MBTI(16パーソナリティ)性格いいランキング。優しいタイプと理由をまとめて解説

MBTI診断(本記事でのMBTIは16パーソナリティーズ)でISFPやENTPなど、アルファベット4文字の結果を確認した人は多くいるでしょう。
せっかく自分の性格に興味を持ったなら、ぜひ「いい人」「優しい人」と評価される性格を目指してみてください。

なぜなら、自分が「いい人」と認識されると、仕事やプライベートで周囲にもいい人たちが集まってくる可能性があるためです。
いつも機嫌が悪く、怖そうな人には、温厚な人はなかなか近づかないですよね。

人間関係をうまく築いて生きやすくなるにも、人望を獲得して成功するにも、まずは自分が「性格のいい人」になることが大切。
ただし、無理して自分を偽ったり、苦しみながら性格を変えようとしたりする必要はありません。

実は、MBTIのどのタイプであっても、自分らしい性格のまま「いい人」を目指すことは可能です。
今回はMBTIでよく「性格いい!」と言われるタイプをランキング化したので、まずは一覧を見ていきます。

また一覧から各タイプの「性格がいい理由」を確認し、どのような点を意識すれば、周囲に「いい人」と評価してもらえるのかチェック。
加えて、「いい人」とはニュアンスが異なる「優しい人」についても解説するので、ぜひ今後の生き方の参考にしてみてください。

MBTI(16パーソナリティ)で性格いいランキング一覧

MBTI診断を受けた人々や詳しい人の声、筆者の知人のデータも参考に、まずは以下に「いい人ランキング」を一覧化しました。

【MBTIで性格いいランキング:1〜16位まで】

1位:ESFJ/領事官
2位:ISFJ/擁護者
3位:INFP/仲介者
4位:ENFJ/主人公
5位:ISFP/冒険家
6位:ESFP/エンターテイナー
7位:ENFP/広報運動家
8位:ISTJ/管理者
9位:ESTP/起業家
10位:INFJ/提唱者
11位:INTP/理論学者
12位:ESTJ/幹部
13位:ISTP/巨匠
14位:ENTP/討論者
15位:INTJ/建築家
16位:ENTJ/指揮官

ランキングを見て、上位だから喜ぶのも、下位だから落ち込むのもいけません。
さらに、知人や友人のタイプが下位だからと、差別的な目で見るのはNGです。

なぜなら「性格がいい」の定義は人それぞれ異なり、一概に言えるものではないためです。
そして16タイプのすべてに「性格がいい要素」があります。

では、なぜこのようなランキング結果になったのか、根拠とともに見ていきましょう。

「性格がいい」ランキングの根拠を解説

全性格に「性格がいい」と言える要素があるとお伝えしました。
その前提で、今回は以下の3点を踏まえてランク付けしています。

・周囲から見て分かりやすく「性格がいい」と言えるか
・善行をする際、打算的ではなく善意で行動しているか
・相手を心から思いやった言動ができるか

いずれも「いい人」と認識される上では大切な要素です。
しかし下位のタイプは、「いい人」と言える部分があるのに、上記3つの点から見ると、その要素が表面に出にくい可能性があります。

そこでここから、ランキング結果の理由とともに、「いい人」と思われにくいタイプが、周囲にいい面を認識してもらうためのポイントを見ていきましょう。

【1位:ESFJ】心優しく穏やかなリーダー

1位のESFJ/領事官は、とてもあたたかい心の持ち主で、「ザ・ムードメーカー」と言えるタイプです。

ESFJの特徴

いつも周囲を思いやり、優しさと社交性で集団をまとめられるため、頼れるリーダーとして慕われます。

リーダーと言っても、何かを強行することはなく、何よりもメンバーの気持ちと全体の調和を重んじるのが特徴です。

全員にとって良い結果がもたらされるよう気を配りながら、グループの成功にも貢献していきます。
ESFJは他者の幸福を自分の幸福として認識できるからこそ、他者にも自然に手を差し伸べられるタイプです。

誰が見ても「いい人」であり、打算的ではなく、心底相手を思いやって発言・行動します。
1位にふさわしい、典型的な善人タイプですね。

【2位:ISFJ】繊細なサポーター

ISFJ/擁護者は内向型のため、集団行動よりも1人で静かに過ごすことを好む傾向があります。

ISFJの特徴

しかし外向型のESFJと同様に、他者を心から気遣っており、常に相手のために行動できます。

外向型並みの高い対人能力を持つため、敵を作ることはなく、周囲の人から慕われやすいです。
周囲の人が幸せになれるよう献身的にサポートし、時には自己犠牲の精神で尽くしすぎてしまうこともあるほどです。

