「取りに行かせていただきます」失礼のない敬語の使い方。ビジネス例文&メール作成例まとめ

「取りに行かせていただきます」は、ビジネスシーンでよく使われる丁寧な表現です。相手への敬意を示しながら、自分が品物などを取りに行くことを伝える際に使用する言葉ですね。

相手の負担を最小限に抑えつつ、自分から積極的に行動する意思を示す表現として重宝されています。ビジネスマナーとしても適切な言い回しでしょう。

Q
ビジネスにおいて「取りに行かせていただきます」の意味は?
A

相手に配慮しながら、自ら品物を受け取りに行く意思を伝える謙譲表現です。

「取りに行かせていただきます」上司への正しい敬語の使用法

この表現は、複数の敬語要素で構成されている丁寧な言い回しです。それぞれの部分が異なる役割を持っているので、詳しく見ていきましょう。

構成要素 敬語の種類 説明
取りに行く 基本形 動作の基本となる部分
させて 謙譲語 許可をいただくニュアンス
いただく 謙譲語 さらに丁寧さを加える
ます 丁寧語 文末を丁寧に結ぶ
ビジネスアドバイザー

上司に使う際は、声のトーンも落ち着いた感じで話すようにしましょう!

  • 「させていただく」という二重敬語の形で、より丁寧な表現になっています
  • 基本動作「取りに行く」に謙譲の意味を付加しています
  • 文末の「ます」で、全体を丁寧な表現に仕上げています

上司に使用する際は、声のトーンや表情にも気を配りましょう。また、状況に応じて「お伺いして」などの表現も使い分けると良いでしょうね。

「取りに行かせていただきます」の敬語を用いた言い換え

「お伺いさせていただきます」
より丁寧な表現で、訪問する意思を示すことができます。
「受け取らせていただきます」
シンプルながら十分な敬意を示す表現ですね。
「引き取らせていただきます」
物品を持ち帰る際に使用する丁寧な言い方です。
「回収させていただきます」
書類や物品を集める際の適切な表現でしょう。
「拝受に参らせていただきます」
非常に改まった場面で使用できる表現となっています。
「お預かりに上がらせていただきます」
特に重要な品物を受け取る際に使える表現ですね。
「受領に伺わせていただきます」
公式な文書でも使用できる格式の高い言い方です。
「集荷させていただきます」
配送や物流の場面で適した表現となっています。
「受け取りに参上させていただきます」
特別な場面で使用できる最も丁寧な表現の一つでしょう。
ビジネスアドバイザー

状況に応じて適切な言い換えを選択することで、より円滑なコミュニケーションが取れますよ!

言い換えの際は、場面や状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。相手との関係性や品物の重要度によって、表現を使い分けると良いでしょう。

特に公式な場面では、より丁寧な表現を選択することで、相手への敬意を十分に示すことができます。ただし、使用頻度の低い表現は、場の雰囲気を読んで使用することをお勧めしますね。

ビジネス例文一覧

ビジネスシーンでは、状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。以下の例文は、様々な場面で活用できる標準的な使い方を示しています。

特に注目したいのは、前後の文脈との調和です。突然丁寧すぎる表現を使うのではなく、全体的なトーンを保ちながら使用することがポイントとなりますね。

書類の件、こちらから取りに行かせていただきますので、ご用意いただければ幸いです。
サンプル品を取りに行かせていただきますが、お時間はいかがでしょうか。
納品書につきましては、明日取りに行かせていただきますので、よろしくお願いいたします。
不具合のある製品を取りに行かせていただきますので、場所を教えていただけますでしょうか。
本日15時頃に取りに行かせていただきますが、ご都合はいかがでしょうか。
契約書の原本を取りに行かせていただきますので、ご準備のほどお願いいたします。
修理が完了した機器を取りに行かせていただきますので、担当者をお呼びください。
見積書を本日中に取りに行かせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
返却予定の備品を取りに行かせていただきますので、ご確認をお願いいたします。
注文した商品を取りに行かせていただきますので、受付までご案内ください。

これらの例文に共通するのは、相手への配慮を示しながら、具体的な行動予定を伝えている点です。時間や場所、目的物を明確にすることで、スムーズなコミュニケーションが図れますね。

また、「よろしくお願いいたします」や「ご確認をお願いいたします」などの丁寧な結びの言葉を添えることで、より円滑な業務遂行が期待できます。

「取りに行かせていただきます」ビジネスでの意味合い

ビジネスにおいて、この表現は単なる「取りに行く」という行為以上の意味を持ちます。相手への敬意と配慮を示しながら、自分の行動予定を伝える重要なコミュニケーションツールとなっているのです。

特に取引先や上司とのやり取りでは、適切な敬語使用が信頼関係構築の基礎となります。この表現を使うことで、相手への配慮と自身の責任感を同時に示すことができるでしょう。

ビジネスアドバイザー

この表現は単なる敬語ではなく、ビジネスでの信頼関係を築くツールとして活用しましょう!

