MBTI診断の16タイプの紹介を見ていて、「怖そう」と感じるタイプを見つけたことがある人もいるかもしれません。
また普段は温厚そうでも、怒ると急に怖さを感じさせるタイプもいます。
今回はMBTI診断の16タイプについて、怒ると怖い性格をランキング化して紹介し、理由とともに解説します。
MBTIの16タイプの怒ると怖いランキング一覧
MBTIの16タイプの怒ると怖いランキングを紹介します。
1位:ENTJ/指揮官
2位:ESTJ/幹部
3位:INTJ/建築家
4位:INFJ/提唱者
5位:ENTP/討論者
6位:ISTP/巨匠
7位:ESTP/起業家
8位:ISFP/冒険家
9位:ISTJ/管理者
10位:ENFJ/主人公
11位:INFP/仲介者
12位:ENFP/広報運動家
13位:ESFP/エンターテイナー
14位:INTP/論理学者
15位:ESFJ/領事官
16位:ISFJ/擁護者
ではトップ5のタイプについて、怒る時の特徴を見ていきましょう。
1位:ENTJ
冷酷さを持つENTJ/指揮官型が怒る時には、周囲を圧倒し、屈服させるため、非常に怖い人に見えます。
威圧的で激しい口調によって、場の空気を凍り付かせることで、他の15タイプは誰も反論できなくなるでしょう。
2位:ESTJ
ESTJ/幹部は責任感が強く、計画通りに物事を進めることにこだわります。
もし納期にルーズな人や、成果を出せない人がいた場合、容赦なくその非をなじり、厳格な態度で相手を怖がらせるでしょう。
3位:INTJ
INTJ/建築家は常に合理的に物事を考えるため、安易な考えに走ろうとする相手の主張は、容赦なく批判します。
感情があまり表に出ず、ポーカーフェイスであることが多いため、表情が読めない分、普段からINTJを「怖い」と感じる人は多いでしょう。
怒った時は淡々とロジカルな主張で相手を論破するため、冷徹さによって相手を萎縮させます。
4位:INFJ
INFJ/提唱者は人の気持ちを重んじるF型=感情型のため、温厚で「優しい人」と思われやすいタイプです。
しかし実は、怒った時に非常に怖さを発揮します。
普段は怒りを感じても、心の内側に負の感情を抑え込んで、その場は穏便にやり過ごそうとします。
だからこそ、怒りが爆発した時の普段とのギャップが激しく、F型の中では最も恐れられるタイプです。
5位:ENTP
ENTP/討論者は深い教養と巧みな話術が強みで、怒った時にもそれらが発揮されます。
舌鋒鋭く相手を批判し、辛辣な言葉を遠慮なく相手に浴びせかけて論破するのが特徴です。
普段から遠慮するのが苦手なため、穏やかなコミュニケーションを好むISFJやINFPなどから「怖い人」と思われやすいタイプです。
MBTIの16タイプの怒る理由と怒るポイントを4グループごとにチェック
MBTIの各タイプの怒る理由を理解し、怒るポイントを避ければ、良好な関係を築く第一歩になります。
怒る理由とポイントが共通している性格ごとに、全タイプを4つのグループに分けたので、まずは各理由とポイントを見ていきましょう。
①計画の遂行と結果を重視するタイプ=計画通りに進まないと怒りをあらわにする
このグループに分類できるのは、ENTJ/ESTJ/ISTJです。
ルールを遵守し、物事を計画通りに進めて、確実に結果を出すことにこだわります。
逆に、規則を破ったり、計画の達成に向けて努力しなかったりする人を、「身勝手」だとして糾弾します。
規律を重んじず、勝手気ままなふるまいを見せる人には怒りをあらわにするのが特徴です。
物事が計画通りに進まないタイミングで、その原因を作ったと思われる人物に対して、激しく怒り始めます。
②自由気ままにふるまいたいタイプ=ルールを強要されるとイライラを感じる
このグループに分類できるのは、ENFP/ESFP/ISFP/ISTP/ESTPです。
①グループと対照的に、ルールや規律は好まず、自分の裁量で動くことを得意とします。
規律を守るよう強要されると、ムッとして反抗し始める可能性が高いです。
自分の判断で臨機応変に対応したいのに、ルールに縛られてうまく動けないと、いら立って感情的になるでしょう。
