矢沢永吉さんと言えば、自身を「YAZAWA」と呼び、独特の語り口で唯一無二の空気感を作り出す男性が憧れる男性ですね。
語る言葉はすべてロックミュージックの歌詞のようで、名言をたくさん残されています。
そんな矢沢さんの、多くの人の心を打った名言をご紹介します。
矢沢永吉の名言&語録!「一瞬のハッピー」
矢沢永吉さんは、2022年7月19日に放送されたテレビ「ザ!世界仰天ニュース」に出演し、VTR出演でインタビューに答えました。
番組では1998年に矢沢さんがオーストラリアで被害に遭われた35億円詐欺事件について取り上げられ、その時の真相を矢沢さんが告白。
1987年、矢沢さんは世界進出に挑戦しており、自身の音楽制作の拠点にするため、オーストラリアのゴールドコーストに土地と2棟のビルを購入。
土地が20億円、ビルが11億円、合計35億円という大金で、銀行から金を借り、信頼していた2人の知人に運営を任せていました。
ですがそれから10年後、矢沢さんの知らない間に土地とビルが競売にかけられ、すでに他人のモノになっていたことが発覚しました。
矢沢さんは信頼していた人間に裏切られ、大変ショックを受けられたそうです。
この35億円という巨額の被害額は、オーストラリアで起きた犯罪史上2番目の被害額だったそうです。
番組ではその時の矢沢さんの心境などをインタビューで聞き出しましたが、その最後で矢沢さんらしい名言が飛び出しました。
それが、「人生いろいろあるけど、人は一瞬のハッピーがあったらまた走れるんだよ。昔にもそう言ったことあるんだよ」でした。
社会で生きていると楽しいことよりも辛いことの方が多いかもしれないが、少しの良いことがあればまた来週1週間頑張ろうと思えるのが人間だ、ということだそうです。
この言葉は多くの人の心に響いたようで、SNSにも「感動した」といった投稿が多く見られました。
実は矢沢さんが「昔にも言ったことあるんだよ」と言ったように、この言葉は以前にファンからの悩み相談を受けた際に矢沢さんが発した言葉でした。
それは、2009年に放送されたNHKの音楽番組「SONGS」で、25歳女性からの「今の仕事を10年20年続けて、この生き方で良かったって思えるのか不安」という相談に答えた時でした。
矢沢さんは、2008年に一度活動休止したことを話し始め、36年間走り続けてきて「俺には音楽しかないのか?」と一旦止まってみたけど、人はそんなに器用じゃないとい気づいたと言います。
でもその時に「自分には音楽があったな」と思い、「神様に1つ貰ってたな」と思い直したそうです。
そして相談者には、「毎日良いことがあるわけがない。でも人は一瞬のハッピーがあったらまた走れる」と回答しました。
矢沢さんには音楽がありましたが、それは他の誰でもが持っているわけではありません。
ですが、そんな矢沢さんでも毎日を過ごす中で「これでいいのか」と思ったり、辛いことがあったりもします。
それでも一瞬の良いことがあることで気分を変えてまた走り出せるように人は生きてるから、思い悩んだとしてもあなたはまだ走れるよ、ということが言いたかったのではないでしょうか。
矢沢さんらしい説教くさくなく、かっこいい名言ですね。
「夢を語る人」にまつわる名言
矢沢永吉さんの言葉で「夢」に関する名言があります。
それは、「夢を語る人にはたくさん会ってきたが、本当に何かを変える人は口より先に動いてる」という名言です。
この名言で、多くの方が「本当にその通り」と感動しました。
口先だけで夢を語るよりも、本当に大切なのはどれだけ目標に向かって動いているか、ですね。
この名言には続きがあり、「やりたいことをやっちゃう人生の方が絶対おもしろい。俺はこれからもやっちゃうよ。あんたはどうする?」と締めくくられています。
完璧に「YAZAWA」で、完璧にかっこいい名言ですね。
そして、誰よりも夢を叶えてきた矢沢さんだからこそ響く名言です。
「金と余裕」にまつわる名言
矢沢永吉さんは、まだ若い頃のインタビューでお金について語っています。
その名言は「金が欲しいのよ。金がないとしたくない仕事をして信念を曲げてでもやらなきゃいけない。だから僕は1日でも早く金を儲けようと思った。だから自分をもっと愛しましょうよ。」というものでした。
この名言の真意は、矢沢さんは本当に「金」そのものが欲しいわけではなく、経済的な不安をなくして余裕を持ち、自分の思う音楽や表現を徹底的に届けるため、「金が欲しい」と言っているわけです。
そして最後には、「自分をもっと愛しましょう」と締めくくっています。
矢沢さんにとって、アーティストとしてやりたくない仕事をするすのは「魂を売る」ことです。
魂を売る行為は、もっとも自分を愛するという行為からはかけ離れた行為でしょう。
矢沢さんは自分を愛するために、魂を売るようなことから自分を守りましょう、と言っているのではないでしょうか。