  • 相手への配慮を示しながら、自分の行動予定を明確に伝えることができます。状況に応じて時間や場所などの具体的な情報を添えることで、より効果的なコミュニケーションが可能となります。
  • ビジネスマナーとしても適切な表現であり、特に初対面の方や取引先との会話で重宝します。相手に負担をかけない配慮の姿勢を示すことができ、良好な関係構築につながります。
  • 社内外問わず使える汎用性の高い表現です。場面や状況に応じて、より丁寧な言い換えも可能であり、コミュニケーションの幅を広げることができます。

ビジネスメール作成例

掲題:商品見本の受け取りについて

山田製作所
鈴木様

いつもお世話になっております。

先日ご案内いただきました商品見本につきまして、明日14時頃に取りに行かせていただきます

ご多忙中恐れ入りますが、受付にてお預かりいただけますと幸いです。

なお、到着時刻に変更がございましたら、改めてご連絡させていただきます。

ご対応のほど、よろしくお願い申し上げます。

東京商事株式会社
営業部 佐藤一郎

メールを作成する際のポイントは、簡潔さと丁寧さのバランスです。要件を明確に伝えながら、相手への配慮も忘れずに示すことが大切ですね。

特に時間や場所、具体的な品物の指定など、必要な情報は漏れなく記載することを心がけましょう。また、状況に変更がある可能性を示唆し、その際の対応についても言及することで、より円滑なコミュニケーションが図れます。

「取りに行かせていただきます」を使うビジネスシチュエーション

この表現は、ビジネスの様々な場面で活用できる便利な言い回しです。特に対外的なコミュニケーションでは、相手への敬意を示しながら、自分の行動予定を伝える重要な役割を果たします。

ビジネスアドバイザー

状況に応じて表現を使い分けることで、より円滑なビジネスコミュニケーションが実現できますよ!

  • 取引先から書類や商品サンプルを受け取る際に使用します。事前に訪問時間を伝え、相手の予定に配慮しながら受け取りに行く場面で適切です。
  • 社内で上司や他部署から資料を受け取る時に活用できます。特に重要書類や機密性の高い資料を直接受け取る際は、この表現を使うことで丁寧な対応を示せます。
  • 修理や返却が必要な物品を引き取りに行く場合に使えます。顧客先での機器の回収や、レンタル品の返却時など、物品の受け渡しが発生する場面で重宝します。
  • 納品書や請求書など、定期的な書類の受け取りの際にも適しています。経理関連の重要書類を受け取る時は、特に丁寧な表現を心がけましょう。
  • 展示会やイベントでの商品サンプルの受け取りに使用できます。ブース担当者との円滑なコミュニケーションを図る際に効果的です。
  • 契約書や重要書類の原本を受け取る場合に適しています。法務関連の文書など、特に慎重な扱いが必要な場合は、この表現で丁寧さを示すことができます。

「取りに行かせていただきます」間違った使用法

この表現を適切に使用するためには、避けるべき使い方を理解することも重要です。以下の例を参考に、正しい使用方法を身につけましょう。

ビジネスアドバイザー

間違った使用法を知ることで、より適切な表現が使えるようになりますよ!

  • 「取りに行かせていただきますので、よろしく」(結びの言葉が不適切)
    → 正しくは:「取りに行かせていただきますので、ご準備のほどよろしくお願いいたします」
  • 「明日取りに行かせていただきますが、いいですか?」(確認の仕方が不適切)
    → 正しくは:「明日15時頃に取りに行かせていただきたいのですが、ご都合はいかがでしょうか」
  • 「そのうち取りに行かせていただきます」(時期が不明確で無責任)
    → 正しくは:「今週中に取りに行かせていただきます」と、期間を明示します。
  • 「すぐさま取りに行かせていただきます」(切迫感がある)
    → 正しくは:「ただいまより取りに行かせていただきます」と、丁寧に伝えます。
  • 「できれば取りに行かせていただきます」(意思が曖昧)
    → 正しくは:「ご都合がよろしければ、取りに行かせていただきます」と、条件を明確に。

まとめ

「取りに行かせていただきます」は、ビジネスシーンで欠かせない丁寧な表現です。相手への配慮を示しながら、自分の行動を明確に伝えることができる、実用的なコミュニケーションツールと言えるでしょう。

この表現を効果的に使用するためには、時間や場所、対象物を具体的に示すことが重要です。また、状況に応じて適切な言い換えを選択することで、より円滑なビジネスコミュニケーションが実現できますね。

特に取引先や上司とのやり取りでは、この表現を使うことで、プロフェッショナルとしての意識の高さを示すことができます。ただし、使用する際は文脈や場面に応じた適切な表現を心がけることが大切でしょう。

ビジネスマナーの基本として、この表現を正しく使いこなすことで、より良好な人間関係を構築することができます。日々の業務の中で、状況に応じた適切な使用を心がけていきましょう。