筆者の学生時代の友人にもISFJ型がいます。
かつて筆者は、ランキングで下位のINTJでした。

自分でも「あの頃の私は嫌な人だと思われても仕方なかったな」と反省することが多いのですが、当時から友人は分け隔てなく接してくれました。

今でも連絡すればすぐに返信してくれる、大切な存在です。
「いい人すぎて気苦労が多そう」と、こちらが心配になることが多いという経験も踏まえ、2位にふさわしいと思えます。

【3位:INFP】ピュアなアーティスト

INFP/仲介者は、とても純粋かつ内省的な性格です。

INFPの特徴

優れたアーティストの多くがこのタイプと言われていることからも分かるとおり、想像力が豊かで情熱的なタイプ。

あまりに理想を追い求めすぎて、現実の厳しさに打ちのめされ、感情的な言動をする可能性もあります。
しかしそれは、INFPが社会的弱者や傷ついている人に共感しやすく、自分も同じように苦しむほどピュアだからこそです。

優れた芸術作品や文学作品で、人々の苦しみをすくい取り、受け手に癒しと希望を与える人もいるでしょう。
我が道を行くようでいて、根本は「誰もが生きやすい世界」を願って行動できる、とても優しいタイプです。

【4位:ENFJ】社会貢献度の高いカリスマリーダー

ENFJ/主人公は、まさに「誰が見ても分かりやすくいい人」です。

ENFJの特徴

人を心から信じており、誰とでもすぐに打ち解け、愛嬌もたっぷりなタイプ。
相手が本当に喜ぶ言葉を掛けて、励まし、サポートすることでグループを導くカリスマリーダーです。

自分のことはどうでもよく、常に誰かのために何かできないかと考えているため、時にはおせっかいと思われることもあります。
落ち着きのないタイプに思えるかもしれませんが、J=判断型ですから、きちんと計画的に行動するため奔放と言うほどではありません。

相手への礼儀を重んじ、不誠実な態度は許せないので、失礼な相手にはF=感情型らしく、怒りを表すこともあります。
優しさと行動力、統率力を武器に、紛争地帯や被災地などで、社会貢献度高く活躍できるはずです。

【5位:ISFP】鋭い感受性豊かな平和主義者

ISFP/冒険家は、INFP同様に感受性が豊かなため、芸術分野で活躍する人が多いです。

ISFPの特徴

人の気持ちが手に取るように分かり、相手を思いやった発言や行動ができます。
調和を重んじるため、団体行動で和を乱すようなことはありません。

周囲をサポートしたり、癒したりすることで、グループの空気を和ませることができます。
しかし究極的には自由を愛するタイプのため、実はわがままな一面も。

ISFP型という説がある有名な歌手のボブ・ディランには、その証拠とも言えるエピソードがあります。
彼は1965年のコンサートで、それまで演奏していたフォークを捨て、ロックに転向しました。

自身のフォークソングを愛してきたファンを裏切る形となったわけですが、彼らのショックを受け止めようとはしませんでした。
「今の自分はエレキギターを持ちたい」という気持ちを何よりも重視し、ファンのブーイングを背に会場を去り、彼らと決別したのです。

このように「自分の信念・自由」>「相手への気遣い」という優先順位のため、献身的なタイプとは言えません。
普段は温厚ですが、束縛しようとする相手には容赦しない面があるため、博愛主義のENFJよりは下位となりました。

もちろん、ISFJのように優れたサポーターになり得る優しいタイプであることは事実です。
休日は思いきり好きなことをするなどの工夫で、負の感情をため込まず、仕事では存分に優しさを発揮できるようにしてみてください。

【6位:ESFP】社交的で皆に楽しい時間をプレゼント

ESFP/エンターテイナーはとても社交的で、パーティーのように華やかなイベントが大好き。

ESFPの特徴

周囲の人と一緒にワイワイ過ごす時間を好み、相手には思いやりを持って、優しく接します。

明るさ・優しさ・行動力を持つタイプで、イベントでは場を盛り上げて、参加者に楽しい時間をプレゼントしてくれます。
ただ、深く考えることや、計画的に行動することが苦手なのは弱点です。

