芦田愛菜さんは、5歳だった2010年に出演したドラマ「Mother」での演技が評価され、一躍天才子役として脚光を浴びました。
そんな芦田さんは「人生2周目では?」と言われるほどしっかりした考え方が話題を呼んでいます。
2024年現在20歳になった芦田愛菜さんがこれまでに残した名言を紹介します。
芦田愛菜の名言集!座右の銘は「努力は必ず報われる」
芦田愛菜さんは、子役だった幼少期からしっかりした受け答えができる事から非常に話題になっていました。
読書が趣味で、役者としての仕事をしているにも関わらず、小学校の頃から年間60冊を超える本を読んでいたそうです。
そんな芦田さんの座右の銘は「努力は必ず報われる。報われない努力があるとすれば、それはまだ努力とは言えない。」という言葉だそうです。
この座右の銘は、元野球選手の王貞治さんの言葉です。
芦田さんがこの言葉を座右の銘として紹介したのは、2020年10月に放送されたTBS系情報番組「ゴゴスマ」でしたが、当時芦田さんはまだ16歳でした。
一般の16歳ですとこの言葉の真意を読み取るのはまだ難しいかもしれませんが、幼少期から役者と勉強を両立させるために努力し、どちらでも成功と呼べる成果を挙げている芦田さんだからこそ、この言葉の意味がわかったのではないでしょうか。
芦田さんがこの言葉を座右の銘として紹介した際、SNSなどで「パワハラ気味」や「頑張っても報われない努力もある」といった内容を投稿していた芦田さんよりもはるかに年上と思われる方々がいました。
ですが、この言葉はあくまでも自分に「努力できているか」という自問を投げかける言葉であり、成果を出せていない他人に向けて言う言葉ではありません。
芦田さんはこの座右の銘を胸に、勉強や仕事に取り組み、2023年には慶應義塾大学法学部政治学科という、偏差値79という超難関大学にストレートで合格しています。
仕事で結果を出しながら、この大学に入るための勉強をするのは並大抵の努力ではなかったでしょう。
「高校生が選ぶ将来就きたい職業ランキング2022」で取られた「高校生が選ぶ近い世代で憧れているまたは、目指している人は?」というアンケートで第1位を獲得した芦田さんですが、その結果も頷けるような同年代からも憧れられる人物です。
信じる事とは?についての名言
芦田愛菜さんの名言で有名なのは、2020年9月3日に行われた映画「星の子」(同年10月9日公開)の完成報告イベントに登壇した際に発言した「信じる」ということに対する考えでした。
映画「星の子」は「信じる」がテーマのひとつになっていたため、インタビュアーが「芦田さんにとって信じるとはどういうことですか?」との質問をしました。
その質問に対し芦田さんは、「その人のことを信じようと思う」という言葉はよく使われていますが、それはその人自身を信じるのではなく自分が理想とする人物像に対して期待しているということなのかなと思う、と話し始めました。
そのため期待が外れた時に「裏切られた」「期待していたのに」となってしまうけど、それは裏切られたわけではなくその人の見えなかった部分が見えただけであり、期待した人物像でない部分を受け止められる揺るがない自分を持つということが「信じる」ということかと思います、という考えを述べられました。
また、「揺るがない自分」を持つことは難しいからこそ「信じる」と口に出して、理想の人物像にすがりたいと思ってしまうんじゃないかなとまで発言し、共演し共に登壇していた俳優の永瀬正敏さんは「これ以上の答えはないでしょう」と称えました。
いったいどれほどの経験をして考えをめぐらせれば、このような客観性を持った真理にたどり着けるのでしょうか。
幼い頃から芸能界で仕事をしているとはいえ、芦田さんが他人に裏切られたりしたことがそれほどあるとは思えません。
様々な本を読み勉強し、様々な映画を見て実際に演じ、その上で芦田さんが一つ一つの物語について真摯に向き合い考え続けた結果、見つけ出した答えのようなものではないでしょうか。
また、何よりも芦田さんが優れているのはこの考えにたどり着いたことだけではなく、多重構造になっているこの考え方をわかりやすい言葉を選んで他人に伝えられる語彙力と、聞く相手を想像できる客観性にあると思われます。
結果と運命についての名言
芦田愛菜さんは2021年7月27日に、声優を務めたアニメ映画「岬のマヨイガ」(同年8月27日公開)の完成披露試写会に登壇しました。
人生に迷った17歳の主人公が「マヨイガ」という古民家にたどり着くという映画の内容にちなみ、インタビュアーは芦田さんに人生で迷った時の考え方を質問しました。
芦田さんは、自分の人生の最終決定権を自分が持っていると思っているとうまくいかなかった時に自分を責めてしまうので、すでに結果は決まっていて自分はそこに行くための方法を選んだだけだと思うようにしています、と答えました。
切り取り方によっては芦田さんが運命論を唱えているようにも見えてしまいますが、芦田さんが言いたかったのは最初の「自分に人生の最終決定権があると思ってしまうとよくない」という部分でしょう。
つまり「結果は決まっている」というのは「どれだけ準備をしたり考えて出した行動でも、すべてが思い通りにいくことはありえない」ということの言い換えです。
良くない結果が出た時にショックを受け、自分が出した答えに対して後悔してしまうのではなく、出た結果を受け入れる強さを持ち合わせることが必要、ということでしょう。
この心持ちを覚えることで救われる人は大勢いるでしょう。
同イベントに共に登壇した女優の大竹しのぶさんは、「私は直感で生きているから、辛いことがあっても座右の銘が”まあいいか”なので気楽にここまで生きてきました」と大竹さんらしい言葉を残しています。
お2人は言い方は違えど、本質は同じことを捉えておられます。
人を惹きつける方達の素晴らしい考え方は、多くの方を魅了し救っているようです。
これからどんどん大人になっていかれる芦田さんの活躍が楽しみですね。