「鶴子と雪洲」の紹介

日本人初のハリウッド女優、青木鶴子と、国際的に名を馳せた早川雪洲の愛の物語。戦争を乗り越え、多くの試練を経たスター夫婦の波瀾万丈の生涯を描きます。

目次
プロローグ ハリウッドの日本人スター
ハリウッドで輝く日本人としての道を切り開いた二人。

第1章 女優への道
鶴子がハリウッド女優を目指すまでの背景と彼女の初期の挑戦。

第2章 雪洲登場
早川雪洲、彼のキャリアと鶴子との出会い。

第3章 ドラゴン・ペインター
共演作「ドラゴン・ペインター」での成功とその影響。

第4章 鶴子の転進
鶴子のキャリアにおける転機と新たな挑戦。

第5章 サムライ
雪洲が描くサムライ像とアメリカでの受容。

第6章 放蕩のスター
成功の影での私生活とその苦悩。

第7章 雪洲の生還
戦時中の困難を乗り越えてハリウッドに戻った雪洲。

第8章 最後の銀幕、最後の共演
二人の最後の映画とその遺産。

エピローグ 息子の誇り
二人の息子が語る両親の影響とその後の人生。

『青木鶴子と早川雪洲: ハリウッドで輝いた日本人夫婦の愛と闘い』は、映画の黄金時代にハリウッドで活躍した二人の日本人俳優、青木鶴子と早川雪洲の壮大なラブストーリーとその生涯を描いた感動的な一冊です。この本は、彼らが直面した文化的な障壁、戦時中の困難、そして個人的な試練を通じて、変わりゆく映画業界の中でいかにして彼らが自らのアイデンティティを保ち続けたかを詳細に記述しています。

本書では、青木鶴子がどのようにしてハリウッドでの地位を築いたか、また早川雪洲が西洋でのステレオタイプを打破し、アジア人俳優として新たな道を切り開いた経緯が生き生きと描かれています。彼らのプロフェッショナルな成功だけでなく、個人的な関係とそれが彼らのキャリアにどのように影響を与えたかにも焦点を当てており、読者に深い感銘を与えます。

戦争という時代背景の中で、彼らがどのようにして愛とキャリアを守り抜いたかのエピソードは特に心を打ち、二人の不屈の精神を象徴しています。また、彼らの影響が後の世代のアジア人俳優にどのように影響を与えたかの分析も含まれており、映画史における彼らの位置づけを理解するのに役立ちます。

この本は、映画史に興味がある読者はもちろん、偉大な愛の物語を求めるすべての人にとって、魅力的で教育的な読み物です。青木鶴子と早川雪洲の生涯を通じて、困難を乗り越えた人々の勇気と決断を垣間見ることができるでしょう。

著者紹介:鳥海美朗
1949年1月16日、徳島県生まれ。早稲田大学第一文学部英文科卒業後、産経新聞社に入社。大阪社会部勤務を経て、米国イリノイ大学シカゴ校大学院で留学。ロンドン支局長、ロサンゼルス支局長を歴任。2013年に産経新聞社を退社後、公益財団法人日本財団アドバイザーとして活動。長年の国際報道経験を生かし、特に日本人の国際的活躍に焦点を当てた執筆活動を展開しています。

書庫
本記事の「ビジネス実践例」には、サイト独自の内容が含まれます。