真剣に悩みを聞いてほしい相手に、適当な相づちを打ったり、ノリで解決させようとしたりすると嫌われるかもしれません。
本当に相手を思いやりたいなら、時と場所によっては、いったん落ち着いて親身に聞く姿勢を見せると、優しさに磨きがかかるでしょう。

【7位:ENFP】ポジティブパワーで皆を鼓舞

ENFP/広報運動家は、少女漫画の典型的な主人公のように、明るく元気で少しおっちょこちょいなタイプ。

ENFPの特徴

ESFPと同様に人との交流を好みますが、想像力が豊かなため、独自のアイディアに没頭する時間も好きです。

目標達成に向けて、グループを明るく鼓舞するスキルが高いので、メンバーから慕われ頼りにされます。
ただモテるからこそ、浮気だと認識しないうちに浮気してしまうといった、奔放で適当な行動に走るリスクがあります。

自分の考えを盲信せず、目の前の事実や周囲の意見に、時には真面目に向き合ってみてください。
真摯に向き合う姿勢を持つと、人のために真剣になれる性格をアピールできますよ。

【8位:ISTJ】腹黒さゼロの誠実な優等生

さて、上位半分に達したところで、初めてT=思考型が登場しました。

ISTJの特徴

T=思考型は冷静で、客観的な事実を重んじ、ロジカルなコミュニケーションを好むタイプ。
「いい人」という観点で見ると、理屈よりも人の気持ちを優先し、優しいコミュニケーションに徹するF=感情型の方が、どうしても上位に来やすいです。

しかしISTJ/管理者は、決して理屈っぽいだけの人ではなく、真面目で誠実な性格を強みに、周囲のために尽くすのが特徴です。
F=感情型は、相手を傷つけないよう本音を隠して、無理やり優しい言葉を掛ける傾向があります。

一方でISTJは、裏表がないため、時には冷たく聞こえる言い方で事実を伝えます。
それは無理に優しい言葉を掛けるよりも、事実を伝えた方が相手のためになることが分かっているからできる、一種の優しさです。

優等生ではあるものの、とっつきにくいタイプではなく、相談すれば的確な助言をくれます。
場合によってはソフトな言い方を意識したり、口角を上げたりすることで、本来の優しさがもっと発揮されるタイプです。

【9位:ESTP】勇敢でフレンドリーな頼れる存在

ESTPは日本語名が「起業家」であることから分かる通り、リスクを負ってでも新たな事業を始めるような勇気のあるタイプ。

ESTPの特徴

社交的で行動力があり、言動ではなく、行動で示すことが得意です。
想定外の出来事にも臨機応変に対応できるため、周囲から頼りにされることが多いでしょう。

周囲の人はESTPが味方にいるだけで、とても頼もしく感じ、前向きな気持ちになれるためです。
結果的にT=思考型の中でも、比較的「いい人」と思われやすいでしょう。

ただし楽観的で自信家なため、「自分が正しい」と思い込みやすい点には注意が必要かもしれません。
周囲の意見を尊重し、慎重なタイプの人にも理解を示して、自分の意見を押し通しすぎないことで、より多くの人に慕われるはずです。

【10位:INFJ】自己犠牲の精神を持つ不思議な存在

INFJは物静かで浮世離れした雰囲気が特徴です。

INFJの特徴

「不思議ちゃん」と言われやすいタイプであるものの、内面では周囲の人を常に気遣う優しい心の持ち主。
他者を思いやりすぎて、時には自己犠牲の精神で人助けをすることもあります。

筆者自身は、内向型INFJと外向型ENFJの比率がほぼ半々の「両向型」と呼ばれるタイプですが、どちらかと言うとINFJがしっくり来ます。
自分自身でINFJが優しいのか考えてみると、見方によるように思えるのが本音です。

INFJは周囲の人の気持ちが敏感に分かり、今自分が相手のためにすべき行動をすぐに見極められます。
しかし相手が傷つかないよう細心の注意を払いつつも、内心では「面倒くさいな」と思いながら人助けをすることもあるのです。

相手が傷つくことでより事態が面倒な方向に行くよりは、今自分が少し手間を掛けて手助けした方がマシに思える。
そういった打算的な手助けをすることもあるのが、善意で行動するESFJやENFJとは少し違うように感じます。