③穏やかさを大切にするタイプ=和を乱す人や良識のない行動に怒りを感じる
このグループに分類できるのは、INFP/ISFJ/ESFJ/INFJ/ENFJです。
穏やかなコミュニケーションを好み、集団の和を重視するタイプのため、思いやりのない言葉や行為を嫌悪します。
あまり怒りをあらわにするタイプではありませんが、その場の和をかき乱す人や、良識のない人に出会うと、沸々と怒りを感じるでしょう。
最初は耐えていても、我慢の限界に達すると、爆発してしまいます。
④論理的なコミュニケーションを好むタイプ=根拠のない批判的な意見に不快感を抱く
このグループに分類できるのは、INTJ/INTP/ENTPです。
知的で根拠のある話を好み、自分の意見を感情的に否定された時には、不快感を抱くでしょう。
③グループに属するタイプが和やかな雰囲気を好み、どのような意見にも同調することにイライラしやすいかもしれません。
INTPはあまり怒りの感情自体を抱きませんが、INTJとENTPは合理的に話を進められない相手にはいら立ちと軽蔑を感じて、激しく非難する可能性が高いです。
MBTIの16タイプから怒られた時の対処法を4グループごとにチェック
MBTIの全タイプと良好な関係を築くために、先ほどの4グループごとに、怒られた時の対処法を見ていきましょう。
①計画の遂行と結果を重視するタイプ=頼りにしていることと感謝を伝えて信頼してもらう
ENTJ/ESTJ/ISTJは、いずれも頼りがいのあるタイプのため、仕事や各種活動で助けてもらったことがある人は多いはずです。
普段から「頼りにしています」「尊敬しています」などの言葉とともに、感謝を伝えれば、ひどく怒られるという事態を避けやすくなります。
実際に怒られた時は素直に謝罪し、すぐに挽回するための策を考え、実行することが大切です。
その際に自分の意見を伝える場合は「提案」として、納得できる理由とともに丁寧に説明してみてください。
①グループのタイプの意見はしっかり持ち上げつつ、自分の提案によってどのようなメリットがもたらされるか説明できると、信頼してもらえますよ。
②自由気ままにふるまいたいタイプ=相手の意見を決して否定しない
ENFP/ESFP/ISFP/ISTP/ESTPに怒られた時は、仮に相手の意見が感情的なものだったとしても、否定しないようにしましょう。
反論したくなっても、このタイプは自分の考えを否定された時に大きな怒りやいら立ちを感じるためです。
同時に、柔軟性のあるタイプでもあります。
その意見を肯定しつつも、「このパターンではこういう手もアリかもしれない」と控えめに提案すると、すんなり受け入れてもらえるかもしれません。
③穏やかさを大切にするタイプ=高い道徳心を尊重しながら穏やかに接する
INFP/ISFJ/ESFJ/INFJ/ENFJに怒られた時は、その高い道徳心を尊重しながら、穏やかに接すると効果的です。
これらのタイプは、自分と大切な人々を守るために、信念を持って行動します。
大切な人を傷つけられるようなことがあれば、強い怒りをあらわにして、周囲を圧倒する可能性があります。
高い道徳心を持ち、非人道的な行為や、むやみに人を傷つける言動に対して、その愚かさを糾弾し始めるでしょう。
特にENFJやINFJは、道徳の教師のように立派な言動で、非難する相手の感情に訴えながら諭していきます。
もし③グループから怒られた時は、その主張から多くを学ばせてもらったことを、静かな優しい口調で伝えてみてください。
これらのタイプは、誠実な対応や肯定的な言葉に感謝の念を抱くので、怒りはすぐ鎮火するはずです。
もし意見がある場合は、口論を避ける意識で穏やかに説明すれば、納得してもらえるでしょう。
④論理的なコミュニケーションを好むタイプ=口論を避けて必要な意見は端的に伝える
INTJ/INTP/ENTPに怒られた時は、反論しようとせず、まずは自分の非を詫びましょう。
反論したところで、この3つのタイプに口で勝てる可能性は低いためです。
どうしても納得できず、自分の意見を伝えたい場合には、端的に結論だけを述べます。
