると、かえって違和感を与える可能性があるため、適切なタイミングでの使用を心がけましょう。

特に重要な報告や提案の際など、正式な場面で使用することが望ましいですね。日常的なコミュニケーションでは、より簡潔な敬語表現を選択することをお勧めします。

ビジネスメール例

掲題:新規プロジェクトのご提案について

山田電機株式会社
佐藤部長様

貴社におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます

先日は弊社の提案にお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。

本日は、先日ご説明させていただきました新規プロジェクトについて、詳細な資料をお送りさせていただきます。

ご多忙の折、大変恐縮ではございますが、ご確認いただけますと幸いです。

なお、ご不明な点がございましたら、お気軽にお申し付けください。

今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

株式会社テクノソリューション
営業部 鈴木太郎

「平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」間違った使用法

  • クレーム対応の際の最初の文章として使用する
    例文:「平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。先日納品させていただいた商品に不具合が発生し、多大なご迷惑をおかけしております」
    →問題が発生している状況で、感謝の言葉を先に出すのは適切ではありません
  • 断りの文章の直前に使用する
    例文:「平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。誠に恐縮ではございますが、今回のご依頼はお受けできかねますので、ご了承くださいますようお願い申し上げます」
    →相手の期待に添えない内容の直前で感謝の言葉を使うと、違和感が生じます
  • 謝罪文の冒頭で使用する
    例文:「平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。この度は弊社の不手際により、納期を大幅に遅延させてしまい、深くお詫び申し上げます」
    →お詫びが必要な状況で、まず感謝を述べるのは適切ではありません
  • 退職願いの文書で使用する
    例文:「平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。この度、一身上の都合により退職願を提出させていただきたく存じます」
    →退職の意思を伝える文書では、この表現は場違いで、代わりに「お世話になっております」などの表現が適切です

「平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」を使用するビジネスシーン

この表現は、ビジネスにおいて特に重要な場面で使用される、最上級の感謝の言葉です。相手との関係性が深く、継続的な取引や支援があるケースで使用することが適切です。

特に、年度末や年始などの節目となる時期や、重要な案件の報告時に使用することで、より効果的なコミュニケーションを図ることができますね。

ビジネスアドバイザー

毎月の定例報告では使いすぎず、本当に重要な場面で使うことでメリハリをつけましょう!

  • 年末年始の挨拶状や御礼状を送付する際に使用します。一年間の感謝の気持ちを込めて伝えることができ、特に重要な取引先への年賀状などで効果的です。
  • 大型プロジェクトの提案書や報告書の冒頭部分で使用します。重要な案件における相手の支援や協力への感謝を示すことで、より良好な関係性を築くことができます。
  • 株主総会の招集通知や事業報告書などの正式文書で使用します。投資家や株主への感謝の意を示す際に適切な表現となります。
  • 新規サービスや商品の案内文書を送付する際に使用します。これまでの取引関係への感謝を示しつつ、新たな提案を行うことができます。
  • 中元・歳暮シーズンの挨拶状で使用します。定期的な挨拶の機会に感謝の意を伝えることで、継続的な関係性を強化できます。
  • 契約更新の際の文書で使用します。これまでの取引関係への感謝を示しつつ、今後の継続的な関係性を築く意思を伝えることができます。
  • 重要な会議や商談の議事録・報告書の冒頭で使用します。特に、相手先の協力や支援が不可欠だった案件での使用が適切です。
  • 記念行事や周年イベントの案内状で使用します。長年の取引関係への感謝を示す際に効果的です。
  • 新任の挨拶状や異動の際の挨拶文で使用します。これまでの関係性を継承する意思を示す際に適切です。
  • 大規模な業務提携や協力体制の構築時の文書で使用します。重要なパートナーシップにおける相手への敬意を示すことができます。

まとめ

「平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」は、ビジネスシーンにおける最上級の感謝表現として広く認知されています。この言葉を適切に使用することで、相手との信頼関係をより深めることができるでしょう。

使用する際は、場面や状況、相手との関係性を十分に考慮することが重要です。また、使用頻度にも気を配り、本当に重要な場面で使用することで、より効果的なコミュニケーションを実現できますね。

この表現は、単なる形式的な挨拶以上の意味を持っています。相手への真摯な感謝の気持ちと敬意を込めて使用することで、ビジネスにおける良好な関係性を築く一助となるはずです。

継続的な取引関係や重要な節目での使用を心がけることで、ビジネスパートナーとの信頼関係をより強固なものとすることができるでしょう。相手を大切に思う気持ちを込めて、適切なタイミングでこの言葉を使用していきたいですね。