一般的に「優しい」と言われ、性格のいいタイプランキングでは上位に来やすいINFJ。
しかし当事者としては、毎回「善行をする際、打算的ではなく善意で行動している」とは限らないので、今回INFJは10位としました。

【11位:INTP】的確なアドバイスの提供者

INTPは典型的な研究者肌のタイプです。

INTPの特徴

個人主義的で孤独を好み、常に論理的に考え、的確な判断ができます。
他人に関心がないため、人の意見に流されません。

自分独自の見解を淡々と述べるため、冷たい印象を与えることもあるでしょう。
しかし自分が強みを持つ分野であれば、相手に惜しみなく的確なアドバイスを与えるはずです。

感情が表に出にくく、相手に忖度せずに、誰とでも対等に話せる点は、ある意味で偏見のない平和主義者と言えるかもしれませんね。
もう少し目の前の相手に興味を持ち、不用意に傷つけない配慮ができれば、より性格の良さが際立つでしょう。

【12位:ESTJ】計画通りにプロジェクトを進める完璧主義のリーダー

ESTJは組織で強みを発揮するタイプです。

ESTJの特徴

質とスピードの両方を担保しながら、仕事を正確に進め、プロジェクトを成功に導きます。
自分の仕事を計画通りに進めることはもちろん、チームメンバーに適切なタスクを割り振り、それぞれがしっかり仕事を進行するよう導きます。

完璧主義者のリーダーだからこそ、頼りになる反面、頑固で圧迫感を与えてしまうことも。
自分のやり方が正しいとはいえ、そのやり方が相手にとって負担になっていれば、計画がとん挫しかねません。

順調にプロジェクトを進めるにも、時には相手への配慮や計画自体を変更する柔軟性を意識することも大切です。
また部下から「パワハラ上司」と思われないよう、適宜優しい言葉を掛けてあげると良さそうですね。

【13位:ISTP】合理的な判断力に優れ緊急時に頼れる存在

ISTPは常に冷静で、合理的な判断ができるタイプ。

ISTPの特徴

ソロプレイヤーとして実績をあげられるので、グループワークは苦手で協調性が少ないと言われやすいです。

だからこそ、周囲からすると「冷たい」「近づきがたい」と思われやすく、「性格がいい」と思ってもらうには工夫が必要かもしれません。
現実主義者のため、目の前の事実をずばりと相手に伝えたくなるかもしれませんが、少し言い回しをソフトにすると良いでしょう。

また緊急時には的確な判断ができるため、周りから頼りにされやすいです。
相手を危険な状態から救い出すスキルがあるのですから、頼ってくれる人の前では口角を上げるなど、やわらかい表情を見せてあげてくださいね。

【14位:ENTP】ユーモラスなアイディアマン

ENTPはとてもおしゃべりで、自信に満ちたタイプです。

ENTPの特徴

独創的な考え方で周囲を驚かせ、斬新なトークで聴衆を魅了します。

しかし自由人で空気を読むことが苦手なため、余計な発言によって、相手を傷つけていることもありそうです。
しかも本人は、相手が傷ついていても気にしないか、気づいていないことが多い可能性があります。

勢いに任せて発言せず、自身の言動に問題ないか、数秒立ち止まって考える習慣をつけるのがおすすめです。
相手を少し気遣うだけで、本来のユーモラスなアイディアマンとしての魅力が伝わって、話に興味を持ってくれる味方が増えるでしょう。

【15位:INTJ】戦略的思考を性格面でも強みにできるタイプ

INTJは戦略的思考を持ち、クリエイティブな発想をする独特なタイプ。

INTJの特徴

日本では性格診断をした人のうち、1.8%程度(INTJ-A 1.79%/INTJ-T 1.91%)しかいない、希少な存在です。
常に論理的に考え、とにかく孤独を愛するタイプのため、人のために思いやりを持って行動するのは苦手かもしれません。

筆者も研究者を目指していた学生時代はINTJで、書物さえあれば満足でき、人のことはどうでもよかったですね。
研究者の道に挫折したのち、多くの人に手を差し伸べられ、助けられて現在に至ります。

周囲に助けられたおかげで、研究者以外の目標を叶えてからは、周囲の人に感謝することを第一に生きるようになりました。
結果的に、誰に対しても思いやりを持って接するようになったことで、おおらかで平和主義的な性格に変わったのです。