理由をいつまでも説明していると、怒りを増長させてしまいかねません。
効率性と根拠を重視するINTJには、結論だけ伝えたうえで、理由を手短に伝えます。
INTPが怒ることはほとんどありませんが、やはり長い話にはうんざりするので、端的に結論を伝えましょう。
ENTPは議論が加熱するほど、怒りが膨れ上がり、いつまでも話し続けるはずです。
ただし、チームメンバーと協力する大切さを認識しているため、冷静に目標を再認識したうえで、今必要な対応について話し合ううちに、怒りは治まるでしょう。
MBTIのT型は怒ると理詰めになりやすく、F型は怒ると泣く傾向がある
MBTIの各タイプで、アルファベットの3文字目にTが付くタイプ=T型は、思考型と呼ばれ、客観的な事実や合理性を重視します。
一方、Fの文字が付くF型は直感型と呼ばれ、事実よりも自分や相手の感情・気持ちを重視するのが特徴です。
T型の怒り方
怒った時にはそれぞれのタイプの違いがあらわになります。
T型は客観的な事実を追い求めるあまり理詰めになり、自分の正しさを論理的に説明することで、相手を論破していくのが特徴です。
常に論理的な考え方をしているため、どれほど怒りを感じても、頭のどこかでは通常通り理性をもって判断するようにしています。
だからこそ、怒りの感情をあらわにする時も、言動が非常に理屈っぽく感じられるケースが多いです。
またF型よりも人の気持ちを思いやる習慣がない分、非難の言葉は直接的で、口調は激しいものになりやすい傾向があります。
怒られている相手からは、とても威圧的で恐怖を感じさせる存在に見えるでしょう。
今回の記事で「①計画の遂行と結果を重視するタイプ」のグループとして紹介した、ENTJ/ESTJ/ISTJはまさにそのような存在です。
計画遂行に対する熱意が感じられない人や、時間や規則にルーズな人のことは、きつい口調でなじります。
筆者もESTJやISTJの特徴を持つ上司から、
「どうしてこんなこともできないの」
「またこんなミスをして、出来損ないにもほどがある」
などと言われ、人格を否定された気持ちになった経験があります。
責任感が強く真面目なタイプだからこそ、計画遂行において足を引っ張りそうな部下や同僚には容赦のない言葉を投げかけるのです。
このように理屈っぽく、ストレートなとげとげしい言葉を浴びせるT型の人々を「怖い」と感じる人は多いに違いありません。
F型の怒り方
一方でF型が怒ると、腹立たしい・苦しい・つらい・悔しい・悲しいなどの感情を素直にあらわにして、泣き始めることが多いです。
T型が人前で涙を見せることはあまりありません。
しかしF型は人前であってもつい感情的になりやすいのが特徴です。
自分の部屋で1人になってから、誰かの前で泣いてしまったことに恥ずかしさを感じ、また泣くこともあるでしょう。
F型には、感情に訴える言葉や芸術に触れると、すぐに感動の涙を流す人は多いはずです。
同じ理屈で、負の感情が湧きあがった時も、すぐに涙腺が刺激されてしまうため、こらえてもつい涙が流れてしまいます。
涙を流しながらヒステリックに怒るF型の人に、いら立ちや不快感を抱く人もいるかもしれません。
T型とF型の怒り方まとめ
ただし上記はあくまで一般的な傾向です。
例えばF型であっても、INFJが怒った時は理詰めになることもあります。
INFJが怒りを感じると、思いやり深い性格を支える機能であるFe(外向的感情)が停止します。
それを補うため、代わりに本来はT型が優位に持っている「理論」「厳格」などをつかさどるTi(内向的感情)が優位になるのです。
結果、怒っている時のINFJはT型のように理屈っぽくなり、まるでINTJのように感じられる可能性があります。
洞察力をもって理詰めで迫ってくるINFJはなかなか怖い存在です。
このようにMBTIの各タイプが怒った時の反応を正確に知るには、細かい心理機能まで見ていかなければなりません。
ひとまずは今回の記事でまとめた一般的な傾向を把握すること。
その傾向を踏まえ、各タイプにとって理想的なコミュニケーションを取ることで、衝突を回避できるはずなので、ぜひ参考にしてみてください。