今では16タイプの診断で、優しさを重視するINFJかENFJが出るようになりました。
かつての当事者として、INTJが人から「性格がいい」と思ってもらうためのコツをお伝えしますね。

何よりも「人に感謝すること」、そして「人を見下さず、良い面を見るようにすること」でしょう。
INTJは学業や研究で人並み以上の成果をあげてきた人も多いと思います。
しかし今までの努力も成果も、決して自分1人で成し遂げたことではありません。

学費を払ってくれた人・面倒を見てくれた人・勉強の面白さを教えてくれた人など、多くの人に支えられてきたはずです。
まずは周囲の人に、素直に感謝を伝えられるようになりましょう。

また持ち前の批評家精神のせいで、つい人の悪い面ばかり見てしまいやすいので、良い面にも目を向けてみてください。
「この人は嫌いだけど、1回だけお菓子をくれたな」など、ささいなことでも良いのです。

どのような人にも良い面はあるので、そちらに目を向けて褒めてあげるだけで、とてもいい人に思ってもらいやすいですよ。
その戦略的思考はすばらしいので、ぜひ性格の良さを発揮するための計画も、ロジカルに立案してみてください。

【16位:ENTJ】カリスマリーダー!F=感情型のパートナーを持つのがおすすめ

ENTJは天性のカリスマリーダーで、多くの人の憧れの的です。

ENTJの特徴

しかし人に思いやりを持って接することが苦手で、計画遂行のためなら容赦なく相手をこき使ってしまう傾向があります。

自分の意見が正しいケースが多いのは事実ですが、それを押し通すことで犠牲になる人の気持ちには配慮しないこともあります。
独裁的になりやすいので、真のリーダーとなるためにも、メンバーの意見にも耳を傾けましょう。

優秀かつ心を開きやすいアドバイザーやパートナーを見つけ、まずはその人の意見を聞くことから始められると良いですね。
アドバイザーやパートナーは、できれば自分と逆のF=感情型のタイプを見つけるのが得策です。

同じT=思考型の人だと、意見が一致しやすく、なれ合いになってしまうのでおすすめできません。
信頼のおけるENFJやESFJなどの相棒を見つけると、慕われるリーダーになるためのヒントを得られるでしょう。

MBTI(16パーソナリティーズ)の優しいタイプランキング

MBTI(16パーソナリティーズ)における「性格がいいランキング」と、「優しいランキング」は異なります。

「性格がいい」ことと「優しい」ことは、決してイコールではないためです。
例えば本当に性格がいい人は、相手の成長のためにあえて優しさを見せず、厳しく接することもありますよね。

またINFJの筆者のように、内心では「この人は苦手だから助けたくない」と思っても、面倒な事態にならないよう打算的に優しさを見せるケースもあります。
ここでは「性格がいい」ランキングの結果を踏まえ、実際に「表面に出る行動が優しく見える」という意味で、優しいタイプを一覧化しました。

1位:ISFJ/擁護者
2位:ENFJ/主人公
3位:INFJ/提唱者
4位:ESFJ/領事官
5位:ISFP/冒険家
6位:INFP/仲介者
7位:ENFP/広報運動家
8位:ESFP/エンターテイナー
9位:ISTJ/管理者
10位:INTJ/建築家
11位:INTP/理論学者
12位:ENTP/討論者
13位:ISTP/巨匠
14位:ESTJ/幹部
15位:ESTP/起業家
16位:ENTJ/指揮官

「性格がいいランキング」とは若干結果が異なるので、1つひとつ見ていきましょう。

優しいタイプ1~8位はすべてF=感情型で思いやりとサポートが上手

1位:ISFJ/擁護者
2位:ENFJ/主人公
3位:INFJ/提唱者
4位:ESFJ/領事官
5位:ISFP/冒険家
6位:INFP/仲介者
7位:ENFP/広報運動家
8位:ESFP/エンターテイナー

優しいタイプの上位は、すべてF=感情型です。
いずれも理屈云々より、究極的には相手の気持ちを優先し、配慮することに長けたタイプのため「性格がいい」という結果になりました。

1位のISFJはまさに「気配り名人」で、他者のニーズをすぐにくみ取り、思いやり深く動きます。
2位のENFJは利益を度外視してでも、困っている人を助けるために、瞬時に行動できるほど優しいタイプです。

また「性格がいい」ランキングでは10位としたINFJは、究極的には「誰かの役に立つこと」に喜びを感じられるタイプ。
いざという時には健気なほど誰かに尽くす点は、確かに「優しい」ため、3位としました。

ESFJは献身的で、困っている人を放っておくことはしません。
ENFJのように社会貢献を重視し、紛争地に行くことまではしないかもしれませんが、家族や友人など身近な人には心から尽くします。
ISFPもINFJ同様、内心では「面倒」と思っても、結果的には誰かを助けることが多いですね。

INFPは役に立とうと「思っているだけ」で、行動に移さず満足してしまうこともあるのでISFPの次としました。
しかし内面では、きめ細かい部分まで常に相手を想いやっていることは事実ですから、間違いなく優しいタイプです。
ENFPは常に周囲の人を差別せず、誰のことも優しく導くことができます。

ESFPは、積極的に相手のために行動できる点は、ENFPと同様です。
しかしESFPの場合、自分の楽しさを優先して、相手にとって不要なことをする可能性もあるので注意しましょう。

優しいタイプ9~16位はすべてT=思考型でアイディアと管理が得意!優しい声掛けも大切に

9位:ISTJ/管理者
10位:INTJ/建築家
11位:INTP/理論学者
12位:ENTP/討論者
13位:ISTP/巨匠
14位:ESTJ/幹部
15位:ESTP/起業家
16位:ENTJ/指揮官

優しいタイプ9~16位はすべてT=思考型のため、事実を淡々と述べることが得意です。
一方で、相手が傷つかないよう常に配慮し、あたたかみのある言葉を掛け続けることは、少し苦痛かもしれません。

無理のない範囲で構わないので、時々は、これから説明するタイプ別のアドバイスを意識してみてください。
9位のISTJは思いやり深い性格ですが、真面目ゆえに頑固になりやすいです。

時にはルールをいったん置いて、誰かが苦しんでいないか気を配りましょう。
INTJは自分にも他人にも厳しいため、「優しい」と思ってもらえないことが多いかもしれません。

論理と戦略を重視するだけでなく、人の情がなければそもそも世の中が成り立たないことを前提に、時には過剰な厳しさを捨ててみてください。
INTPは冷淡に見えやすいですが、独創的な考えをきちんとまとめて話せるので、「話してみたら面白かった」と思ってもらえる可能性が高いです。

少しずつでもコミュニケーションの機会を作り、そのアイディアを「面白い」と思ってくれる人を増やしていくのがおすすめですよ。
ENTPは、相手から「毎回論破される」と恐れられている場合があり、「優しい」と思ってもらうには工夫が必要です。

理屈が通っていない意見でも一度肯定し、「一方で、こういう見方もあるよ」といったソフトなコミュニケーションを取るのがおすすめです。
ISTPは「優しい」と思ってもらう必要はないと考え、周囲に冷たい印象を与えたまま改善するつもりもないかもしれません。

しかし自分の味方になってくれる最低限の仲間を見つけると、後で生きやすくなりますよ。
話しやすそうな人を2~3人だけでも見つけてみて、相手が喜びそうな言葉を掛けてあげましょう。

ESTJは圧迫感を与えやすいので、指示を出す際は、命令ではなく依頼する意識で行うのがおすすめです。
また真面目で常に神経を使っているため、少しゆるい会話でリラックスする時間を取るのも、グループでの目標達成には大切ですよ。

ESTPは怒らせると怖いタイプだと思われている可能性があります。
相手が思ったような成果を上げてくれないとイライラすると思いますが、感情をぶつけてはいけません。

相手の非をなじるのではなく、なぜ計画通りに進まないのか原因を探りましょう。
後は持ち前の社交性で周囲と協力し合いながら物事を進めると、優しさが発揮されますよ。

16位のENTJは理想が高い分、周囲に求めるレベルが高すぎて、メンバーが離れてしまう可能性も。
「なぜこんなこともできないのか」と非難せず、人には適材適所がある前提で、1人ひとりが成果を出しやすい環境づくりをしてみてください。

うまくいけば「とても優しいリーダーのおかげで成果を出せた」と、メンバーのモチベーションも上がりますよ。
今回の各性格タイプの説明を読み、自分の行動を見直し、社会でより自分の良さを発揮していってくださいね。

タイトルとURLをコピーしました